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「お前は知っているか…」の詩をくれた君に会いたい

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「お前は知っているか…」の詩を...
お前は知っているか。三月の野辺に笑い合っている野草の幸せを…。
お前は知っているか…で始まる詩を、大学時代、早慶戦を観たあと、高校卒業後、偶然会ったS君が私のために書いてくれました。彼は、会ったその日から約半年間、私の下宿に居候を決めたのです。彼と私は、性格が全く正反対で、私は彼から色々なことを学びました。彼は超文学青年で青白い顔をしていて年齢より老けて見えました。私の代わりにフランス語の授業に出席し、あてられても平然と私のふりをして答えていました。先生もそのことを知っていたようでしたが別に気にすることもありませんでした。当時、彼は浪人中で「フランス語とロシア語をマスターしたら大学に行くと言って、アテネ、フランス、日仏会館などの塾に通っていました。四六時中難しい本を読んでいた彼は、ある時新潟に行ってくると言って出かけ、そこで喀血し療養を余儀なくされ、私の部屋を出ることになりました。別れの日、彼はロシア文学の蔵書とクリスマスに日比谷公会堂で催される「バッハの聖誕曲の夕べ」のチケット2枚、そして冒頭の詩と手紙を置いて去って行きました。手紙には「この6か月間、本当に人生で一番楽しい時を過ごさせてもらい感謝している。僕は新潟の雪の中で自然死しようと思って出かけたのです。しかし、今、もう一度生きようと思っています。それは、明るくて、物事を複雑に考えない君に接し、幸せの形は色々あることを学んだからです。また元気になったら会いましょう。」とノートの切端に書かれていました。それから60年ほど経ちました。過日、高校の同期会があったので、彼の消息を聞いたところ「生存している」ということが分かりました。再会してみたいと思っています。あれから彼はどんな人生を送ってきたのでしょうか?
#学生 #友達

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