私はコーチングを学ぶなか、ビジョンについても学びました。
ビジョンとはくり返し口にするもの、ビジョンに関係する人たちと継続して対話することによって形にしていくものだと知りました。
あらためてビジョンの記事を読み、ふと日本人にとって、ビジョンを描くこと、対話すること、もっと言うとコーチングはチャレンジかもしれないと思いました。
「暗黙の了解」という言葉があります。
「それ、言わなくてもわかるよね」と相手に期待する気持ちがあります。
亡き父が「そんなこといちいち言わんとわからんのか」と不機嫌そうにこの台詞を口にすることが度々ありました。
10代の長い反抗期を経て高校卒業後に実家を離れ、父親との会話はそんなに多くなかった関係性のなか、
「言わなくてもわかるだろう」とはなんて乱暴なのだろう、「血のつながりだけでわかると思うな」と反発したことを思い出します。
そんな私でも、これだけ言ってもまだわからないのかなと他者に思うことは仕事をしていてもあります。
コーチングは対話を通じて思いを言語化していくプロセス。
「言わなくてもわかるだろう」文化を背負っている日本人にとって、これは結構なチャレンジだと思うのです。