昨日、横浜そごう美術館へ「明治有田超絶の美」展を見に行きました。来年は、有田焼創業400年だそうで、その記念展覧会でもあるようです。まあ、全体的には、上絵が多かったですが、前から一度見たいと思っていた香蘭社の「釉下彩陽刻翡翠鯉文大花瓶」を見ることができました。また、香蘭社は、1875年から1880年の間に、黒と青の釉下彩で鴨を描いた「色絵釉下彩鴨牡丹文大花瓶」を造っていたことがわかりました。まあ、黒と青の2色ですからね。1300℃で焼成する有田焼ならできたのかな。もうひとつ、鍋島家からの注文で香蘭社が作ったサービスセットは1350℃で焼成していたことがわかりました。ということで、硬質磁器というのは本来1400℃前後以上で焼成したものであることをあらためて確認することができました。やはり、コペンハーゲンはすごい。いろいろ勉強になるな...
そして、ついでに、隣の日本橋三越で行われている日本伝統工芸展も見てきました。久しぶりに見にいきましたが、やはり見事な作品ばかりですね。しかし、今回、陶磁器には、これといった釉下彩の作品は見られませんでした....頑張れ、ニッポン!
昨日、三越前まで行って、三井記念美術館で行われている「蔵王権現と修験の秘宝」展を見てきました。吉野金峯山と三佛寺にある平安時代からの仏像、曼荼羅などの国宝や重要文化財がたくさん展示されていました。さっと見て帰る予定でしたが、結局、じっくりと見て、55分もある修験道の映像も見てきてしまいました。いや、すばらしい!
山伏が行う修験道は、日本古来の山岳信仰だと勝手に思っていましたが、実は、山岳信仰に神道、仏教、道教、陰陽道などが習合した日本独自の宗教だったんですね。ということは、バリ島の道教を基本とするゴング・ベリでもほら貝を吹くので、ほら貝を吹く行為は、道教から来たのかな..
今回、タマンサりのブレガンジュールでは、青銅のゴングではなく、鉄のゴングでした。やはり、鉄のゴングは、バリ人にとってはフェイクなのかな?青銅のゴングであれば、こんな扱いはされないでしょう。まあ、このあと、5分くらいしたら、吊るす台が運ばれてきましたが..
布によって濾されて、最後の灰が集められます。
集められた灰を前にお祈りをします。
火葬が終わり、水をかけられ、親族によって、灰が集められます。
左側が、タマンサりのグループ、右側がシンドゥのグループです。
演奏するときになると、数人集まって、このようにスタンバイします。
火葬の最中、演奏者は何をしていたかと申しますと、なんと賭け事をしていました。燃やす時(タマンサリ)と灰を集める時(シンドゥ)に演奏が行われます。
奥にお棺が見えます。ブレガンジュールの演奏が始まりました。
ちょっと、遅れていったので、ワヤンさんは行進が始まってから、クンダンを交代しました。一番左が、私のクンダンの師匠、ワヤンさんです。
今朝、ワヤンさんの家に挨拶に行ったら、これから、火葬の儀式に参加するので、着いてこいと言われ、行ってみたら、ビンタン・バンガローズの裏に住んでいた方が亡くなったようでした。昨晩、アンクルンの演奏が部屋からよく聴こえており、どこで練習しているのだろうと思っていましたが、練習ではなく、本番でした。
ということで、つい先ほど、ビンタン・バンガローズに戻ってきました。しっかりとワヤンさんのブレガンジュールのクンダン(太鼓)の演奏を録画しました。なお、録画していたので、演奏中の写真は撮っていません。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ