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投稿日 2019-05-14 06:22
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
事実上セカンドグレードとなった無添加系ツナ缶 三洋食品が誇るエース・赤缶(No.69)のサポート役として一定の存在感を放つのが、この銀缶。油漬としては珍しく「無添加」を大々的に押し出し、魚介系のエキスで味を整えている。 原材料名などスペックに出てこない部分で差異があり、赤缶と違って魚体の小ささを指定していない。赤缶と銀缶で銀缶のほうが一回り安いのは、魚体の小さいビンナガが高騰して18年の暮れに値上げを敢行(銀缶は据え置き)したためで、元からセカンドグレードだったわけではない。 赤缶より多くの実店舗に置いてあり、直売所は勿論、静岡SAやJR清水駅前のマックスバリュエクスプレス辺りで常時置いてあ...
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投稿日 2019-05-02 00:04
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
岐阜は踊り、静岡はツナ缶を作った 高いツナ缶のラインナップをスタンドプレーで埋め尽くしているモンマルシェ。十分な利ザヤさえあればプロモーション戦略に押せ押せできると身をもって証明した同社が「令和」にツナ缶をぶつけてきた。 平成末期現在の同社は看板製品たる鮪とろブラックレーベル(No.127)・鮪とろ(No.48)の二大フラグシップを長期バックオーダーで欠いていて、ためしに1000円のサバ缶を出してみるなどの小刻みな動きが多かったが、その一環で特別ラベルのツナ缶を提案したのである。 プレスリリースいわく、"新天皇が即位される5月1日に親戚や友人らと集まりに"使うらしい。 "新天皇が即位される...
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投稿日 2019-01-30 07:55
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
ミヤカンの標準品「ミヤカンブルー」 気仙沼に工場を構え、SSK製品のOEMも引き受けるミヤカン。地元民からは「ピリ辛」ことピリ辛ツナ(No.40)や、サバ缶・サンマ缶をつくる企業として知られている。なお、モンマルシェから無茶振りされた5,400円のツナ缶(No.127)をこの手で結実させたことは公然の秘密であろう(ティザーサイト:工員さんの帽子にロゴがある)。 ミヤカン製品の中で最もオーソドックスなツナ缶が、このまぐろフレーク油漬。工場従業員に最も人気のあるツナ缶で、口コミでにわかに広まっている点も他社の自社ブランドツナ缶に近い。 社内での通称は「ミヤカンブルー」とのこと。 75gという特徴的...
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投稿日 2019-01-23 07:00
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
門外不出! 水産学校のツナ缶・沖縄編 沖縄本島の南端、糸満市にある沖縄水産高校のツナ缶。いわゆる「その学校の学生が、学校教育の一環で原材料漁獲からパッケージングまで行い、学園祭などでのみ直売する」水産校ツナ缶のひとつ。 水産校ツナ缶は性質上、入手難度はきわめて高く、本州でこのツナ缶の存在を知ることも、拝むこともできなかった。しかし、沖縄在住のフォロワー・亀野夕日氏から本品を寄贈いただいたことにより、ツナ缶ブログでのレビューが実現。 実は地元焼津水産高のツナ缶も入手できてなかったので、水産校ツナ缶一番乗りのレビューとなる。 沖水の実習船・海邦丸五世によって遠洋漁業を行った。もちろん船を操るの...
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投稿日 2018-11-27 00:00
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
孤高の頂へ 高いツナ缶に定評のあるモンマルシェが2018年のいいツナの日合わせにリリースした、厳選したとろ肉をブラックレーベル・オリーブオイルに漬けたツナ缶。 モンマルシェの企業哲学「究極のツナ缶」を、何ら妥協せず体現し、ソフトとハードの両面で究極に達した結果、孤高の頂へ上りつめた。 思えば、1,296円・日本一高いツナ缶の座に立った鮪とろ(No.48)から、2年にわたり力をためていたのだ。今夏に同社のK氏から「鮪とろを超える鮪とろを作る」とアナウンスされ、その情報をこの日まで伏せつつ心待ちにしていた。 本稿を執筆したのは11月中旬だが、21日にプレスリリース・ティザーサイトが発表され、そこで...
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投稿日 2018-08-05 08:40
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
ポルトガル製のオリーブオイルツナ缶 「長井ずみ 夏休みの自由研究」と称して、普段取り上げない海外ツナ缶を前後編あわせて2缶取り上げたい。前編の今回は、しずてつストアで見かけた謎の海外ツナ缶。クラフト紙のスリーブに「ATUM」という切れた文字とマグロが描かれ、いかにも成城石井や百貨店で見かけそうな出で...
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投稿日 2018-07-22 17:03
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
那智勝浦だから作れたツナ缶 関西の有名な生まぐろ水揚げ地、那智勝浦から輩出される素材を用いた「門外不出のツナ缶」、マグロ経済学シリーズ。その中の水煮缶がこれ。地の利と少数生産を活かし、かなり尖った仕様の製品に仕上がっている。 新たなお土産、観光資源として三年にわたる時を経て製品化された。ツナ缶ブログでは以前オイル漬けを取り挙げた(No.29)が、大きな反響があった。兄弟品ともいえる水煮缶を本誌書き下ろしで紹介する。なお、執筆当時はJF勝浦名義で製造していたが、現在は経営母体の変更によりJF和歌山の名義となっている。製品仕様は同じ。 シンプルなスペックであり、化学調味料や27品目のアレルゲンは含...
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投稿日 2018-06-01 22:39
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
忙しい人向け要約・137kcal/缶でとってもヘルシー・味は筆者が徹底的にチューニング・最低ロットを複数人で割って作った。作家ごとに異なる見た目のバージョンあり・液汁は切らずに食べてほしい・そのまま食べるのは勿論、おかゆやお茶漬けに混ぜるとよりツナ缶の奥深さが見えてくる※本記事はツナ缶ブログ屈指の長い記事(2500文字)となった。フルバージョンを同人誌で発表しようと思ってるのにこれだけ長くなってしまった……腰を据えてゆっくり読んでいただくことをおすすめする。感情的な文言が多いのは許してほしい。☆同人ツナ缶(No.2)の概要 世界初の同人ツナ缶(No.1 レビューNo.100)からまもなく2年。...
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投稿日 2018-05-08 19:17
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
“びんちょうまぐろを使用した、きれいな白い身が特徴のフレークタイプのツナ缶。つな兄弟の弟。”伊豆川飼料 しろつなびんながまぐろ油漬けフレーク・高級品飼料会社のツナ缶・弟 前回、伊豆川飼料の兄貴分「とろつな」を解説したが、今回は弟分の「しろつな」を取り上げる。全体的な解説は前回の記事(No.105)を読んで頂きたい。 きはだが兄で、びんながが弟。引っかかるところもあるが…… 本品「しろつな」は、伊豆川飼料と取引のある缶詰会社(駒越食品)がタッグを組んだもので、兄貴分同様に現代的なデザイン思想をスリーブに落とし込んでいる。こちらは白さを演出するためにクリーム色をまとった。 ……例にもれず駒越食品...
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投稿日 2017-12-24 21:28
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
“BIGBANG×明太子の「ふくや」 福岡限定コラボかんかん” ふくや めんツナかんかん(プレミアム) コラボレーション商品「BIGBANGかんかん」 びんながまぐろ綿実油漬けフレーク・高級品 有名な韓流アーティスト・BIGBANGが、2016年11月に福岡でドーム公演を行うことを記念して...