『けものがいる』@<ベルトラン・ボネロ>監督
4月
20日
人々が感情の消去を余儀なくされた近未来の社会を背景に、100年以上の時を超えて転生を繰り返す女と男の数奇な運命をスリリングに描いたフランス・カナダ合作製作のSFドラマ『けものがいる』が、2025年4月25日より公開されます。
2044年、AI中心の社会において人間の感情は不要とされ、重要な仕事を得るためには感情を消去しなければなりませんでした。孤独な女性「ガブリエル」は感情の消去に疑問を抱きながらも、仕事に就くため消去を決意します。彼女は、前世のトラウマを形成した1910年と2014年へさかのぼり、それぞれの時代で「ルイ」という青年に出会います。
『SAINT LAURENT サンローラン』の<ベルトラン・ボネロ>監督が、イギリスの小説家<ヘンリー・ジェームズ>の中編『密林の獣』を大胆に翻案しました。近未来をクールに映像化した2044年、35ミリフィルムで撮影した1910年、実際の事件に着想を得た2014年と、異なるコンセプトの3つの世界観で描きだしています。
<レア・セドゥ>が「ガブリエル」、<ジョージ・マッケイ>が「ルイ」を演じ、<グザビエ・ドラン>が共同プロデュースおよび声の出演をしています。
2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品です。「横浜フランス映画祭 2024」では「けもの」のタイトルで上映されています。