17日早朝の東京外国為替市場で円相場は小幅に上昇しています。8時30分時点では「1ドル=157円60〜62銭」と前週末17時時点と比べ6銭の円高・ドル安でした。
経済の減速や欧州の政治不安で14日に米長期金利が低下し、外国為替市場では日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが先行しました。
米ミシガン大学が発表しました6月の米消費者態度指数(速報値)が市場予想を下回り、14日の米長期金利は一時(4.18%)と2カ月半ぶりの水準に低下しました。
欧州では6月末に国民議会(下院)選挙の投票があるフランスを中心に政治情勢の不透明感が強まり、安全資産とされる米国債の買いを誘う面もありました。
円相場の上値は重く、8時半前は一時「1ドル=157円66銭」近辺と前週末17時時点から横ばいまで戻しました。米連邦準備理事会(FRB)は利下げに慎重な姿勢を示し、日銀は国債購入の減額方針を決めたものの具体的な計画は先送りでした。一定の日米金利差が保たれるとの見方から円売り・ドル買いも入っています。