< 縄文時代中期後葉の土偶(画像:県埋蔵文化財調査センター) >
青森県風間浦村易国間の古野(2)遺跡から今月、縄文時代中期後葉(約4300年前)の土偶が出土、県埋蔵文化財調査センターが27日、同遺跡の現地見学会で一般公開されました。
下北半島の北部に位置する風間浦村では、縄文時代を中心としたあわせて24の遺跡が見つかっています。このうち、易国間地区の古野遺跡では、道路の建設に伴う発掘調査がことし4月から進められています。
県埋蔵文化財調査センターによりますと、今月18日の調査で発掘現場の斜面から、髪を結ったように見える女性をかたどった板状の土偶が見つかりました。大きさは、縦10センチ横7センチほどで周辺の出土品などからおよそ4300年前の縄文時代中期の終わりにつくられたと見られるということです。
北海道から北東北にかけて点在する縄文時代の遺跡からは後期から晩期にかけての土偶が多く見つかっていますが、県埋蔵文化財調査センターによりますと、中期の終わりにつくられたとみられる土偶が見つかるのは珍しいということです。
また、下北地方では土偶そのものの発掘例が少ないことから、この地域における当時の生活を伺い知る貴重な資料になるとみられます。
県埋蔵文化財センターでは、発掘調査が終わり次第、土偶の詳しい分析を行うことにしています。
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