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Forest Aesthetics 森林美学 びいどろ

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               ...                                           © Daisuke Kawai



雨の日の森のびいどろ
無数の水の硝子窓を前にして,わたしはしばし考える
これらはいったいどこから来て,そしてどこへゆくのか
もともとはどういうものであって,これからなにに変わるのか

深い谷や湖面から湧き上がっていた霧
森から落ちてきた水滴とは
はたしてどのような関係にあるのだろうか
いま,わたしの身体が欲している水と
どのような結びつきがあるのだろうか
それよりもなによりも
このびいどろの妖しさときたらなんなのだろうか

めぐる水のはるかな旅路に陶然とし
水をめぐる哲学を前に悄然と立ち尽くす
水の玉を限りなく美しいものと感じ
限りなく善きものであると解し
まごうことなき真実の存在であると受けとめて
それを心から讃えるとき
目の前でゆらいでいる蒼ざめた球体が
無数の神さまのように視えてくる

ああ,そうか
やっぱりそういうことだったのかと
心の深いところでどういうわけか得心し
祈るような思いで感性の筆先に神経を集中させる




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