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今年の読書(26)『映画誌への招待』四方田犬彦(岩波現代文庫)

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今年の読書(26)『映画誌への...
著者<四方田犬彦>は、映画・比較文学研究家・エッセイストとしての日本映画論として『映画史への招待』(1998年4月・岩波書店)がありましたが、今回(岩波書店)より、映画「史」から、映画「誌」へトタイトルを変え『映画誌への招待』(2016年4月)を出版しています。
 
なぜ、『映画誌への招待』とタイトルは変更されたのか? 映画についての言説の在り方に様々な問題提起をしていた著者の考えを、ぜひ、じっくりと読み解いていただけたら、と感じる一冊です。
 
映画にとって歴史とは何か。本書は名作や監督中心の歴史でも、技法や思想の変遷をたどる映画史でもありません。そうした既成の枠組みをとりはらったところに浮かび上がる映画という体験の豊かさを、現在の中でくり返し発見し、重層的な視点から100余年の映画の世界に向き合っていきます。
 
古い映画、新しい映画というものはない。どんなに昔に撮られたフィルムでも、今ここで観ているかぎり、もっとも新しいフィルムなのだ。実写とアニメ、劇映画とドキュメンタリー。これまで信じてきた映画の枠組みが、どんどん解体していく。映画には単純な歴史などない。ただいつまでも変化していくばかりなのだという持論にて、映画を構成する様々な層をめぐっていくことで、これまでの映画の枠組みを解体する試みが4章で構成されています。
 
#文庫本 #映画 #読書

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今年の読書(24)『新装版 THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録』(講談社)

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今年の読書(24)『新装版 THE STAR WARS BO...
映画『スター・ウォーズ』が1977年の全米公開から2027年で50周年を迎えることを記念し、<パブロ・ヒダルゴ,コール・ホートン,ダン・ゼア>著,<富永和子>&<富永晶子>訳の『THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録』が、2021年4月に翻訳刊行された同書が、4月16日に復刊発行されています。
 
『スター・ウォーズ』の物語は、40年以上の長きにわたり、9作の本編映画、いくつものサイドストーリーも含んで語り紡がれてきました。「ルーク・スカイウォーカー」や「ジェダイ」に象徴される正義と、「ダース・ベイダー」や帝国に象徴される破壊と暴力との戦いが、広大な宇宙を舞台に、様々なキャラクターとともに繰り広げられてきました。その壮大なスケール、迫力ある場面展開、そして絶妙なカラーを織りなす人物関係が物語を盛り上げ、ファンの心を捉まえて放しません。
 
 本書には最初の映画『新たなる希望』から、2019年公開の『スカイウォーカーの夜明け』までの全9エピソードに加え、「クローン・ウォーズ」や「マンダロリアン」の情報が掲載されています。
 
主要キャラクターをはじめ、クリーチャー、ドロイド、武器、兵器、テクノロジーまで100項目近くを収録し、各要素を系統・ジャンル別に整理した事典の構成となっています。
#単行本 #映画 #読書

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今年の読書(23)『仮面ライダーゼッツ キャラクターブック』(東京ニュース通信社)

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今年の読書(23)『仮面ライダーゼッツ キャラクターブック』...
現在放送中の『仮面ライダーゼッツ』(テレビ朝日系)の、初となる公式キャラクターブック『仮面ライダーゼッツ キャラクターブック SECRET MISSION IN A DREAM』が、42026年4月2日に発売されています。
 
徐々に真相が明らかになってきた放送次期だからこそ話せるキャスト&スタッフのインタビューと、この本でしか見ることのできない撮り下ろし写真をたっぷり収録した一冊となっています。
 
〈仮面ライダーゼッツ〉こと主人公「万津莫(演・今井竜太郎)」は、夢の中では「極秘防衛機関CODE」に所属する無敵のエージェントです。そんなエージェントとしてのスタイリッシュな姿を、彼の作戦室であるゼッツルームにて撮影。さらに、現実世界の「万津莫」の日常を感じさせる、爽やかなロケ撮影も実施され、クール&ナチュラルな「万津莫」のギャップが楽しめるグラビアとなっています。
 
謎の多い〈仮面ライダーノクス〉こと「ノクス(演・古川雄輝)」は、かつては「万津莫」と同じ「極秘防衛機関CODE」所属のエージェントだった過去を持つ人物です。
そこで、彼の過去が描かれた『Case15 照らす』に登場したエージェント姿での撮影を実施。レアな〈コードナンバー:フォー〉時代の彼のさまざまな表情が楽しめます。
 
一人でナイトメアに立ち向かう〈仮面ライダーゼッツ/莫〉を支える存在として本作に欠かせないのが、国民的人気タレントの「ねむ(演・堀口真帆)」と、「万津莫」の妹の「万津美浪(演・八木美樹)」です。今回は、そんな2人のツーショットグラビアが実現。〈夢の中で戦う〉本作にちなんで、ガーリーなパジャマ姿を見せています。
 
未解決事件や不可解な現象〈ブラックケース〉を追う警視庁公安部怪事課の名コンビ・「富士見鉄也(演・三嶋健太)」と「南雲なすか(演・小貫莉奈)」も登場しています。
ベテラン刑事とエリート刑事とあってなかなかかみ合わないながらも、刑事という仕事に誇りを持つ2人をスタイリッシュに撮り下ろしています。
 
キャラクターブック発売時点で放送済の『Case1~28』までを振り返るインタビューも収録。<今井竜太郎>、<古川雄輝>それぞれのソロインタビューのほか、<三嶋健太>&<小貫莉奈>、<堀口真帆>&<八木美樹>の組み合わせによる対談インタビューも実施。さらに、本作の脚本を手掛ける<高橋悠也>のインタビューも掲載。キャスト&スタッフが、『仮面ライダーゼッツ』への思いを熱く語り合っています。
#単行本 #読書

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今年の読書(22)『推しは香港に在り 』紅 水蜜桃 (早川書房)

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今年の読書(22)『推しは香港に在り 』紅 水蜜桃 (早川書...
2020年代の香港映画・音楽を紹介する書籍『推しは香港に在り 新時代の香港映画・音楽ガイド』が、(早川書房)より4月2日に発売されています。
 
 幼少期を米国西海岸の「世界初郊外型チャイナタウン」と称される町で過ごし、30年以上香港エンタメを愛し続けている<紅水蜜桃(くれないのすいみつとう)>が手がけています。
 
『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件』の<フェリックス・チョン(莊文強)>や『年少日記』の<ニック・チェク(卓亦謙)>、映像翻訳家<最上麻衣子>、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』で音楽コーディネートを担った<TB-project>のインタビューを楽しむことができます。
 
 また「独断と偏見でセレクト 2020年代香港映画ベスト60」「2020年代に注目すべき香港映画俳優50人」「知っておけば香港映画もより楽しめる〈MIRROR前後〉の香港音楽史&楽壇事情」「香港映画が100倍面白くなる広東語スラング講座」という企画や、「香港歌星FC加入のすすめ」「『謝票場』って何?」といったコラムも用意されています。
#単行本 #映画音楽 #読書 #香港映画

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今年の読書(21)『風の値段』堂場瞬一(小学菅文庫)

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今年の読書(21)『風の値段』...
米国とイランンの戦争で、エネルギー減としての原油高が危惧されていますが、本書『風の値段』は、自然エネルギーの風力発電の世界を舞台としています。2022年12月に刊行され、2026年2月11日に文庫本が発売されています。
 
新橋署生活安全課の刑事「天木淳」は洋上風力発電の最新技術データが、業界トップメーカーから、ライバル社に流出していることを、知ります。
 
捜査を始めると、国内どころか海外への技術流出が目前であることが分かります。内偵捜査を始めると、鍵を握る人物が、大学時代の準硬式野球部のチームメイト「井口」でした。
 
井口の恋人「麻美」が自殺したことで、事件は、中国からのスカウト人事が絡んでいたことが発覚します。
 
卒業して二十年、まったく違う道を歩いていたふたりの運命が交錯する刑事物語です。
#文庫本 #読書

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今年の読書(19・20)『沢村忠に真空を飛ばせた男』細田 昌志(講談社文庫)

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今年の読書(19・20)『沢村忠に真空を飛ばせた男』細田 昌...
本書は、昭和世代には懐かしい「キックボクシング」を命名・創設し、<沢村忠>というスーパースターに加え、歌手の<五木ひろし>を世に送り出した伝説のプロモーター<野口修>の生涯を、<細田 昌志>が描き、第43回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」を受賞している作品です。
 
2020年10月29日に刊行されていますが、2026年1月15日に文庫本として発売されています。
 
日本一の「拳闘士」にして「国士」でもあった父を持ち、戦前から続く政財界や裏社会の多様な人脈を生かしながら、様々な興行を仕掛ける<野口修>でした。特に、タイ式ボクシングと大山道場(後の極真会館)との他流試合の実現と「キックボクシング」の創設は、日本の格闘技史で特筆されるべきエポックメイキングとなります。
 
さらに、当時は別名<三谷謙>で活動していた<五木ひろし>をヒット歌手に育て、日本レコード大賞を受賞させ、芸能界も制するなど、数々の偉業を成し遂げる一方で、世界タイトルマッチ興行を巡る水面下の駆け引きや晩年など、<エルビス・プレスリー>が日本に来ていたかもしれないなど<野口修>のドラマチックな人生と共に刻まれた、壮大な昭和裏面史を余すところなく描いています。
#文庫本 #本田靖春ノンフィクション賞 #読書

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今年の読書(18)『ベンチには年寄りを入れなさい』江本 孟紀(ワニブックスPLUS新書)

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今年の読書(18)『ベンチには年寄りを入れなさい』江本 孟紀...
いよいよ明日27日(金)から、今年のプロ野球ペナントリーグが開幕します。
 
そんなこともあり、手にしたのが、2025年8月22日に発売されています<江本 孟紀>の新書『ベンチには年寄りを入れなさい』です。
 
「ベンチがアホやから野球がでけへん」との迷言を残して<阪神タイガース>(監督:中西 太)を退団した<江本 孟紀>が、日本のプロ野球について、自論を述べています。「日本の野球はメジャーリーグに食われ、先人が築いた伝統がうしなわれつつある」、球界運営から、監督のあり方、選手の心構え、ルール改悪など、幅広く自論を展開しています。
 
<大谷翔平>の大活躍で、日本の放送局は高額の放映料を払って中継に乗り出していますが、その裏では、米国における野球の不人気が挙げられています。今年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)においても、Netflixが独占放映で、米国の不人気分を日本市場でカバーしようという裏側が見えておりました。
 
監督論では<川上哲治>、<金田正一>、<西本幸雄>を引き合いに出し、「オヤジ」型と呼び、若い選手との信頼を築くことに苦労し、グラウンドでは厳しい指導を貫いています。それが野球の魅力を磨いたとみています。だか近年は「アニキ」ガタが増え、ベンチで選手と一喜一憂の姿を批判しています。
 
そんな著者がいちもくおいているのが、<藤川球児>監督です。どっしりと落ち着いた采配が光るとしています。年長者のコーチに選手の指導を任せ、自身はチームの運営に徹していると分析しています。著者の洞察は、監督1年目でのリーグ優勝で反映されています。
 
〈もうやん〉の印象から、野OBの毒舌論のように捉えられがちになると思いますが、一読すれば野球愛を実感できると思います。
 
さて、<阪神タイガース>の<藤川球児>監督は、明日の巨人との開幕戦いいスタートが切れるでしょうか。
#WBC #プロ野球 #新書 #読書

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今年の読書(17)『反転領域』アレステア・レナルズ(東京創元社)

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今年の読書(17)『反転領域』...
久しぶりに手にしました東京創元社の創元SF文庫シリーズで、 2025年7月10日に発売されています<アレステア・レナルズ>の『反転領域』(1650円)です。
 
時は19世紀初頭。外科医「サイラス」が乗船する小型帆船デメテル号は、勝ってエルロパ号が報告しながら実態の分からぬままの古代の巨大建築物を再発見することを目的に、ノルウェー沿岸の極地探検にむかっていました。
 
語りては「サイラス」で、彼は自分たち一行の探検を基に小説を書いています。デメテル号に乗るのは、富と名誉を求める野心家の探検隊隊長の「トポロスキー」や元軍人の「ラモス」、地図製作者の「デュパン」、そして「サイラス」に批判的な言語学者「こしる」の、個性的な面々です。
 
物語はゆっくりと進んでいきますが、しだいにかそくどがまし、反転に次ぐ反転へと展開していきます。スカンディナビア半島のフィヨルドを探検していた一行は、南米のパタゴニア、南極直下の「空洞地球」、皿には木星の衛星エウロパへと。時空を超えながら、巨大建築物探索への旅を繰り返していきます。
 
ついに現地に到達した探検隊一行が目的の建築物を発見したとき、予想だにしなかった事態が起こります。読者の予測を鮮やかに反転させる、超絶展開が楽しめた一冊でした。 
#SF #文庫本 #読書

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今年の読書(16)『杏のとことこパリ子連れ旅』杏(ポプラ社)

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今年の読書(16)『杏のとこと...
俳優・モデルの<杏>が手がけたエッセイ『杏のとことこパリ子連れ旅』が、2026年3月18日に発売されています。
 
<杏>は、2001年にデビューし、雑誌、映画、ドラマなど幅広く活躍しています。主な出演作品は連続テレビ小説『ごちそうさん』、ドラマ『花咲舞が黙ってない』シリーズ、『連続ドラマW BLOOD & SWEAT』、映画『キングダム 運命の炎』・『私たちの声』・『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』『窓ぎわのトットちゃん』ほか多数に出演しています。著書に『杏の気分ほろほろ』・『杏のふむふむ』・『杏のパリ細うで繁盛記』などがあります。
 
2022年8月にフランス・パリと東京の二拠点生活を始めた<杏>です。最初の旅は、子供が1歳と3歳の頃だったといいいます。
 
本書では、パリ暮らしのきっかけとなった子連れ旅の楽しさと苦労がつづられ、親子で楽しめる施設やオススメの食事、旅行中に使えるアプリ、子連れ旅で役立つフレーズなど、パリ旅行を楽しむヒントなども多数紹介されています。
 
 
#パリ #単行本 #読書

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今年の読書(15)『ジャックポット』筒井康隆(新潮文庫)

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今年の読書(15)『ジャックポ...
私が高校生の頃には、著者は、神戸市垂水区に住んでいましたので、『48億の妄想』に始まり『脱走と追跡のサンバ』・『家族八景』・『俗物図鑑』あたりまではよく読んでいましたが、その後東京に転居してしまいましたので、残念な思い出が残っています。
 
1998年10月刊行されました『敵』が原作の映画『敵』が、2026年1月16日に第80回毎日映画コンクールの日本映画大賞に輝いていますので、久しぶりに2026年2月1日に発売されています短編集『ジャックポット』を手にしてみました。
 
相変わらずの高らかな〈筒井康隆節〉のさく裂で、14篇の短編が収められていますが、どの作品も私の力量では解説不能の物語が展開しています。
 
古今東西の出来事・人物・社会風潮の羅列、エロとグロテクスにナンセンス、言葉の語呂合わせとギャグ満載で、〈筒井ファン〉でないと、意味不明な内容だと途中で読むことを放棄されそうな文章・文体が続きます。文中、「作家にとっては、言葉、言葉、言葉なんです。」という一文は、さもありなんです。本書を校正された方のご苦労を感じながら、「んん~」と読み終えました。
 
#文庫本 #読書

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