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神戸:ファルコンの散歩メモ

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  • ハッシュタグ「#読書」の検索結果1911件

今年の読書(37)『ダブルマザー』辻堂ゆめ(幻冬舎)

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今年の読書(37)『ダブルマザ...
<辻堂夢>による『ダブルマザー』は、2024年9月.19日に 発売されています。
 
暴投から目まぐるしい展開に引き付けられます。馬淵温子の一人娘「鈴」が、列車の飛び込み死亡します。1週間後。温子は娘のバッグの底に「柳島詩音」の学生証とスマホを見つけます。温子が「詩音」の連絡先に電話を入れると母親の「由里枝」が出て、「詩音」は「探さないで」という書置きを残し、1週間前から行方不明だといいます。
 
やがて家を訪ねてきた「由里枝」は、「スズ」の遺影を見て「詩音!」と叫びます。二人は瓜二つでした。
 
亡くなったのは「鈴」なのか「詩音」なのか。性格も家庭環境も全く異なる二人の共通点はただひとつ。娘のことを何も知らないということでした。
 
性格も家庭環境も全く異なる二人の母親が、それぞれの娘の足跡を追い始めることで、思いもよらない事実と事件の真相が明らかになっていきます。
 
秘密を抱えた二人の母親と本音を隠して生きてきた娘たちとのドラマは終盤にひっくり返ります。悪意がとがり、純情が際立ち、気色悪さと切なさが交じり合う結末へと進みます。
 
#単行本 #読書

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今年の読書(35)『C線上のアリア』湊かなえ(朝日新聞出版)

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今年の読書(35)『C線上のア...
:朝日新聞連載時から話題になっていました<港かなえ>の『C線上のアリア』は、2025年2月7日に刊行されています。文庫本までもう1~2年待たなければいけませんので、単行本を手にしました。
 
両親を事故で亡くし、高校時代を山間部の叔母の家で過ごした主人公の「美佐」です20年年後、認知症の症状が出た叔母を訪ねると、かつて美しかった家はゴミ屋敷と化していました。家の片付けを進める中で、家族に隠されていた叔母の秘密を紐解いていきます。
 
介護問題を、ミステリー仕立手にすることにより、介護を生き方にかかわる問題としてエンターティメントに仕上げています。
 
ゴミと格闘する「美佐」をよりリアルに描くことで、人間の老いることの無残さと生きることは表裏一体であることを描いています。
 
作中に「命の水」が登場します。ただの水道水ですが、祈祷されたということで高額になり、科学的には何の影響もありませんが、しかし騙されたことをただの愚かだと切り捨てていいのか。生きるということに自分なりの勝ちを見つけていくのが人生ではないかと思わせる二面性の行為として考えさせられます。
 
タイトルと構成: バッハの楽曲『G線上のアリア』にちなんでおり、小説の全7章のタイトルがすべて「C」から始まる英単語になっているのが特徴で、多様な人物の人間関係を巡るものがたりとして、面白く読み終えれました。
#介護 #単行本 #読書

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今年の読書(34)『箱の中の羊』是枝裕和(KADOKAWA)

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今年の読書(34)『箱の中の羊...
『そして父になる』(2013年)でカンヌ国際映画祭審査員賞、『万引き家族』(2018年)でパルムドール、『怪物』(2023年)でクィア・パルム賞受賞と、世界的に高い評価を受けてきた<是枝裕和>が監督・原案・脚本・編集を担い、<綾瀬はるか>と<大悟>(千鳥)が夫婦役で主演を務めた映画『箱の中の羊』が、2026年5月29日より劇場公されていますが、シナリオブックが、5月28日に刊行されています。
 
 少し先の未来を舞台にした同作は、亡くした息子と同じ姿や声のヒューマノイドを家族に迎え入れた夫婦「甲本音々」と「健介」の物語です。予期せぬ事態によって、それぞれに抱く息子の死への思いがあらわになる様子が描かれています。
 
 シナリオブックでは、<是枝裕和>監督が『万引き家族』以来8年ぶりに手がけたオリジナル脚本に加えて、場面写真、ここでしか読めない〈音々と健介の思い〉、画コンテ、あとがきが楽しめます。
 
なお、映画『箱の中の羊』は、<桒木里夢>、<清野菜名>、<寛一郎>、<柊木陽太>、<角田晃広>、<野呂佳代>、<星野真里>、<中島歩>、<余貴美子>、<田中泯>が出演者に名を連ねています。
#シナイオブック #単行本 #映画 #読書

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今年の読書(33)『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム アート・オブ・ザ・ムービー』

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今年の読書(33)『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム ア...
「スパイダーマン」シリーズ最新映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が、2026年7月31日に日米同時公開となりますが、関連として、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム アート・オブ・ザ・ムービー』が、(KADOKAWA)より5月27日に発売されています。
 
 これは2022年1月7日に公開されました<トム・ホランド>主演の「スパイダーマン」シリーズ第3作目、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のコンセプトアート集です。
 
同作の監督を務めた<ジョン・ワッツ>、ビジュアル開発責任者の<ライアン・メイナーディング>、プロデューサー兼マーベル・スタジオ社長の<ケヴィン・ファイギ>に加え、キャストやコンセプトイラストレーター、衣装デザイナー、そして現場スタッフ・裏方たちのコメントなどが収録されています。
#映画 #書籍 #読書

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今年の読書(32)『医療過誤弁護士』富永愛(ハルキ文庫)

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今年の読書(32)『医療過誤弁...
<冨永愛>は、現役弁護士にして元外科医として、「医療過誤事件」をリアルを描いた本書『医療過誤弁護士』は、2024年9月に刊行され、2026年5月18日に文庫本として発売されています。
 
主人公の「白川銀子」は45歳バツイチで、事務局長の「深山金治」とアルバイトのロースクール生「清香」の医療過誤を専門にしている小さな弁護士事務所です。
 
ステージⅠの直腸がんの手術で、術後3日目の大出血により死亡した夫の手術ミスを確信する妻は、「銀子」に医療訴訟の弁護を依頼します。その病院は、14年前、20代の健康な女性が気胸の手術で命を落とした事件で、「銀子」が、師匠と仰ぐ「寺山」弁護士のもとではじめて医療訴訟を戦った病院でした。
 
医療の現場で、裁判で、患者側に寄り添い闘ってきた弁護士の立場でないと描けない医療過誤事件の現場のリアリティが、「銀子」という正義感にあふれた主人公を代弁者として描かれています。医療現場の小説として、また、法廷でのみん時裁判の小説としても十分に読み応えのある内容となっています。
 
また、師匠と仰ぐ「寺山」弁護士の補助としての経験、2つの事件を経て、「銀子」自身が人間的にも成長する物語にもなっています。
 
シリーズとして、続編を期待したい一冊でした。
#医療過誤 #文庫本 #読書

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今年の読書(31)『スティーヴン・キング ムービー・ガイド』(松竹 事業推進部)

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今年の読書(31)『スティーヴン・キング ムービー・ガイド』...
「ホラーの帝王」の異名を持つ小説家<スティーヴン・キング>の映像化作品を徹底解剖する松竹・事業推進部発行のムック本『スティーヴン・キング ムービー・ガイド』が、2026年5月1日に発売されています。
 
 2026年は、<スティーヴン・キング>原作の映画『ランニング・マン』が、1月30日に日本公開され、『サンキュー、チャック』が5月1日、『ロングウォーク』が6月26日に劇場公開されます〈キング映画イヤー〉となっています。
 
本書では、連作の映像化の最前線とその秘密を多角的に紐解いています。『キャリー』(1976年・監督:ブライアン・デ・パルマ)・『シャイニング』(1980年・監督:スタンリー・キューブリック)から最新作までの<スティーヴン・キング>映画史をビジュアルで振り返る巻頭グラビアが掲載されています。
 
また、ライターの<ISO>、文筆家 ・ 映画評論家の<氏家譲寿>、ライター ・ コラムニストの<アナイス>、映画評論家の<南波克行>、映画&海外ドラマ・ライターの<なかざわひでゆき>、映画評論家の<松崎健夫>らが寄稿しています。
#小説家 #映画 #読書 #雑誌

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今年の読書(30)『南の罠 』堂場瞬一(文春文庫)

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今年の読書(30)『南の罠 』堂場瞬一(文春文庫)...
『ラストライン』で始まる「ラストライン」シリーズも『英雄の悲鳴 ラストライン7』に続いて本書『南の罠 ラストライン8』で8作目になり、文庫本書下ろしとして、2026年3月10日に発売されています。
 
本書の主人公は、所轄の立川中央署から捜査一課に復帰した「岩倉剛」です。愛弟子とも言うべき「伊藤彩香」とのコンビも復活し、いい味わいを出していました。
 
外事四課が武器の密売組織METOの創設者「牟田涼」が帰国するとの情報をつかみます。METOと因縁がある捜査一課の「岩倉剛」も協力を求められます。しかし、、羽田空港から都内に向かう高速道路で、「牟田」の車が、尾行する捜査員たちの目前で爆発が起こり、「牟田」は同乗者と共に死亡してしまいます。。
 
捜査陣は「牟田」の周辺の人物を徹底的に洗い出していきます。「岩倉」も相棒の「伊東彩香」とともに帰国前に「牟田」が拠点にしていたシンガポールに飛び、現地の女性警察官「オリビア・タン」と共に「牟田」の事実上の妻「タカダミエ」や部下たちと接触するも、なかなか組織と事件の全貌は見えてきません。
 
そんな中、操作する「岩倉」たちを狙った銃撃事件が発生します。
 
にほんとシンガポールでの捜査状況が小気味よく展開、最後は、怪しげな元刑事の「平野明彦」の問題点を残しながら、次号「ラストライン9」への期待で終えています。
#文庫本 #読書

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今年の読書(28・29)『殺人の門(上・下)新装版』東野圭吾(角川文庫)

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今年の読書(28・29)『殺人...
本書『殺人の門(上・下)』は新装版とあるように、2003年8月25日に刊行され、2006年6月24日に角川文庫版が発売されています。本書を原作とする映画が、2027年2月19日に公開予定ということもあり、2026年2月25日に、文庫を上下巻に分冊した新装版が発売されました。
 
主人公の「田島和幸」は、歯科医院を営む裕福な家庭に生まれ、育った少年でした。小学5年のころ、彼は同級生の「倉持修」と出会います。「倉持」は豆腐屋の一人息子で、貧しい家庭環境に育ちながらも強い野心と行動力を持つ人物でした。
 
二人は友人としてつきあいますが、その出会いを境に「和幸」の人生は徐々に暗転していきます。祖母の死をきっかけに家庭は不和に陥り、両親は離婚。父親は女におぼれ、その女の男の暴行により、手に麻痺がおこり歯科医を廃業。アパート経営もうまくいかず、裕福だった生活は崩れ去り、転校先ではいじめにも遭うようになります。こうした人生の転落の節目ごとに、「倉持」の存在が関わっていました。
 
「和幸」が高校を卒業後して社会に出た後も、「倉持」は彼の前に現れ続けます。「倉持」の誘いで就職した会社はサギまがいの怪しい事業を行っており、やがて破綻。「和幸」は職も信用も失うことになります。さらに「倉持」は、金銭や人間関係の問題でも「和幸」を巻き込み、彼の人生を繰り返し破滅へと導いていきます。「 和幸」は次第に「倉持」への憎悪を募らせ、「この男を殺したい」という強い殺意を抱くようになりますが、実際に殺人を実行することができません。
 
なぜ自分はこの男を殺すことができないのかと「和幸」はその疑問に苦しみながら、自分の人生を狂わせ続けた「倉持」との関係に決着をつけようとします。
 
物語は、殺意を抱きながらも殺人に踏み切れない人間の心理と、憎悪と依存が入り混じった二人の歪んだ関係を描き出していきますが、読み手としては、いつ殺人が行われるのかと読み進めているだけに、間延びした印象がしばらく続きますが、最後にきっちりと伏線を回収しての締めくくり、終止符を打つ展開は見事でした。
#文庫本 #読書

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今年の読書(27)『恐怖と孤独と寂しさのシネマガイド 真夜中の映画批評』真魚八重子(青弓社)

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今年の読書(27)『恐怖と孤独と寂しさのシネマガイド 真夜中...
本書『恐怖と孤独と寂しさのシネマガイド 真夜中の映画批評』は、映画評論家の<真魚八重子>が、Webマガジン『夜リラタイム』での連載『映画でくつろぐ夜。』から記事を厳選して加筆・修正したものです。
 
第1章「ホラーな映画」、第2章「アートな映画」、第3章「男くさい映画」、第4章「フェミニズムの映画」、第5章「映画史のエッセー」の5勝の構成で、暗闇に明滅するスクリーンに映し出されるアート映画の美学、ポルノ映画やヤクザ映画が持つ引力、ホラー映画の誘惑、ドラッグと俳優、女性の躍動を、自身の経験を織り込みながら軽妙な筆致でつづられています。
 
自身と映画との関わりについて8000字超で書いた論考のほか、書き下ろし3万字を加えた映画評論、配信で観られるお薦め映画を100本以上紹介するガイドも同書に掲載されています。
 
映画をより深く味わえるようになる知識や情報を交えながら、話題作からマイナーな作品までの魅力を描き出していて、映画ファンならずとも楽しめる一冊になっています。
#単行本 #映画 #読書

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今年の読書(26)『映画誌への招待』四方田犬彦(岩波現代文庫)

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今年の読書(26)『映画誌への...
著者<四方田犬彦>は、映画・比較文学研究家・エッセイストとしての日本映画論として『映画史への招待』(1998年4月・岩波書店)がありましたが、今回(岩波書店)より、映画「史」から、映画「誌」へトタイトルを変え『映画誌への招待』(2016年4月)を出版しています。
 
なぜ、『映画誌への招待』とタイトルは変更されたのか? 映画についての言説の在り方に様々な問題提起をしていた著者の考えを、ぜひ、じっくりと読み解いていただけたら、と感じる一冊です。
 
映画にとって歴史とは何か。本書は名作や監督中心の歴史でも、技法や思想の変遷をたどる映画史でもありません。そうした既成の枠組みをとりはらったところに浮かび上がる映画という体験の豊かさを、現在の中でくり返し発見し、重層的な視点から100余年の映画の世界に向き合っていきます。
 
古い映画、新しい映画というものはない。どんなに昔に撮られたフィルムでも、今ここで観ているかぎり、もっとも新しいフィルムなのだ。実写とアニメ、劇映画とドキュメンタリー。これまで信じてきた映画の枠組みが、どんどん解体していく。映画には単純な歴史などない。ただいつまでも変化していくばかりなのだという持論にて、映画を構成する様々な層をめぐっていくことで、これまでの映画の枠組みを解体する試みが4章で構成されています。
 
#文庫本 #映画 #読書

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