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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(5)『考察する若者たち』三宅香帆(PHP研究所)

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今年の読書(5)『考察する若者...
本書『考察する若者たち』は、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)で「新書大賞2025」(中央公論新社主催)を受賞した、文芸評論家<三宅香帆>の最新作で、2025年11月18日に発売されています。
 
本作は、映画や漫画の解釈を深掘りする「考察記事」や「考察動画」が、なぜ流行するようになったのかを探る一冊です。
 
昭和・平成の作品批評の時代から、令和の〈正解〉を求める考察文化へと変化していった背景をひも解き、若者を中心に高まる「答えを得たい」という思考を読み解いています。
 
#新書 #読書

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今年の読書(4)『樹林の罠』佐々木譲(ハルキ文庫)

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今年の読書(4)『樹林の罠』佐...
著者の<佐々木譲>は好きな作家ですので、種々雑多に幅広く10冊近くは取り上げていると思いますが、特にこの「北海道警察(道警)」シリーズは第1作目の『笑う警官』(2007年5月15日)に始まり本書『樹林の罠』で10冊目の文庫本として、2026年1月18日に発売されています。
 
もともと同時代を背景として描くというコンセプトで書かれてきた本シリーズですので、本作では新型コロナウイルスの蔓延によって変わってしまった日常の風景が、主人公たちの生活を通して豊かに描かれています。
 
コロナ禍によって思うように仕事ができない、それでも家族のために懸命に生きる人、逼迫した医療機関で働く人、変化し続ける街の様子、そして新しい犯罪とまさに時代と社会を写し取る警察小説の魅力にあふれています。
 
またこれまでのシリーズで積み重ねてきた主人公たちの公私にわたる人生の転機は、人間味にあふれ本書の魅力に大きく貢献しています。
 
轢き逃げの通報を受け、臨場した北海道警察本部大通署機動捜査隊の「津久井卓」は、事故ではなく事件の可能性があることを現場で知ります。それは被害者が拉致・暴行された後に撥ねられた可能性が高いからでした。その頃、生活安全課少年係の「小島百合」は、駅前交番で保護された、九歳の女の子を引き取りに向かいます。その子は、旭川の先の町から札幌駅まで父親に会いたいと出てきたようでした。一方、脳梗塞で倒れた父を引き取るために「百合」と別れた「佐伯宏一」警部補は、仕事と介護の両立に戸惑っていました。そんな「佐伯」に弁護士事務所荒らしの事案が舞い込む見ます。ひとつの交通事故を契機に、警察官としての矜持、そして遊軍の刑事の意地が、隠された犯罪を炙り出していく過程で、北海道の現実の時代背景を舞台にそれぞれの事件が一つにつながっていきます。読み終えた段階で、タイトルの意味が分かります。
 
第10作目を一区切りとして、主人公「佐伯宏一」警部補が警部に昇進後のダイ2シリーズが刊行されているようで、文庫本の発売を楽しみに待ちたいと思います。
#文庫本 #読書

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今年の読書(4)『禁書の解錠』濱嘉之(文春文庫)

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今年の読書(4)『禁書の解錠』...
『国境の銃弾』を第1作目とする「警視庁公安部・片野坂彰」シリーズは、本書『禁書の解錠』で7作目となりました。
 
世界情勢をいち早く物語の背景としていますので、本書も文庫本書下ろしとして、2025年12月10に発売されています。
 
物語の幕開けは、ドイツ・ミュンヘン。オクトーバーフェストでにぎわう街角で、EU域内の東京出先機関に籍を置く天才ハッカー「白澤香葉子」と、警視庁公安部付特別捜査班を率いる「片野坂彰」が再会します。
 
ふたりの会話は、与党と宗教団体の微妙な関係、解散総選挙の思惑、都庁人事にまつわる噂など、政と官が交錯する現実味のある話題へと及びます。白澤自身の異動をめぐる動きも絡み、権力と警察組織の境界線のあいまいさ記されています。
 
一方、警視庁公安部では「チーム片野坂」がわずか5名という少数精鋭で多岐にわたる任務を抱え、「片野坂彰」自身が庶務までこなす過酷な状況に置かれていたことが問題視されていました。そんな折、{白澤」が中国の極秘情報「i-SOONデータ」を奪取したことを明かします。
 
そこには、ロマンス投資詐欺や暗号資産を利用した国際的な詐欺ネットワークの実態が記録されていました。中国人女性になりすましたグループが、1500台ものスマートフォンと「微信(ウィーチャット)」を駆使して偽のプロフィールを量産し、30~50代の女性を狙って資金を吸い上げていく。奪われた金は、半グレや国際犯罪組織の資金源として循環し、個人の被害にとどまらない社会的脅威へと拡大していきます。
 
話しは、政治家夫妻の選挙違反事件、宗教と政権の結びつき、中国経済の失速、暗号資産業界の崩壊などにも及ぶ。個々の詐欺事件が見えない糸でつながり、国家の基盤を静かに侵食していく様が、公安の視点から緻密に描かれています。
 
全体的に『国境の銃弾』に始まりシリーズ第6作目『伏蛇の闇網』迄のダイジェスト的な内容になっており、一方、限界を迎えた5人体制を刷新するため、片野坂は組織の拡大を決断。新しい精鋭5人が加わる新チームが発足、これからの新体制での物語の起点となるところで終わっています。
#文庫本 #読書

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今年の読書(3)『Independent Cinema Posters 時代を挑発した映画作家15人のデザインワーク』(トゥーヴァージンズ)

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今年の読書(3)『Independent Cinema Po...
ミニシアター黄金期を彩った映画のポスター集『Independent Cinema Posters 時代を挑発した映画作家15人のデザインワーク』が、トゥーヴァージンズより発売されています。
 
本書は15人<ジム・ジャームッシュ『ダウン・バイ・ロー』/ヴィム・ヴェンダース『ベルリン・天使の詩』/デヴィッド・リンチ『ブルー・ベルベット』/ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『不安は魂を食いつくす』/ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』/レオス・カラックス『ポンヌフの恋人』/アキ・カウリスマキ『マッチ工場の少女』/クシシュトフ・キェシロフスキ『デカローグ』/タル・ベーラ『サタンタンゴ』/エミール・クストリッツァ『アンダーグラウンド』/ハル・ハートリー『シンプルメン』/シャンタル・アケルマン『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル 1080、コメルス河畔通り 23 番地』/キン・フー『侠女』/ホウ・シャオシェン『悲情城市』/エドワード・ヤン『ヤンヤン 夏の想い出』>のインディペンデント映画作家の軌跡を製作国オリジナルのポスターで紐解くビジュアルブックです。
 
各監督が1970年代から1990年代に発表しました、映画宣伝における〈顔〉ともいえるポスター作品のアートワークがオールカラーの計208ページ、厳選された約500点が掲載されています。
#ポスター #単行本 #映画 #読書

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今年の読書(2)『狂った宴』ロス・トーマス(新潮文庫)

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今年の読書(2)『狂った宴』ロ...
30歳過ぎの頃に『女刑事の死』・『五百万ドルの迷宮』・『モルディダ・マン』・『八番目の小人』・『神が忘れた町』などを読んでいた<ロス・トーマス>は、1995年12月、肺癌のため69歳で亡くなっています。
 
1966年のデビュー作『冷戦交換ゲーム』(早川書房)でアメリカ探偵作家クラブの最優秀処女長編賞を受賞後の第2作目が『狂った宴』で、新潮文庫で2024年7月29日に<松本剛史>の本邦初訳で発売されているのを見つけました。
 
辣腕の選挙コンサルタントとして鳴らした「シャルテル」は、大手広告代理店DDT広報部の「アップショー」とともに、英連邦から独立間近のアフリカの小国アルバーティア初の国家元首選挙に駆り出されます。
 
資源に恵まれながらも腐敗にまみれたこの国で、DDTに有益な人物を当選させるために、二人は汚い手段を駆使してでも選挙キャンペーンを成功させようとしますが、やがて事態は混乱をきたし、彼らにすら手に負えない様相を見せてきます。
 
主要な登場人物たちの人間像を描き出すために序盤はゆっくりした進行ですが、選挙戦が動き出す中盤以降は、様々な策謀が動き出し、テンポよく読み進めていけます。それぞれの思惑を抱えた人物たちの策略が絡み合い、序盤の描写が後半に反映され、アフリカ諸国の政治的カオスを活写し暴力描写に溢れたクライマックスが印象的な作品です。
#文庫本 #読書

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今年の読書(74)『台北アセット』今野敏(文春文庫)

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今年の読書(74)『台北アセッ...
著者<今野敏>の警察関連のシリーズは多く、「隠蔽捜査」シリーズが、特にお気に入りです。本書『台北アセット』は、「公安外事・倉島警部補」シリーズ7作目として、2023年11月に単行本が刊行され、2025年10月10日に文庫本が発売されています。
 
現在8作目の短編集『ニンジャ』が、2025年5月14日に刊行されています。本書で登場した美人の「林春美(リン・チュンメイ)」が来日する短編もあるようで、気にはなりますが、文庫本化を待ちたいと思います。
 
警視庁公安部外事一課の「倉島達夫」は、台湾の警察から研修の講師を務めるよう要請され、公安の「ゼロ」の研修から戻った後輩の「西本芳彦」と台北に向かいます。
研修が終わり、「倉島」は、サイバー攻撃を受けた日本企業の現地法人から捜査を要請され、に調査に入りますが、その会社のシステム担当者が殺害され、日本人役員に疑いの目が向けられます。
 
サイバー攻撃と殺人事件は連動していると直観した「倉島」は、公安のオペレーションとして正式に捜査に乗り出しますが、孤立無援の台北で、排日志向の現地警察官の妨害や言葉の障壁がある中で、捜査を進めていきますが、「ゼロ」の研修の弊害が出ている「西本」の面倒も見なければいけない立場で、「倉島」らしさで、事件の真相にたどりつきます。
 
ランサムウェアとしての企業に対するサイバー攻撃と、台湾と日本の歴史観に基づいた展開で、今後の後輩「西本」の成長も楽しみで、面白く読み終えました。
#台北 #文庫本 #読書

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今年の読書(73)『タングル』真山仁(小学館文庫)

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今年の読書(73)『タングル』...
『ハゲタカ』シリーズの著者として知られる<真山仁>は、地熱発電開発の奮闘を描いた『マグマ』、続編『ブレイク』 、日本の宇宙開発の問題点に切り込んだ『売国』、民主主義の是非を問う『プリンス』など、緻密な取材をもとに織り込まれた社会問題の提起と、揺るぎないメッセージを込めた作品を多く執筆しています。
 
本書『タングル』は、シンガポールを舞台に日星の共同プロジェクトとして光量子コンピューター開発について描かれた作品です。
 
 『タングル』の舞台は、優れた研究者・技術者を有しながらも、政治的しがらみなどから、次世代の研究に満足な資金を投下できずにいる日本と、海外ファンド含め潤沢な資金を集めながら、人材不足などから、時間を要する開発・製造をなかなか自国内に育てられずにいたシンガポール。両国の共同プロジェクトで量子コンピューターを開発するという設定から、後半に次から次に巻き起こる国益と政治がらみの展開までフィクションの小説であることを忘れさせる内容で、最後まで一気に読み下しました。
#文庫本 #読書 #量子コンピューター

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今年の読書(72)『ジェーン・バーキン日記』ジェーン・バーキン(河出書房新社)

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今年の読書(72)『ジェーン・...
俳優・歌手として活躍し、2023年7月に76歳で死去した<ジェーン・バーキン>(1946年12月14日~2023年7月16日)の自伝的作品『ジェーン・バーキン日記』(上・下)です。
 
自叙伝「ジェーン・バーキン日記」は、2016年から2019年にかけて自らそれらの日記を読み返し、自身の言葉で詳細にコメント・注釈を加えています。絵が得意だったバーキンによるデッサンやコラージュ、図版も多数収録されており、上巻「Munkey Diaries」と下巻「Post-Scriptum」の構成です。
 
<ジェーン・バーキン>は、1965年製作の映画『ナック』でスクリーンデビューを果たし、1966年に出演した映画『欲望』が第20回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞して注目を集めます。フランスに移住後、パートナーとなった歌手・作曲家<セルジュ・ゲンズブール>とのデュエット曲『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(Je t'aime... moi non plus)』を1969年に発表し、歌手としても人気を博しました。
 
出演映画は60作品以上に上り、主な作品に『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』・『ナイル殺人事件』・『右側に気をつけろ』・『美しき諍い女』などがあります。2011年、日本で東日本大震災が発生した際には、翌月の4月6日に急きょ来日して復興支援のチャリティコンサートを開催しています。私生活では、音楽家<ジョン・バリー>との間に後に写真家となる<ケイト・バリー>が産まれ、<セルジュ・ゲンズブール>との間には女優の<シャルロット・ゲンズブール>、映画監督<ジャック・ドワイヨン>との間には女優の<ルー・ドワイヨン>がいます。
 
また、シンプルで洗練された〈フレンチシック〉な着こなしでファッション界にも影響を与え続けました。エルメスのバッグ「バーキン」の生みの親でもあります。
#単行本 #映画 #第20回カンヌ国際映画祭 #自叙伝 #芸能 #読書

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今年の読書(71)『経済ニュースのネタ帳 2026-27』DJ Nobby(ハゴロモ)

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今年の読書(71)『経済ニュースのネタ帳 2026-27』D...
『神戸ファルコンの散歩メモ』では、「日経平均株価」「ダウ平均株価」「1ドル」の円為替レートをアップしていますが、関連として参考にしている経済番組が、地元ラジオ放送局「ラジオ関西」にて、<DJ Nobby(福永 信彦)>がキャスターを務め「経済の今」をテーマに月曜日~木曜日の朝<6:30~7:00>に東京スタジオから生放送されています『絶対わかる経済ニュース 知らんけど』です。
 
<DJ Nobby>は、Voicyでフォローワー10万人を超える経済・金融キャスターです。関西大学経済学部卒業後、新卒でシティーバンク入社、外国為替ディーラーとして勤務後、東京金融取引所に転職。くりっく365の市場運営・上場企画運営に従事、その後プレデンシャル生命、メットライフ生命にてコンプライアンス部門マネージャーを歴任して、2021年に独立、2023年日本音響広告社を設立、代表取締役を務めている経歴の持ち主です。
 
本書『経済ニュースのネタ帳 2026-27』は、そんな<DJ Nobby>による経済解説本です。2025年に起こった政治経済の重大ニュースを、分かりやすく面白く網羅しています。イラストや図表をふんだんに使い、視覚的にも理解しやすくエンタメ色が強めの構成です。
 
日本、そして日本を取り巻くグローバルなニュース解説に、「そうゆうことだったのか」と、経済初心者の方にもわかりやすく解説されています。
 
<トランプ大統領>就任に始まり、トランプ関税、物価問題にコメ不足、戦争、投資に、お隣の大国・中国の状況まで、これさえ読めば2025年の世界情勢が理解できて、2026年に向けての下地が整います。
#単行本 #読書

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今年の読書(70)『違法捜査官』新美 健(小学館文庫)

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今年の読書(70)『違法捜査官』新美 健(小学館文庫)...
冒険特務大活劇『満州コンフィデンシャル』や街角バイク探偵物語『カブ探』などの<新美 健>が、初めて手掛けた警察イリーガル小説『違法捜査官』は、書下ろし文庫本として2025年11月11日に発売されています。
 
一癖ある三十歳の警察官の「仲條晴臣」は、南署が持てあます刑事ですが、出勤するなり、三代目となる新しいペア「芹沢卓巳」と組むことになります。実は、初代も二代も「壊れて」しまい、ペア解消となっていました。サボり上手で一筋縄ではいかない「仲條」は、所轄の誰もが持て余している人員なのでした。しかし、今回の「芹沢卓巳」は、警視庁から来た四十代半ばの警部補で、「仲條」にとっては侮れない存在です。
 
そんな二人にに任されたのは、死体遺棄事件でした。飲酒運転の検問突破を試みて、横転した軽トラックの荷台から死体が転がり落ちたのでした。ふたりで現場から逃走した運転手を捜すのですが、型破りな「芹沢」の「やり方」に翻弄される「仲條」でした。
振り回されつつも、次第に面白くなってきた「仲條」の前に、警視庁の監察官「北山重行」が査察で現れます。「変則的な」捜査を重ねるうち、単なる死体遺棄事件が予想外のブラジル人が絡む来日外国人関連事件へと繋がっていきます。
 
じっくりと足で稼ぐ捜査の刑事物とは一線を引く、型破りな違法捜査を行う刑事の登場する小説は<黒川博行>を始め多々ありますが、エンターティナメントの世界とすれば、許される範囲での刑事物として、面白く読み終え、今後のシリーズ化が楽しみな一冊でした。
#文庫本 #読書

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