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神戸:ファルコンの散歩メモ

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  • ハッシュタグ「#読書」の検索結果1890件

今年の読書(11)『あの子のかわり』佐倉まな(河出書房新社)

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今年の読書(11)『あの子のか...
AV女優・作家として第一線で活躍する<紗倉まな>(32)の最新小説『あの子のかわり』が、2026年2月12日に刊行されています。
 
デビュー小説『最低。』(KADOKAWA刊)刊行からちょうど10年を迎え、帯には、<金原ひとみ>による絶賛コメントが載せられています。
 
<紗倉まな>は、2020年『春、死なん』で第42回候補作となって以来2度目になりますが、2025年10月『うつせみ』(講談社刊)で、第47回野間文芸新人賞の候補作にノミネートされています。揺れ動く心理、微妙な人間関係を見つめる冷徹な観察眼、読者の心をわしづかみにする豊かな表現、独自の情景描写は、作品刊行のたびに高い評価を受け、文芸界から熱い注目を浴びてきました。
 
本書『あの子のかわり』は〈妊娠・出産〉への葛藤を描いています。
 
私と同じ、子どものいない人生だったはずの親友が妊娠します。
ヘアメイクとして活躍する「由良」でした。かわりばえしない日々に倦怠を感じながらも、このまま仕事に邁進しつつ、夫と共に愛犬を育てる人生が続いていくと思っていそんな中、独身の親友「有里奈」から妊娠の知らせが飛び込んできます。
 
誰もが陥るかもしれない苦しみ、向き合わざるを得ない女性としての人生が描かれています。
#単行本 #読書

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今年の読書(10)『雫の街』乃南アサ(新潮文庫)

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今年の読書(10)『雫の街』乃...
「家庭調査官・庵原かのん」シリーズとして、第1作『家庭調査官・庵原かのん』(2022年8月刊)に続く2作目となる『雫の街』は、2023年6月に刊行され、2026年2月1日に文庫本として発売されています。
 
前作では、福岡家裁北九州支部での少年事件7篇が収められていましたが、今回は、横浜家庭裁判所川崎支部に移動、上野動物園勤務の「栗林」と遠距離恋愛でしたが、移動に伴い結婚しての物語が始まります。
 
家庭裁判所としての夫婦の離婚問題・子供の親権・相続問題など関連の7篇が収められ、コロナ禍を背景として描かれています。
 
モラハラ夫、我が子を見捨てる母親、身寄りのない記憶喪失の男など、横浜家裁川崎中央支部にやってくる家事事件の当事者たちは多種多彩の問題を抱えています。社会から零れ落ちそうな人たちの心を開き、それぞれの人生に寄り添うため、赴任したばかりの「かのん」は、真実を求めてひたむきに奔走します。 人間、そして家族の表と裏を心揺さぶる筆致で描いています。
 
特に一日でも早く離婚したい呑み屋経営の母親が主人公の『はなむけ』は、母親としての生きざまに、目頭が緩む感動作でした。
#家庭調査官 #文庫本 #読書

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今年の読書(9)『よき時を思う』宮本輝(集英社文庫)

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今年の読書(9)『よき時を思う...
兵庫県神戸市出身の<宮本輝>の『よき時を思う』は、2023年1月に刊行され、2025年1月25日に文庫本が発売されています。<宮本輝>は、今年の読書では、『灯台からの響き』以来となりました。
 
物語は、29歳の孫「金井綾乃」の目線で語られていきます。「綾乃」は、東京東小金井駅の近くの四合院作りの借家に、海外に出向いた伯母夫婦の代わりに一時的にな仮住まいですが、この大家「三沢兵馬」も、また、物語の重要な登場人物となっています。
 
祖母「徳子」は、90歳の記念に、愛する者たちを招いて晩餐会を開きます。祖母が計画した、教師時代の教え子が一流のフレンチシェフとなり、一流の食材が織りなす、豪華絢爛な晩餐会が開かれ、子どもたち、孫たちはそれぞれの思いを胸にその日を迎えます。
 
晩餐会を中心に、「徳子」おばあちゃんは16歳で、なぜ出征が決まった青年と結婚したのか?夫の戦死後、なぜ数年間も婚家にとどまったのか?そしてなぜ、90歳の記念に晩餐会を開くことにしたのか?
 
孫の「綾乃」は祖母の生涯を辿り、亡くなった祖父との秘められた苦難と情熱を知ることになります。また、大家「三沢兵馬」の人生も、終章を飾るにふさわしく、人生謳歌として家族がここに在ることの奇跡が胸に響く感動の一冊でした。
#文庫本 #読書

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今年の読書(7)『サム・ペキンパー&セルジオ・レオーネ オリジナル映画ポスターの世界』( トゥーヴァージンズ)

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今年の読書(7)『サム・ペキンパー&セルジオ・レオーネ オリ...
映画監督<サム・ペキンパー>(1925年2月21日~1984年12月28日)と<セルジオ・レオーネ>(1929年1月3日~1989年4月30日)の作品を中心とした映画ポスター集『サム・ペキンパー&セルジオ・レオーネ オリジナル映画ポスターの世界』が、トゥーヴァージンズより発売されています。
 
 アウトローな男の美学を描き、映画の歴史を変えた<サム・ペキンパー>と<セルジオ・レオーネ>監督です。
 
本書には<サム・ペキンパー>監督の『ワイルドバンチ』『ゲッタウェイ』・『ガルシアの首』・『戦争のはらわた』、<セルジオ・レオーネ>監督の『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『ウエスタン』・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』など、500点以上のポスターがA4判・オールカラーで掲載されています。
 
 さらに<スティーヴ・マックィーン>の『ゲッタウェイ』日本版特大サイズ、<クリント・イーストウッド>の『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』イタリアでのワールドプレミア掲出用といった貴重な宣材、ポスターも多数収録しています。
 
編著は『「Independent Cinema Posters 時代を挑発した映画作家15人のデザインワーク』や『黒澤明 オリジナル映画ポスター・コレクション』などを手がけた<井上由一>が担当しています。巻末には、映画研究家<セルジオ石熊>の解説も収められています。
#単行本 #映画 #映画ポスター集 #読書

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今年の読書(6)『大河ドラマ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~メモリアルブック』(NHK出版)

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今年の読書(6)『大河ドラマ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~メモ...
昨年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』をまとめたメモリアルブックが、1月30日に(NHK出版)より発売されています。
 
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、江戸のメディア王として時代の寵児になった<蔦屋重三郎>の活躍を描いています。
 
本書では主演<横浜流星>の撮り下ろしインタビューや、<安田顕>、<小芝風花>、<染谷将太>、主人公の妻「てい」を演じた<橋本愛>、<生田斗真>、<高橋克実>ら出演者による〈見てくれてありがた山インタビュー〉が楽しめます。
 
さらに、脚本を執筆した<森下佳子>と制作統括を担当した<藤並英樹>の対談も収録。「べらぼう」の音楽の世界などの劇伴ガイドやオフショット集、美術大特集なども掲載されています。
#単行本 #大河ドラマ #読書

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今年の読書(5)『考察する若者たち』三宅香帆(PHP研究所)

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今年の読書(5)『考察する若者...
本書『考察する若者たち』は、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)で「新書大賞2025」(中央公論新社主催)を受賞した、文芸評論家<三宅香帆>の最新作で、2025年11月18日に発売されています。
 
本作は、映画や漫画の解釈を深掘りする「考察記事」や「考察動画」が、なぜ流行するようになったのかを探る一冊です。
 
昭和・平成の作品批評の時代から、令和の〈正解〉を求める考察文化へと変化していった背景をひも解き、若者を中心に高まる「答えを得たい」という思考を読み解いています。
 
#新書 #読書

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今年の読書(4)『樹林の罠』佐々木譲(ハルキ文庫)

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今年の読書(4)『樹林の罠』佐...
著者の<佐々木譲>は好きな作家ですので、種々雑多に幅広く10冊近くは取り上げていると思いますが、特にこの「北海道警察(道警)」シリーズは第1作目の『笑う警官』(2007年5月15日)に始まり本書『樹林の罠』で10冊目の文庫本として、2026年1月18日に発売されています。
 
もともと同時代を背景として描くというコンセプトで書かれてきた本シリーズですので、本作では新型コロナウイルスの蔓延によって変わってしまった日常の風景が、主人公たちの生活を通して豊かに描かれています。
 
コロナ禍によって思うように仕事ができない、それでも家族のために懸命に生きる人、逼迫した医療機関で働く人、変化し続ける街の様子、そして新しい犯罪とまさに時代と社会を写し取る警察小説の魅力にあふれています。
 
またこれまでのシリーズで積み重ねてきた主人公たちの公私にわたる人生の転機は、人間味にあふれ本書の魅力に大きく貢献しています。
 
轢き逃げの通報を受け、臨場した北海道警察本部大通署機動捜査隊の「津久井卓」は、事故ではなく事件の可能性があることを現場で知ります。それは被害者が拉致・暴行された後に撥ねられた可能性が高いからでした。その頃、生活安全課少年係の「小島百合」は、駅前交番で保護された、九歳の女の子を引き取りに向かいます。その子は、旭川の先の町から札幌駅まで父親に会いたいと出てきたようでした。一方、脳梗塞で倒れた父を引き取るために「百合」と別れた「佐伯宏一」警部補は、仕事と介護の両立に戸惑っていました。そんな「佐伯」に弁護士事務所荒らしの事案が舞い込む見ます。ひとつの交通事故を契機に、警察官としての矜持、そして遊軍の刑事の意地が、隠された犯罪を炙り出していく過程で、北海道の現実の時代背景を舞台にそれぞれの事件が一つにつながっていきます。読み終えた段階で、タイトルの意味が分かります。
 
第10作目を一区切りとして、主人公「佐伯宏一」警部補が警部に昇進後のダイ2シリーズが刊行されているようで、文庫本の発売を楽しみに待ちたいと思います。
#文庫本 #読書

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今年の読書(4)『禁書の解錠』濱嘉之(文春文庫)

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今年の読書(4)『禁書の解錠』...
『国境の銃弾』を第1作目とする「警視庁公安部・片野坂彰」シリーズは、本書『禁書の解錠』で7作目となりました。
 
世界情勢をいち早く物語の背景としていますので、本書も文庫本書下ろしとして、2025年12月10に発売されています。
 
物語の幕開けは、ドイツ・ミュンヘン。オクトーバーフェストでにぎわう街角で、EU域内の東京出先機関に籍を置く天才ハッカー「白澤香葉子」と、警視庁公安部付特別捜査班を率いる「片野坂彰」が再会します。
 
ふたりの会話は、与党と宗教団体の微妙な関係、解散総選挙の思惑、都庁人事にまつわる噂など、政と官が交錯する現実味のある話題へと及びます。白澤自身の異動をめぐる動きも絡み、権力と警察組織の境界線のあいまいさ記されています。
 
一方、警視庁公安部では「チーム片野坂」がわずか5名という少数精鋭で多岐にわたる任務を抱え、「片野坂彰」自身が庶務までこなす過酷な状況に置かれていたことが問題視されていました。そんな折、{白澤」が中国の極秘情報「i-SOONデータ」を奪取したことを明かします。
 
そこには、ロマンス投資詐欺や暗号資産を利用した国際的な詐欺ネットワークの実態が記録されていました。中国人女性になりすましたグループが、1500台ものスマートフォンと「微信(ウィーチャット)」を駆使して偽のプロフィールを量産し、30~50代の女性を狙って資金を吸い上げていく。奪われた金は、半グレや国際犯罪組織の資金源として循環し、個人の被害にとどまらない社会的脅威へと拡大していきます。
 
話しは、政治家夫妻の選挙違反事件、宗教と政権の結びつき、中国経済の失速、暗号資産業界の崩壊などにも及ぶ。個々の詐欺事件が見えない糸でつながり、国家の基盤を静かに侵食していく様が、公安の視点から緻密に描かれています。
 
全体的に『国境の銃弾』に始まりシリーズ第6作目『伏蛇の闇網』迄のダイジェスト的な内容になっており、一方、限界を迎えた5人体制を刷新するため、片野坂は組織の拡大を決断。新しい精鋭5人が加わる新チームが発足、これからの新体制での物語の起点となるところで終わっています。
#文庫本 #読書

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今年の読書(3)『Independent Cinema Posters 時代を挑発した映画作家15人のデザインワーク』(トゥーヴァージンズ)

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今年の読書(3)『Independent Cinema Po...
ミニシアター黄金期を彩った映画のポスター集『Independent Cinema Posters 時代を挑発した映画作家15人のデザインワーク』が、トゥーヴァージンズより発売されています。
 
本書は15人<ジム・ジャームッシュ『ダウン・バイ・ロー』/ヴィム・ヴェンダース『ベルリン・天使の詩』/デヴィッド・リンチ『ブルー・ベルベット』/ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『不安は魂を食いつくす』/ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』/レオス・カラックス『ポンヌフの恋人』/アキ・カウリスマキ『マッチ工場の少女』/クシシュトフ・キェシロフスキ『デカローグ』/タル・ベーラ『サタンタンゴ』/エミール・クストリッツァ『アンダーグラウンド』/ハル・ハートリー『シンプルメン』/シャンタル・アケルマン『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル 1080、コメルス河畔通り 23 番地』/キン・フー『侠女』/ホウ・シャオシェン『悲情城市』/エドワード・ヤン『ヤンヤン 夏の想い出』>のインディペンデント映画作家の軌跡を製作国オリジナルのポスターで紐解くビジュアルブックです。
 
各監督が1970年代から1990年代に発表しました、映画宣伝における〈顔〉ともいえるポスター作品のアートワークがオールカラーの計208ページ、厳選された約500点が掲載されています。
#ポスター #単行本 #映画 #読書

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今年の読書(2)『狂った宴』ロス・トーマス(新潮文庫)

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今年の読書(2)『狂った宴』ロ...
30歳過ぎの頃に『女刑事の死』・『五百万ドルの迷宮』・『モルディダ・マン』・『八番目の小人』・『神が忘れた町』などを読んでいた<ロス・トーマス>は、1995年12月、肺癌のため69歳で亡くなっています。
 
1966年のデビュー作『冷戦交換ゲーム』(早川書房)でアメリカ探偵作家クラブの最優秀処女長編賞を受賞後の第2作目が『狂った宴』で、新潮文庫で2024年7月29日に<松本剛史>の本邦初訳で発売されているのを見つけました。
 
辣腕の選挙コンサルタントとして鳴らした「シャルテル」は、大手広告代理店DDT広報部の「アップショー」とともに、英連邦から独立間近のアフリカの小国アルバーティア初の国家元首選挙に駆り出されます。
 
資源に恵まれながらも腐敗にまみれたこの国で、DDTに有益な人物を当選させるために、二人は汚い手段を駆使してでも選挙キャンペーンを成功させようとしますが、やがて事態は混乱をきたし、彼らにすら手に負えない様相を見せてきます。
 
主要な登場人物たちの人間像を描き出すために序盤はゆっくりした進行ですが、選挙戦が動き出す中盤以降は、様々な策謀が動き出し、テンポよく読み進めていけます。それぞれの思惑を抱えた人物たちの策略が絡み合い、序盤の描写が後半に反映され、アフリカ諸国の政治的カオスを活写し暴力描写に溢れたクライマックスが印象的な作品です。
#文庫本 #読書

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