今年の読書(45)『飲中八仙歌─杜甫と李白─』千葉ともこ(新潮社)
7月
29日
気温の高い日が続いていますが、ビール党としては、気分良く呑める時期でもあります。そんな中、20025年12月17日に刊行されています気になる題名の『飲中八仙歌─杜甫と李白─』を手にしました。
中国の唐時代を生きた詩人の<杜甫>を主人公にしています。まだ何物でもない書生の<杜甫>は、様々な酒好き〈酒仙〉と接しながら、国が腐敗し、民が困窮する激動の時代を生き抜きます。
本書は全9章の構成で、章ごとに印象的な人物が登場しています。第1章は、仕官活動をするもうまくいかない<杜甫>が、洛陽の飲み屋で3人の人物と知り合います。詩壇の長老<賀知章>、日本人ですが朝廷に仕えている<阿部仲麻呂>、押して有名な詩人<李白>でした。
以後一緒に旅をする<杜甫>と<李白>でしたが、<李白>と別れた後も<杜甫>は〈酒仙〉たちと交わり、詩に己を託し、新年に満ちた人生を歩みます。
<杜甫>は、『春望』の冒頭「国破れて山河在り」の境地に辿り着き、民のために皇帝に諫言することを決意します。不遇をかこちながらも志を貫いた大詩人を描いています。









