今年の読書(15)『ジャックポット』筒井康隆(新潮文庫)
3月
17日
私が高校生の頃には、著者は、神戸市垂水区に住んでいましたので、『48億の妄想』に始まり『脱走と追跡のサンバ』・『家族八景』・『俗物図鑑』あたりまではよく読んでいましたが、その後東京に転居してしまいましたので、残念な思い出が残っています。
1998年10月刊行されました『敵』が原作の映画『敵』が、2026年1月16日に第80回毎日映画コンクールの日本映画大賞に輝いていますので、久しぶりに2026年2月1日に発売されています短編集『ジャックポット』を手にしてみました。
相変わらずの高らかな〈筒井康隆節〉のさく裂で、14篇の短編が収められていますが、どの作品も私の力量では解説不能の物語が展開しています。
古今東西の出来事・人物・社会風潮の羅列、エロとグロテクスにナンセンス、言葉の語呂合わせとギャグ満載で、〈筒井ファン〉でないと、意味不明な内容だと途中で読むことを放棄されそうな文章・文体が続きます。文中、「作家にとっては、言葉、言葉、言葉なんです。」という一文は、さもありなんです。本書を校正された方のご苦労を感じながら、「んん~」と読み終えました。










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