今年の読書(41・42)『判事の殺人リスト』(上・下)ジョン・グリシャム(新潮文庫)
7月
17日
法廷小説では第一人者といってもいい<ジョン・グリシャム>ですが、『告発者』(上・下)以来に手にしました、本書『判事の殺人リスト』は、2025年12月22日に文庫本(上・下)が発売されています。
法廷を描いた小説は、国内外共に多くありますが、裁判を扱う小説の舞台は法廷だけに限りません。本書は、現役判事の不法行為を調査する公務員が主人公の物語です。
主人公「レイシー」はフロリダ州司法審査会の調査官ですが、彼女の下にある告発が寄せられます。大学教授を務める女性「ジェリ」によると、22年前に父親を殺したのが現職の地区裁判所の判事で、過去に何件もの殺人に手を染めているというのでした。「レイシー」は警察官のような逮捕権限がありません。告発者が小出しにする状況証拠は確かに判事が殺人者だと示しています。
派手な展開に頼らず、小刻みに盛り上げ、狂気な事件を扱いつつも、冷静に、理知的に物語は展開していきます。









