今年の読書(11)『あの子のかわり』佐倉まな(河出書房新社)
3月
2日
AV女優・作家として第一線で活躍する<紗倉まな>(32)の最新小説『あの子のかわり』が、2026年2月12日に刊行されています。
デビュー小説『最低。』(KADOKAWA刊)刊行からちょうど10年を迎え、帯には、<金原ひとみ>による絶賛コメントが載せられています。
<紗倉まな>は、2020年『春、死なん』で第42回候補作となって以来2度目になりますが、2025年10月『うつせみ』(講談社刊)で、第47回野間文芸新人賞の候補作にノミネートされています。揺れ動く心理、微妙な人間関係を見つめる冷徹な観察眼、読者の心をわしづかみにする豊かな表現、独自の情景描写は、作品刊行のたびに高い評価を受け、文芸界から熱い注目を浴びてきました。
本書『あの子のかわり』は〈妊娠・出産〉への葛藤を描いています。
私と同じ、子どものいない人生だったはずの親友が妊娠します。
ヘアメイクとして活躍する「由良」でした。かわりばえしない日々に倦怠を感じながらも、このまま仕事に邁進しつつ、夫と共に愛犬を育てる人生が続いていくと思っていそんな中、独身の親友「有里奈」から妊娠の知らせが飛び込んできます。
誰もが陥るかもしれない苦しみ、向き合わざるを得ない女性としての人生が描かれています。










yumirou