161缶 さらば音代漁業 鰹 あらほぐしフレーク油漬の実食
1月
11日
こんなツナ缶です
■おねだん
終売品のため、購入不可
■魚の種類
カツオ(ライトミート)
■液汁の種類
油漬け(薄い目のサラダ油)
■身のほぐし方
大きなほぐし肉
■おすすめの食べ方
そのまま食べたい。わかめの酢の物に合わせるのもよさそう。
音代漁業のわすれもの
音代漁業という会社を覚えている読者はいるだろうか。かつて二度ツナ缶ブログで取り上げたことがあり(No.04、No.19)、その際に品質で一歩先を行くツナ缶を輩出していた……と記していた。しかし、2017年に閉業、そして同社の幹部がオトスイという会社を立ち上げ現在に至っている。
音代漁業だった頃も販路が非常に狭かったが、オトスイのツナ缶になったあとも、ヨドバシドットコムや清水駅の清水魚市場いちば館「ふかくら」に販路があった程度で、あまり広く販売されている様子はない。清水のツナ缶を蒐集してやまないドリプラからもスルーされているといえば、その影の薄さがわかるだろうか。
そんな音代漁業には、ミドルレンジ「音代丸のツナ(現:オトスイのツナ)」と、ハイエンド「鮪・鰹(刺身用原料使用)」があった。
前者はオトスイのツナとして現在もツナ缶市場に身を寄せ、後者はバローPBのVクオリティとして瓜二つのパッケージに引き継がれたが、2021年に見たころには真っ黒で音代漁業の面影は無くなっていた。
本品は、純粋な音代漁業のハイエンドかつ、加工用でなく刺身用のカツオを用いることで、カツオ油漬の高級品を目指した、そして消費者の耳目にたどり着けなかった「わすれもの」である。
表題の会社は解散した今、なんの根拠もないが、印字から駒越食品のような気がしてならない。2015.12製造。六年熟成するくらいには大事に思っていた。
缶を開けたところ
「あらほぐし」と名乗るだけあって、身は大きい。カロリーから想像できるように油はやや少なく、油入り水煮ほどではないがさっぱりした食味。
原材料の品質はよく、熟成によってさらにカツオらしさが際立っている。わかめの酢の物と合わせたくなった。
☆各種評価
・グレード ★★★★☆ 3.7
・価格 ★★☆☆☆ 1.9 #99円/缶(3缶298円)
・味覚評価 ★★★☆☆ 4.0 #普通にカツオが強い
・入手性 【EOL】 #終売
・原産国 国産
☆スペック
内容量 80g
180kcal/缶 食塩相当量0.7g タンパク質14.5g
原材料 かつお、大豆油、野菜スープ、食塩、調味料(アミノ酸)
JAN:4580252445102 製造固有記号OTS1
販売者 音代漁業株式会社(静岡県静岡市清水区袖師町1974-39)
Tuna canning review No.161
■「ツナ缶スーパーリンク!!」
・(No.180)シーチキンマイルド(とほぼ同じ)
→日本一売れてるカツオのツナ缶。カツオっていう先入観はまず捨ててほしい。
・(No.113)JF福島 福島海の宝
→カツオ油漬で、だいぶキャラの近いツナ缶。こっちは福島水揚げのカツオを使うぞ。
・(No.04)音代丸のツナあおラベル
→音代漁業のツナ缶をしずてつストアで捕捉していた。って……04番!?