132缶目実はレアモノ キョクヨー(極洋)ライトツナ カロリー1/2 実食レビュー
3月
14日
見た目に反して入手困難なツナ缶
キョクヨーの名を聞いたことがある、見たことのある読者諸兄は多いと思う。店頭に並んでいるものはタイ産のものが大勢を占め、タイ産でない国内詰のライトツナ(No.39)を取り上げたが、その時寄せられた反響もまた「キョクヨーで国産品があるのか」という驚きの声だった。
いくつかツナ缶を出しているが悉くタイ産。キョクヨー自社通販のキョクヨーマルシェで取り寄せられる国産ツナ缶は前出ライトツナ国内詰のみ。ツナ缶多様性から取り残されている……
と私は思っていた。実際は違った。
今回取り上げる「ライトツナ カロリー1/2」は、ただ静かに、その青いフォルムを筆者に見せた。
出先でのツナ缶チェック(ただの趣味)でたまたま見つけ、本能的にカゴへ放り込んでいたのである。
「オイル60%オフ」を標ぼうしており、昨今の健康トレンドを反映し化学調味料も省いた持つ油入り水煮だ。オイルカット量について、小さい文字で「当社製品国内詰ライトツナ80gと比較」と旧製品(現行同製品は70g)の比較になっているのは、お茶目か、同業他社のリサーチを避けるためか、それとも旧製品から現行品に変わる前に本品が発売されていたか。旧製品にあわせ80g換算にすると117kcal。それでも看板通りカロリー1/2は達成できているので問題ないだろう。
問題は入手性のほうだ。販路はネット実店舗ともに不明、もしくは非常に狭いと予想する。検索して初めて分かったが、ライフの実店舗(一部店舗)か同ネットスーパーでしか調達できないようだ。ライフのネットスーパーに対応してない地域では調達に苦労すると思う。
製造所固有記号は国内詰ライトツナと同じKHKB。同じ記号と原材料の「まぐろ」表記の通り、伊藤食品がOEM製造している。東洋製罐の缶とフタ。2018.9製造。
缶を開けたところ・味
身の細かさは極洋ライトツナ国内詰、伊藤食品の美味しいツナ水煮塩抜きと同じくらい。輸入ツナ缶よりは大きいが、一般的な国産ツナ缶の中では小さい方。
ご飯に合わせるなら醤油なしでもいける。食塩相当量の割に塩味が効いてるし、ライトツナスーパーノンオイルほどにパサパサしてない。味の素性が良いので、油漬缶をそのままリプレースして料理に投入できると思う。ただ、油の割合上身が固くなりやすいため、火力の強い料理には適さない。
全体的に素性も良く使いやすいツナ缶ではあるが「入手しづらい」のが足を引っ張っている。
ライフ以外のどこで売ってるか気になるので、「ここでも売ってたぜ」というタレコミを待ちたい。
☆各種評価
・グレード ★★★☆☆ 3.1
・価格 ★★★☆☆ 2.5 #107円/缶(429円/4缶) ライフ
・味覚評価 ★★★★☆ 4.0 #うん、おいしい!
・入手性 ☆☆☆☆☆ 0.2 #販路狭すぎ
・原産国 国産
☆スペック
内容量 70g
103kcal/缶 食塩相当量0.6g タンパク質11.4g
原材料 まぐろ、大豆油、食塩、野菜エキス
JAN:4972195020247(単品)/4972195079702(4缶シュリンク) 製造固有記号/XC KHKB
販売者 株式会社極洋(東京都港区赤坂3-3-5)
(製造所 伊藤食品株式会社(静岡県静岡市清水区幸町2-67))
Tuna canning review No.132
■「ツナ缶スーパーリンク!!」
・(No.39)キョクヨーライトツナ国内詰「油漬」(旧製品)
→油漬バージョンの兄弟品。同社タイ産と同じように見てると品質差に驚かされる。これも旧製品は東洋製罐缶/フタだったけど、現行品は缶が変わったっぽい?
・(No.110)宝幸のライトツナフレーク油漬
→こっちはOEM先が違う、おとなしい味。そういや極洋も宝幸も国内詰より輸入品のが圧倒的に有名よね。
・(No.101)あいこちゃんの給食
→OEM元が本気を出した結果。
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