10年前から愛される塩抜き水煮 食材の宅配サービス、パルシステム専売のツナ缶。以前油漬缶をレビューしたが、今回は塩抜きの水煮缶を取り上げる。 塩抜き水煮缶は16年半ばからのトレンドとなっていて、自分で塩分を調整できる・離乳食に使えるなどの利便性がウケて少しずつシェアを伸ばしている。パルシステムはこの遥か昔、09年から本品を発売しており、不定期にカタログに現れては味にうるさい組合員の舌を満足させている。 普及品の価格で品質を両立するためと推測できるが、ラウンド(丸魚)の他にタイ工場で加工したロインを混ぜていることが示されている。 ロイン使用が明記されていることも、いなば食品名義のOEMなツナ缶なのも特筆できる点だろう。2018.6製造。 ☆缶を開けたところ 身はやや細かいが、トップバリュよりは大きい気がする。味気ないがスペックの食塩相当量通り塩分も少ない。生臭さは感じない。 雰囲気は伊藤食品の食塩不使用に近いものの、アレと比べ野菜スープ由来の下味が薄くてちょっと物足りなさを覚えた。それでもいなばライトツナスーパーノンオイルよりは味がするし、パサパサみも少ない。 塩抜きの中でも、とりわけ単品で食べるには寂しいツナ缶だ。ただし、余分な自己主張もないし魚臭いのものない。きわめてニュートラルな味のするツナ缶で、塩抜き水煮缶の基準軸に使おうと思う。今後何度も引き合いに出されることが予想できる。 油たっぷりのマヨネーズとあえてツナマヨの原料にしたり、お茶漬けみたいにさっぱりしたものへ入れたら真価を発揮すると思う。 ☆各種評価 ・グレード ★★★☆☆ 3.7 ・価格 ★★☆☆☆ 2.5 #126円/個 ・味覚評価 ★★★☆☆ 2.6 #塩抜き水煮の基準にしていいと思う ・入手性 ★☆☆☆☆ 0.8 #パルシステム限定 ・原産国 国産 ☆スペック 内容量 70g 49kcal/缶 食塩相当量0.2g たんぱく質11.6g 原材料 きはだまぐろ、野菜スープ JAN:なし 製造固有番号なし 販売者 パルシステム生活協同組合連合会(東京都新宿区大久保2-2-6) 製品ページ 製造所 いなば食品株式会社(静岡市清水由比北田114-1) Tuna canning Review No.125 ■参考資料 ・「パルシステムの商品図鑑:ツナフレーク缶」パルシステム神奈川ゆめコープ 2016.8 https://www.palsystem-kanagawa.coop/syouhin/zukan/tuna_flake ■「ツナ缶スーパーリンク!!」 ・(No.37)pal*system(パルシステム) ツナフレーク →きょうだいの油入り水煮。こっちは30年前から売ってるらしい。カロリーも控えめで、健康志向のしっかりした軸を持っている。油入り水煮ならご自慢な菜種油の使用量を減らせ……げふんげふん。 ・(No.49)伊藤食品 美味しいツナ水煮フレーク(食塩不使用) →味が似てる塩抜きツナ缶。実売価格はどっこいどっこい。こっちのが一般小売での入手は簡単かな?