《時節感慨・・呟記・・》
ファルコンさんが、既にご紹介されていますが、嬉しい報に感慨をm(._.)m。
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・・・・・紀伊民放より抜粋・・・・・
紀伊半島の自然に詳しい人たちから「南部に変わった桜がある」
という話を聞いたのは10年余り前のこと。
その桜が先日、新種の可能性がある「クマノザクラ」として発表された。
日本に生育する桜の野生種は9種類。
そのうち紀伊半島南部にはヤマザクラ、カスミザクラ、エドヒガンの3種が自生する。
新種と確認されれば、国内では100年ぶりのことというから楽しみだ。
この発表を聞いて、紀伊半島の森林でフィールドワークを続け、
昆虫を通して自然の多様性を語った生物学者後藤伸さんを思い出した。
紀伊半島南部には、寒冷地に生息する昆虫が近畿北部より多いなど多様性、特異性がある。
後藤さんは、動植物の分布を温度の違いから考える生物界の常識に対して、
雨が多い紀伊半島では「水の視点」から考えなければいけないと異を唱えた。
そのような豊かな自然が固有の桜を育んできたのだろう。
クマノザクラが多く自生しているのは古座川町や串本町、
田辺市の安川渓谷、奈良県十津川村、三重県熊野市など。
それ以外にもっと広く分布している可能性があり、
調査をしている森林総合研究所や県林業試験場は広く情報提供を求めている。
遠くからでも分かる鮮やかなピンク色の花と、
花の時期に葉が出ていないことがヤマザクラとの大きな違いという。
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新たに「クマノザクラ(仮称)」と命名された桜。
野生の桜に思うのは、原生自然環境の保全ということだ。
自然環境の開発に際して充分な調査・検証分析を願いたいってことである。
都市計画法の中に、大開発地の「表土の保全」と言う項目がある。
これは、自然保護と謳われ、「古都保存法」の存在が活かされた結果でもあった。
日本文化の歴史の中で、「鎮守の森」と称され大切にしてきた背景も加味される。
日本の社寺仏閣と自然(森)のつながりは、とっても厚く深い。
そんな自然環境・森林は、日本文化・歴史の中枢に位置していよう。
野生種も園芸種も日本文化にとって大きな存在である。
園芸種が、植物の世界で色々試されている。これを止めさせる反対論者は少ない。
その他方で、「盆栽」を植物への虐待、という人々が居る。
その主張者に聞いたことがあるが、園芸種はよいって?? これは論理矛盾では?
「盆栽」は、日本固有文化の発展だと思ってやまない。生き証拠だ。
現代では、DNA鑑定で植物の歴史・流れが分るように成った。
新種の野生桜が大切に原生として保全して欲しい、と強く願う。
伊豆半島に、野生と思える、否、自然交配??されたと思える珍しい紫陽花が点在する。
関心を以って数年前から観察しているが、珍しい・・楽しいに尽きる。
だが未だ正式に特定されておらないがためか?ある所の紫陽花が伐採されてしまった。
観察に訪れてショックだった。根が生きていれば、茎を伸ばすかもしれないが開花は先!
認定・特定されるまでは致し方のないことだろうが!!
個人所有地、山奥では自生してるが、海辺では存在自体が不思議。とっても貴重だ。
危惧する植物に、否、場所が今ひとつある。
観光地!?!たる古都鎌倉にあって埋もれた植物に孫文蓮と言われる蓮がある。
孫文蓮は古代蓮、大賀蓮と言われる古代蓮とは、別の種からの開花した蓮である。
鎌倉にも古代蓮(大賀ハスの分植??)と言われる存在はあるのだが、、、。
鎌倉鶴岡八幡宮の源平池(源氏池)にあったはずの古代蓮は、孫文蓮である。
1976年7月に孫文蓮の種子保存者、田中隆俊さんから源氏池に分植頂いた蓮である。
文面的記録は、あるのだ。そのことを鎌倉市関係者に提示したが、未だはっきりとしない。
八幡宮、鎌倉市も近代・現代史として蓮のDNAを調査して頂きたい。
現存していれば生きた証拠になる。埋もれさせたくないことだ。
孫文蓮は、下関市長府庭園で見れる。同じDNAであったら新たなロマンが生まれる^^)。