《襍・/・画  “ 秋景(7)”  ❖ ’23-98 ❖》

フジバカマ(藤袴) キク科(Asteraceae)
学名:Eupatorium japonicum Thunb.
 synonym Eupatorium fortunei Turcz
上3画像は、葛飾区HPより借用。


上2画像は、神奈川・金沢動物園内。
園芸種と思われる。
《  秋分の日に思う藤袴 *2023/09/23*  》
古くより言われてきた二至(冬至と夏至)二分(春分と秋分)。
それが立春・立夏・立秋・立冬(四立)になっていったか?
それらが細分化して二十四節気なる季節感が生まれた。
旧暦では、八月中気。陰陽の中分となれば、と言われた(歴便覧)。
暑い日は減り、冷気を感ずる日が増える頃と称される。
昼と夜の長さがほぼ同じ。また、秋彼岸の中日でもある。
更には、秋の七草が、咲き揃う誇る頃でもある。
秋の七草は万葉集の山上憶良の2首の歌が始まり。
「秋の野に咲いている草花を指折り数えると7種類ある」。
萩(はぎ)、尾花(おばな=すすき)、葛(くず)、
撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、
藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)を意味しよう。
秋の七草の中で身近では、中々見られなくなった草がある。
野生(自生)のふじばかま(藤袴)は、絶滅危惧種に成ってしまった。
フジバカマは、中国原産で日本には奈良時代に渡来したとされる。
古代中国では香草として重用されていた。香りは桜餅のような香り。
桜と藤袴は、クマリンという共通する成分が含まれ同様な香である。
フジバカマの香り、そしてきりッとした立ち姿は秋の雰囲気を醸し出す。
中国原産種と言われるものと日本の野生種は、風貌が全く違う!?!

フジバカマ(藤袴);
秋の七草の1つだが、関東地方には自生地がほとんどないらしい。
神奈川県では、栽培園芸種しか見たことがない。
以前、東京葛飾区の都立水元公園脇の水元さくら堤自然保護区域でみた。
ここは、江戸時代に築かれた桜土手の面影を残している場所。
昭和59年から保護事業が始まって自然環境の回復保全されている。
日本の自生種は茎も殆ど赤くならず、葉が大きく花は白色、腺点がない。
根茎が地下を長く横に這って広がり、茎は集まって直立し、上部で分枝。
葉は対生し、3深裂し裂片は長さ8~13㎝、幅3~4.5㎝の長楕円形、鋸歯縁。
葉表は普通、光沢があり、葉の両面とも腺点はない。葉柄は長さ0.5~2㎝。
総苞は長さ7~8㎜の鐘形。総苞片は円頭、2~3列。花は筒状花のみ5個。
栽培種は藤色だが、野生のものはほとんど白色。
近似種のヒヨドリバナは葉が普通3裂しないが、3裂する場合もまれにある。
サワフジバカマ Eupatorium x arakianum はサワヒヨドリとフジバカマの交配種。
フジバカマに似るが、茎が赤色を帯び、上部の葉まで3裂する。
フジバカマの名で流通している園芸種。 

「令和伍年(皇紀2683年)9月23日、記」


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こちらは、ようやく藤袴が咲きました。
何度かアサギマダラを見に行ったのですが、今年は暑いので、まだ出合えていません。
投稿日 2023-10-21 20:07

ワオ!と言っているユーザー


コメントありがとうm(_ _)m。

体調を崩して最近、動いていません。(老い)。

moonさん、元氣ですねェ‼
最近、通観してますと、開花時期殆ど同じ。
距離間ありません。

ブログルの自己まとめしなくては、、!

楽しみに、期待してブログみてます。
投稿日 2023-10-23 09:00

ワオ!と言っているユーザー