オオセンナリ(大千成);
ホオズキ同様に実を包む殻が乾燥すると、網のような脈を通し透けて見える実。
その実は、赤色ではない。江戸時代に渡来し、観賞用に栽培されて来た。
茎は直立し分枝する。茎高は、30~150㎝位で無毛。
葉の大きさは色々、卵形~長楕円形、縁が不規則に切れ込む。
葉柄は長さ1.5~6㎝。葉身は単葉、花は花柄の先に葉と対生して単生する。
花冠は直径3㎝前後の鐘形、先が浅く5裂して平開し、裂片が淡青色~青色。
筒部が白色、筒部の奥に濃青色の班紋がある。萼は下部が突き出て尖る。
雄蕊は突き出ず花冠筒部につく。花糸は細い。葯は楕円形、縦に裂開する。
子房は3~5室、胚珠は多数。花柱は糸状。柱頭はほぼ頭状、3~5裂する。
園芸的改良種は、世界中で多数、栽培されている。
代表的品種は、'Alba' , 'Black Pod' , 'Blacky' , 'Splash of Cream' , 'Violacea'等。
オオセンナリは、有毒植物だが切り花・ドライフラワーにも用いられている。
又、かつてはハエ(蝿)が嫌いな匂いを出す事でゴミ箱やトイレの近くに植えられていた。
オオセンナリの園芸品種にクロホオズキ(黒鬼灯・黒酸漿)があり、多く販売されている。
「令和参年(皇紀2681年)8月11日、記」