《時節・_・襍感⇔里山に見る樹花”》
アケボノアセビ(曙馬酔木);
ベニバナアセビと呼ばれる如く、アセビ の紅色園芸種。
近寄って見ると色的に妖艶に映るから不思議だ。
仲間のアセビ共々ツボミは、赤色。ツボミが膨らむと違いが出てくる。
壺型の花、寒い時期に咲き而して霜や雪を防ぐためか下向きで入り口が小さい。
虫による受粉は難しそうに見えるが、雄蕊に細長い突起があり問題ない。
これに昆虫が触れ花粉を落とすことで受粉をさせる。絶妙な構造である。
紅色の濃淡,淡紅色を「アケボノアセビ」,濃紅色を「ベニバナアセビ」と呼ぶ由。
「曙」とは、「曙色」の事。東雲色(しののめいろ)とも言い明け方の空の色を指す。
有毒植物である事で、鹿の多い山でも食べられず、ほとんどの山で見かける。
幹は、やや捻じれており、樹皮が灰褐色で縦に裂け目が入っている。
葉は互生、枝先に集まってつき、長さ3~10㎝、幅1~2㎝の倒披針形~長楕円形。
革質で厚くやや波打つ。葉先の縁にはごく浅い鋸歯があり、先がとがっている。
壺型の花が下向きに多数つく。花冠は長さ約7㎜位で壺形の先が浅く5裂している。
早春に咲くと思っていたが、早々と咲いてる花を昨日、里山で見つけた。
「泉の森2019/02/22」