“里の野草!?!”《襍感・/・点描‘16-22》

ハナダイコン(花大根) アブラ... ハナダイコン(花大根) アブラナ科(Brassicaceae/Cruciferae)
学名:Orychophragmus violaceus (手前の4弁花)

ナズナ(薺、ナズ菜) アブラナ科(Brassicaceae/Cruciferae)
学名:Capsella bursa-pastoris (後の花)

伊豆高原・大室山眼下に「桜の里」なる公園がある。
年間を通してなにがしらの桜が咲いている!!が特徴の公園。
「花見」の季節と云う事もあって、其処は賑わっていた。
その近くに「池」と云う場所があって、地元の桜・花園。
昨年、偶然に知った所。それも楽しい「おかめ桜」が拝める。
その桜を観に出掛けたのだが、ある樹は、葉桜、ある樹は、蕾??
残念だった。しかし、素朴な野草の「いけばな」に出逢えた。
野の自然景観・・・野草に出合えてそれだけで満足出来た。
身近な里山は、手入れ(下草刈り)をしすぎると思うのだ。

ハナダイコン(花大根)
別名・別読み: ショカッサイ(諸葛采)、オオアラセイトウ、ダイコンバナ、ムラサキハナナ
江戸時代に中国から持ち込まれ、生命力が強いため野生化し日本中に帰化。
花の形が ダイコン の花に似ていることから来た名前。
別名のショカッサイは、諸葛孔明が成長が早いことから戦争中に陣地に植え、食料にしたことによる。
似た名前で勘違いされるのに ダイコンソウ や オオダイコンソウ 、 ミヤマダイコンソウ 、がある。
高さは30~80cm。根生葉と下部の葉は羽状に深裂する。頂裂片が大きく、基部は心形。
上部の葉の基部は茎を抱く。花は淡紫色~紅紫色で直径2~3cm。野に咲く花、そのもの
別名オオアラセイトウと言うが、大型のアラセイトウ Matthiola incana(紫羅蘭;E.Stock)の意か??
「あらせいとう」ってなんだろう意味不明である。
一説には、アラセイトウとは「葉ラセイタ」の転訛、葉がラセイタ(ポルトガル語でラシャの意)に似るに由。
『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 春之部」に、
「あらせいたう。こいむらさき葩(はなひら)四枚づゝニ咲。なつかしき香(か)ふんふんとせり。
実ハ小角(さゝげ)のごとし」とあるのだが・・・よく分からない。


ナズナ(薺、ナズ菜)、別名: ペンペングサ
春の七草の一つ。ナズナの仲間には、イヌナズナ・マメグンバイナズナ・タネツケバナ等がある。
ペンペングサの名前の由来は、このハート形の種の軸を、付け根より少し引き抜いて、
グラグラ動きやすい状態にしてから振ると音を立てることから。
別名!!  ペンペングサ・ピンピングサ、シャミセングサ・バチグサ、スモトリグサ、ムシツリグサ・カニトリグサ、オムスビグサ、スズメノダラコ・ヂヂノキンチャク・ババノキンチャク、カラナズナ、コチナ(東風菜)
ナズナ属には、地中海・ヨーロッパ・西アジアを中心に約5種が知られる。日本では、そのうち1種だけが観れる。 
和名のなずなは、撫で菜の転(撫でたいほどに可愛い)か??
別説では、夏無(なつな)の転訛、夏には枯れて無くなる。
ペンペングサとは、果実が三角形で長い柄があり三味線の撥に似てるとか、風に揺れたときの音から等々。
深江輔仁『本草和名』や源順『倭名類聚抄』に、「和名奈都那」とある。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』では、ナヅナ・バチグサ古歌 メナヅナ奥州 シヤミセングサ
スモトリグサ越後 ペンペングサ江戸 ピンピングサ讃州 ムシツリグサ仙台 カニトリグサ豊後」とある。
春の七草の一。
「羹(あつもの)とし、あへ物、ひたし物に用ひてよし。
・・・種子を取り蒔きたるは殊更うるはしく味もよし」(宮崎安貞『農業全書』1697)。


「伊東市・池 2016/3/26」


#ブログ #花

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Googleで「桜の里」をチェック「池」は未確認です。おかめ桜も見てみたいですね。ただ観光地で人出も多そうですね。
ただ地図上で蕎麦処」を見つけてチェックしました。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kyousen/
投稿日 2016-04-05 08:34

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こんにちは、ペガサスさん。
コメントありがとう存じました。

「さくらの里」近くにいつも逗留してますので近くで飲食した事が無く調べておりませんでした。中々のお蕎麦屋さんと拝察、上手く時間配分して再訪時に寄ってみます。
その折は、紹介したく存じます。
この伊豆高原~南伊豆に掛けて野性の紫陽花に出会えます。数年前から、定点観測をしています。

扨さて、オカメザクラ(おかめ桜)。
昨年もちょっと早くて・・・今年は、良いだろうと参りましたが、全般的に桜の花は、満開とは成っておりませんでした。
おかめちゃんの特徴は、花弁が平開せず下向きに咲き、淡い紅色の一重咲き。萼が三角形をしてるのが面白いです。
来年こそは、咲き誇っている姿を拝みたいとねがっています^^)。
投稿日 2016-04-05 16:18

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そういえば、息子たちが幼児の頃、線路脇に花大根が群生していました。
その後、白粉花の群生に変わり、今では草刈りが大変なのか、セメントで覆い尽くされています。
時代は変わりますね。
投稿日 2016-04-05 10:41

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こんにちは、moonさん。コメントありがとう。

まさに時代で・・・樣変わりしますね。
そんな中、里山と称して公園化した場所も僕等は、自然景観保全とは呼びません。

鎌倉の鶴岡八幡宮裏山から建長寺辺りの丘は、全きの歴史的自然景観が見られます。
この周辺は、古都法に守られて、下草刈り等もしてはいけない所。50年経っても完全な自然植生が見られます。京都・奈良でも自然植生に関しては、余り保全が行われていませんね。
話変わって、、、
お菓子通のmoonさん、熱海に参られた折には、常盤木羊羹店の「もなか」を思い出してください^^)、絶品です。土産に持ち帰って、すぐ食べてしまい、画像を残すのを忘れました。
また、店を引き継いだ若者が面白い経歴の人。東京で「ホストクラブ」でホストをしていた人。お店の面々も、、、如何にもホストって感じ^^)。こちらも時代的!!です。
投稿日 2016-04-05 16:46

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