内倉憲一 ニュースレター Vol. 245 営業をしないで売れる?
8月
10日
営業をしないで売れる?
一般的なビジネスにおいて商品やサービスの原価は 1/3 程度と言われており、次の 1/3 が営業・マーケティング費用で、最後の 1/3 が利益と言うことになります。商品の販売利益を上げるためには、基本的には2つの方法しかありません。
商品の原価を下げる
製造原価を下げるために、安い部品を使う。製造コストの安い地域で製品を生産する。機械化や合理化をおこなって人件費や製造にかかる時間やタスクを短縮する。などの方法があります。これが製造会社の多くが人件費の安い東南アジアに製造の拠点を移動した理由です。しかし、いくら安い地域に製造を移動しても、その地域への製造の拠点が集まるにつれて人件費が上がってくるため、これは長期での製造コスト低下には繋がらないということが近年証明されています。
商品の販売価格を高くする
商品の販売価格が高くなれば、各商品の販売によって得られる利益は高くなります。しかし、商品単価が高くなればなるほど販売数が減ってしまうのは言うまでもありません。これを防ぐためには商品にブランド力を付ける必要があります。しかしブランドは何もしないで作られるものではありません。ブランド力をつけるためには、それなりのマーケティングが必要になります。マーケティングは言うまでもなく商品原価の一部になります。
多くの経営者、特に起業家は良い商品を作り出すことに注力をして、営業・マーケティングに力を入れません。「良い商品を作れば売れる」と信じています。しかし実際はどれだけ良い商品でも、誰も知らなければ誰にも売れはしないのです。成功するために経営者は、商品開発・製造・営業・マーケティングという全分野でバランスの取れたアプローチが必要なのです。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
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