内倉憲一 ニュースレター Vol. 171 米国連邦政府の仕組み
3月
10日
米国連邦政府の仕組み
アメリカのルールを教えてくれた人がいました。それはアメリカが多数決の国でないということでした。例えば、国民の多くが望むことでも、違法なことは違法であって取り締まられるということです。だからアメリカには、「立法」「行政」「司法」の3つがあるのです。
立法とは、上院・下院に分かれた国民から選ばれた政治家によって法律が作られ・変更される仕組みを言います。行政は、大統領を中心とした国の運営を意味しています。そして、司法は最高裁を中心とした連邦裁判所を意味しています。この三権が独立してお互いを監視し、アメリカ政府を動かしているのです。
たとえば議会が決めた法律でも、大統領はそれを拒否する権利を持ち、その対立が発生した場合にそれぞれの意見を聞いて法的にどう判断するべきかを決めるのが裁判所になります。要するに何をするにも「立法」「行政」「司法」という3つの部門で審議されているのです。
そしてこれらの決め事の中心にあるのがアメリカの憲法ということになります。憲法の変更には「立法」「行政」「司法」すべての合意が必要になります。さらに大切なポイントとして、アメリカの連邦は連邦政府の方針を決めますが、多くのことは各州によって決まれられます。
従って、連邦政府がコロナウイルス対策でマスク着用を義務付けようが、ワクチン接種を義務付けようが、それはあくまで連邦政府の意向であって、州によってはマスクもワクチンも義務付けないと言う権利を持っています。これがアメリカが、アメリカ国ではなく合衆国と言う理由なのだと思います。
これは言ってみれば、日本政府が時短営業を義務付けても、ある県は時短をしないと決めることができるということです。そして米国の各州の方針は州内投票で決めた「立法」「行政」「司法」が独立国のように存在しています。だから、外から見ると、アメリカはバラバラに見えるのだと思います。
そのバラバラな部分が、何かのきっかけで共通の目標に向かって動き出したときに、アメリカの本当の強さが現れると私は思います。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
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米国で最初のコロナウイルス感染者が発見された2020年1月20日からの経過日数。