【Day1031】部屋とTシャツと私
8月
25日
私は片道3.5kmの距離を、毎日歩きで通勤している。
7月と8月は、まさに根性月間。
高校球児ばりに、したたる汗。
汗がアスファルトに落ちる前に、ハンカチで汗を拭うのが私の美学。
斎藤佑樹さんのように、汗を捕獲したいのだ。
横断歩道が青になった瞬間に、マウンドに向かうピッチャーのように、少しだけ小走りに駆け抜けてみた。
ちょっと走っただけなのに、また汗がしたたる。
今度は、ハンカチは使わずに、プロレスラー故三沢光晴さんのように、右手の中指と人差し指を使って、左右に2回、汗を弾き飛ばした。
その結果、汗が地面にダイブした(美学の崩壊)。
ハンカチ王子は語る。
「自分がコントロールできないことには執着しない。自分のやるべきことだけに集中すればいい」と。
先日、リクルーター向けの面接官を仰せつかったので、面接の数日前に妻が運転する車でスーツと革靴を持参して出社した。
いわゆる「置きスーツ」である。
それにしても、車での移動は最高だった。汗の出番はなし。
そして、面接当日。その日は徒歩通勤。いつもの調子で、ラフな格好で出勤!
会社に到着すると、あることに気がついた。
Yシャツはあるけど、吉田栄作さんばりの「白ティー」が無いじゃないの!!!(黒Tとハンカチと情熱の持ち合わせだけはあった)
一瞬、たじろいでしまった私。
しかし、ハンカチ王子のように、自分がコントロールできないことには執着しないと考えた。
無いものねだりをしても仕方が無い。
私は冷静にジャッジすることにした。
「裸にYシャツ、くちびるに歌を!」
これでいくっきゃない!
部屋にTシャツを忘れた私。愛するあなたのためではないが、面接では、自分がやるべきことだけに集中した。
そう、ハンカチさんのように……。
私:「え~、そうですねぇ~。これまであったあなたの”失敗談” を1つ教えてくれませんか?」
その日は、いつも以上に、応接室の冷房が冷たく感じた……。