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【Day809】5分もあれば、何でもできる!

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【Day809】5分もあれば、...
 
「お父さん、やっちまったなぁ〜」
 
息子と私。2人でパンツを10枚連続で履き続けていたとき、彼はそう呟いた。
 
腹がちぎれるほど、痛い。
 
痩せている彼でも痛いのだ。この先に進むことで、「命」の危険すらあるんじゃないのか。
 
「腹が出ている分、俺の方が痛いんだぞー!」と言ったみたけど、何の自慢にもなりやしない。
 
パンツは1枚で十分だ。
年齢は重ねるものだが、パンツは例外だ。
 
苦痛の表情を浮かべながら、無言でパンツを脱いでいく2人であった……。
(バックミュージック: ユニコーン「おかしな2人」)
 
 
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2023年7月29日。私は白河に足を運んでいた。
 
「佐藤ひらりさん」の歌をただただ聴いてみたくて。
 
様々な分野の一流に触れることで、自分の血肉になると思い、Webサイトの購入ボタンを迷わずポチった。
 
その会場で受け取ったリーフレットが「ご縁紡ぎ大学 福島1期」開校のご案内。
 
「1期」という言葉に「ピン!」と来たので、申し込むことにした。
「1期」じゃなかったら、申し込んでいなかったはず。
 
2022年の「磐梯山ウルトラマラソン」も「第1回」だったから、初挑戦したし、ついでに言うと「おニャン子」も「モー娘。」も初期メンバーが大好きである(聞いてない?)
まさに、開校の5日前のこと。
 
 
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一気に12月9日にワープする(飛んだねぇ~。飛距離、じゅうぶん )
ドラちゃんのタイムマシーンに乗って「第5講義」後の二次会での「カラオケボックス」へ移動してきたぞ。
 
その宴会の中で、私が余興を担当することになる。
「やらないの?」と聞かれたので、気がつけばOKしていた。
お酒のチカラは恐ろしい……。
 
さて、困った。
 
やることにはなったが「何をやれば、いいものか?」
 
修了式まで1ヵ月しかなく、しかも年末年始を挟んでいたので、準備期間は20日も無い。
 
目の前にいた同期のMさんに聞いてみた。
 
「余興でできそうなことは、ある?」
 
「ルービック・キューブかなぁ~」と答える彼女。
 
「何分あれば、6面イケる?」と尋ねると「5分なら!」と返ってきたではないか!!!
 
その回答をもらい、宴会のテーマが決定した!
 
タイトルは「5分もあれば、何でもできる!
 
5分間で、数名がそれぞれのチャレンジを一斉にやれば、きっとウケるのではないか?
 
もちろん、100%ウケなくてもいい。
 
会場の仲間が、それをみて、私も全力で何かに挑戦してみようと「勇気付け」ができたら、それだけで御の字だ(本当はウケたいよぉ~、大爆笑が欲しいよぉ~)。
 
テーマさえ決まれば、こっちのものだ。
 
メンバーを集めて、それぞれのチャレンジを決めればいいだけ。
 
パーティーは5名にしよう。
ヒーローは5人と相場が決まっているのだ。
 
私、Mさん、Yさん。
あと2人は、その場にいない「Kちゃん」と「M君」が選ばれた。
キムタクだって、「君、明日からSAMPね!」と言われたはず。
 
 
さて、私自身の「チャレンジ」をどうするか?
 
最初は、エスパー伊東さんの「ニコニコ〇〇」をパクって、「ニコニコお餅食べ」を思い付いたが、即、脳内で救急車のサイレンの音が鳴り響いた。
 
こんなときは「いったん寝かすに限る!」ということで、案の定、翌朝にたくさんのアイディアが降ってきた。
 
・ヒンズー・スクワットをやり続ける
・積み木を高く積む
・けん玉
・裁縫
・縄跳び二重跳び100回
・小豆つまみ(長箸で)
・ゆで卵100個皮むき(板東英二か!?)
・エンドレス宮迫です!
・バランスボールに立ち続ける男
 
う~ん、どれもイマイチである。
どれも見たことがありそうなネタばかりだ。
 
これらのどこが「チャレンジ」と言えるのか? 
 
もっと、新鮮味のある、さらにインパクトがあるものを求められているはず。
 
そんなとき、2023年話題だった「明るい安村」さんの顔が突然、浮かんできた。
 
そうか、そうか! 答えが見つかったぞ!
 
私のネタは、「パンツを100枚履き続ける!」
 
これだ!
 
今の御時世、脱ぐのがご法度なら、履けばいいのだ。
 
ダイソーで買うのが1番安かったので、12月中旬にネットで大量発注した。何とか年内にパンツ100枚が納品され、ひと安心。
 
次にチーム名をどうするか?
 
私の独断で「チーム フルスロットル」とした。
 
「全力・チャレンジ」にふさわしい名前にしたかったのだ。
 
もちろん、LINEグループで「確認」し、全メンバーの「承認」を得ることができた。
「確認」と「承認」はセットであること。ビリーさんから学んだことが活かされて嬉しかった(そういえば、メンバー決めでは承認を待たなかったかも!)。
 
ネタは各自にお任せし、後は個人練習とした。
 
1週間前に、台本を一気に書き上げて、実況アナウンサーは、我らのリーダーにお願いした。
二つ返事でオッケーとは、さすが「器」の広い男である。
 
さあ、いよいよ明日は修了式の日となった。
(先のイントロの息子とのやり取りは、この日の夜のワンシーン)
 
そんな中、Mさんから「緊張してます」とグループへのLINEが届いた。
 
私は、こう返信した。
 

大丈夫! みんなでスベれば怖くない
肯定語に変換すると、みんなでスベれば安心感をゲットだぜ~ 
 
ここでは、川端さん直伝の「肯定語変換」が役立った。
そもそも「スベる」は否定語なのか? 
よくわからなくなってきたが「肯定語」ということにしておこう。
 
 
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ついに、当日。1月13日(土)を迎える。
 
「ご縁紡ぎ大学 福島1期」の修了式の日だ。
 
自称「陰キャラ界のエンターティナー」「恥ずかしがり屋の目立ちたがり」という複雑な性格の持ち主な私。
 
プレイヤーとして三流なのだが、ここまで来たらやるしかない。
 
「目の前の人をとことん楽しませる!」、ドアラの中に入って、全力でファンを楽しませ続けた誠司さんの笑顔を思い浮かべたら、なんだか勇気が湧いてきた。
 
開始1時間前に集合して、チームの台本合わせ。
めちゃくちゃ、楽しいではないか!
 
学生時代の文化祭の準備、社会人になって宴会の余興を毎年考えていたことがプレイバックしてきた。
 
とはいえ、命の危険性もあるネタなので、時間の経過と共に、緊張感もセットでやってくる。
 
修了式も終わり、宴会がスタート!
出番は1時間後にせまってきた。
 
 
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丸藤正道のテーマソング「HYSTERIC」に乗っての入場!
 
壇上に上がって、まずは一言。
 
「こんばんは~! チーム・フルスロットルで~す!」
 
 
賽は投げられた!
 
ここまできたら、後はやるだけさ。
 
「M君」は「計算プリント300問(小1レベル)」にチャレンジ!
 
「セクシーY」は、大根1本を一気におろすチャレンジ!
 
「魔女っ子Mさん」は、もちろん、ルービックキューブのコンプリート!
 
私と同じダジャレ好きの「Kちゃん」は、5分で「100g痩せる」という、まさかのダイエット宣言!
 
そして、私のパンツ100枚チャレンジ!
 
全員、それぞれが一斉にチャレンジスタート!
ミュージックは、TRFの「EZ DO DANCE Version.2023」である。
 
もうアゲアゲだぁ!
 
1分経過。
 
きっと、昔の私だったら、一人よがりで、ただ1人でパンツを履き続けていただろう。そして、途中から「場」の空気をシラケさせてしまう。
 
何度も、そんなことをやってきた気がする。
 
今回は、チームとして、LINEグループの中だけだったとはいえ、アイディアを出し合い、意見交換していくことができた。
 
アイディアを考えていく、そのプロセスが、とても楽しく、これが私が「大切にしている価値観」なんだとつくづく思った。
 
でも今回は違った。
 
自分1人だけではないんだ!
私には、一緒に「おバカ」をやってくれる素敵な仲間が隣にいてくれる!
パンツを履きながら、目頭が熱くなってきた。
きっと、パンツの締め付けによる痛みからくるものだろうか。
 
東野さんが後ろの方から叫ぶ声が聞こえてきた気がした。
たくさんの人を喜ばせるために「殻を破り、アホになれ!」と!
 
第5講義のときより、「アホ」になれそうな気がした。
 
3分経過。
 
パンツを30枚を超えたあたりから、下半身が重くなってきた。
正直、苦しい。今すぐ脱いでしまいたいぞー!
 
思わず苦悶の表情を表に出してしまったとき、文昭さんが「痛いやろ?」と話しかけてきてくれた。
 
遊ぶように学び、学ぶように遊ぶ
 
それは、開講日に文昭さんが我々に伝えてくれた言葉だった。
 
そうか! そうだったのか! 
 
まさに今、この瞬間が「遊ぶように学び、学ぶように遊ぶ」時なんじゃないのか?
 
「遊び」と「学び」が、振り子のように、揺れ動いていく~!
 
4分経過。
 
こんな意味の無いことを本気でトライする大人でありたいし、どんなことからも「学べる」はずなのだ。
 
失敗は無い、フィードバックがあるだけさ。
 
人生の終わりを迎える日は、誰も知らされていないのだから、明日終わってもいいように、1日1日を全力で生き切るのみ!
 
今がまさに、歯を食いしばるときだったのだ!
 
 
5分終了!
 
ホイッスルの音が会場に響き渡る。
 
私の結果は、パンツは50枚前後。
 
しかし、私以外の4人は、なんと、全員がクリア!!!
 
素晴らしい!
 
快挙である。これを「奇跡」と呼ばずして何と呼ぶのだろう!
 
この度の実験結果としてわかったこと。
 
それは、「5分もあれば、小1レベルの問題を300問も解け、大根1本もおろせて、ルービックキューブを揃えることができ、ダイエットも0.1kg痩せれるのだ! ただし、パンツ100枚は厳しい!」という結論である。
 
 
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私達は、無事に「ご縁紡ぎ大学」を修了することができた!

さあ、いよいよ「蛍の光」のメロディーが聞こえてくる頃。
 
まずは、絶対に「忘れてはならないこと」をお伝えしたい。
実況アナウンサー役を快諾してくれたリーダー、
当日、急に、解説者役を引き受けてくれた先輩、
余興に「花」を添えていただき、本当にありがとうございました!
 
また、答案の採点をしてくれた同じチームのメンバー、
あたたかい声援を送ってくれた同期の皆様、
全国から応援に駆けつけてくれた先輩の方々、
そもそも、こんな素敵な大学を作ってくれた文昭さん、クロフネカンパニーの皆様、
講師のビリーさん、川端さん、誠司さん、東野さん、大変お世話になりました!
たくさんの言葉、そして気づきをいただきました。

そしてそして、忘れてはならない、「福島校」を立ち上げてくれた3人の主催者の方々。
ミラクルな時間をありがとう。途中、心が折れそうな場面は何度もあったはず。

発起人の方々がいるから、我々はその「場」で踊ることができたのです。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。
 
 
最後に、この「余興」をやってみてどうだったか?
 
もちろん、その答えは「最高だった!」と言いたい。
 
私だけが「成功」できていないのが悔やまれるが、「全力・チャレンジ」はできたと思う。
 
次こそは、「3分で50枚を履く」に下方修正してもいいし、誰かと「50枚、どっちが早く履けるか対決」をやってもいいだろう。
手元には、パンツが「100枚」もあるのだ。このリソースを今後、活かさない手は無さそうだ。
 
 
息子には、人生は「やっちまったなぁ~」から始まるんだよ、と伝えよう。
 
何か「やっちまう」ことで、何かが始まる。
 
物語がスタートするのだ。
 
その「やっちまう」ことで、きっと、マイナスな出来事もあるだろう。
 
むしろ、マイナスなことだらけかもしれない。
 
雨は夜更け過ぎに「雪」へと変わるように、その出来事はやがて「ネタ」へと変わるだろう。
 
「災難じゃない~ 総理の方が大変じゃない~♪」
(サイレント・ナイト~ ホーリー・ナイト~のダジャレ)
 
そのチャレンジが君にとって「味わい」になるのだから、気にせず「やっちまう」ことを優先していこうではないか!
 
(終わり)
 
#ご縁紡ぎ大学 #親子

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