記事検索

たいぞーのブログ

https://jp.bloguru.com/tigertaizo

フリースペース

ブログスレッド

  • 【Day401】書評『「安心のタネ」の育て方』

【Day401】書評『「安心のタネ」の育て方』

スレッド
【Day401】書評『「安心の...



本書を手に取った理由・目的



11月にオンラインで受けた「コーチング」セミナーの中で、本書を勧めてもらったのがきっかけ。

「ポリヴェーガル理論」として紹介されていましたが、はじめて聞いた理論でした。

「ポリヴェーガル理論」とは、ステファン・W・ポージェス博士(アメリカ)が1994年に発表した理論で、自律神経系を交感神経系・背側迷走神経複合体・腹側迷走神経複合体の3つに分類しています。

う~ん、これではわかりませんよね。

要約



本書の言葉を借りて、簡単に要約しましょう。

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」という2つから成り立っている。

そして「副交感神経」を以下の2つに分ける。

* 「背側迷走神経」・・・1人でリラックスするときに働く神経。本書では「バックスイッチ」と命名。
* 「腹側迷走神経」・・・他者と心地よく過ぎすときに働く神経。本書では「フロントスイッチ」と命名。

さらに4つのモードを理解する。

* 「休息・消化モード」・・・背側迷走神経の領域
* 「つながりモード」・・・腹側迷走神経の領域
* 「凍りつきモード」・・・背側迷走神経の領域。生命を維持することだけを目的にし、あらゆる活動を低下させる(鬱や引きこもり)
* 「たたかう・逃げるモード」・・・交感神経の領域。緊急のとき以外、ほどほどで良い

交感神経と副交感神経は本来、シーソーのようにバランスを取り合いながら働いて、私たちの心身を健康に保っている。

心身ともに健康にあるときは、そのシーソーの揺れ具合は穏やかなもの。

しかしながら多くの人は、自分に課せられたタスクを過剰に重く捉え、他者からのちょっとした指摘に激しく反応し、交換神経の「たたかう・逃げるモード」にいることが常態化し、「凍りつきモード」と行ったり来たりしている。

交感神経と副交感神経がお互いに上がり下がりすること自体は健全な状態。大切なのは、それがどう振れているか。
そのためにも、副交感神経の土台がしっかりしている必要がある。

ストレスに対するその人の「耐性領域」が広くなれば、「とても無理だ」と思っていたことが、「あ、何とかなりそう」に変わる。

本書では、「バックスイッチ」と「フロントスイッチ」を刺激し、安心のタネ(土台)を育てるワークを紹介しています。

順序的には「バックスイッチ」→「フロントスイッチ」が良いようです。

取り入れたいワーク



47のワークが紹介されています。

特に「すぐにやってみよう」「俺にもできそう!」と思ったものを簡単に紹介しますね!

腎臓の位置に手を当てる(バックスイッチ)


寝る前に横になって行うがいいようです。

「このあたりに触れていると気持ちがいい!」という場所でOKらしい。

臓器の働きがよくなるよう内受容感覚に働きかけることで「休息・消化モード」が大きく育つとのこと。

寝る前の習慣にできそうですね。


お腹いっぱいなのをイメージする(バックスイッチ)


最近、食べ過ぎてしまう日が多くあります。

イメージすることで、実際に食べなくても脳は幸せを感じてくれるようです。

お腹で想像してみます! これもすぐにできそう!?(カロリー摂取量が減ってくるはず!?)


重さのあるものを足に乗せる(バックスイッチ)


2キロくらいのお米の袋がおすすめ。

両足のすねの上に10分以上置くことで、神経が落ち着いて眠くなってくるはず。

他人に自分の神経の興奮を収めてもらう経験は、神経の土台を育てる大事なプロセスとのこと。

お米の袋がちょうど無かったので、何か代用できそうなものを考えましょうか。

さて、何があるかしら?

ほっぺたに温度刺激を加える(フロントスイッチ)


これはいつでもできそうです。

昔は良くやっていた気もします。

頬への刺激が、フロントスイッチを育ててくれることになるのですね。

あ、そういえば、自販機で買う飲み物は、冬でも「コールド」しか買わないんだったっけw


バイオリンの音色を聞く(フロントスイッチ)


管弦楽の音色がオススメで、おすすめ曲は「チャールダッシュ」「タイスの瞑想曲」「G線上のアリア」。
早速、こちらをサブスクで聴いてみました。



高嶋ちさ子さんのアルバムには、なんと3曲すべてが入っていてビックリ!

ブログを書いたりする際のバックミュージックとして活用させていただきます。


まとめ



最後に「おわりに」から引用させていただきます。

「安心」とは、神経の視点から言うと、要は、自分の心身の反応である内側の感覚、
内受容感覚が矯正されていて、予測性を帯びているということ。
「予測性」とは、興奮・緊張をしても、いずれ必ずリラックスが訪れると、頭だけでなく、身体でも知っているということです。(略)
あなたの中に安心のタネを育てると、自ずとそれは、周りの人にも、社会にも安心のタネを蒔いていることになります。(略)
夢を叶えたり、自己実現をしたりするのは、実は安心の状態の積み重ねです。

まさに、自分自身の中での「心理的安全性」をどう構築していくかが今回のテーマでした。

難しいことは置いておいて、専門家(著者)がオススメしてくれるワークを継続的に試してみるのが、その近道であることは間違いなさそうです。

すべてやる必要もないし、自分にあったものから取り入れていきたいですね。

まずは自分の「安心レベル」をアップさせて、次に他者と気持ちよくつながっていく……。

これって、シャンパンタワーの法則と同じじゃないですかぁ!!!

「自分」→「他人」の順が大事なんですね。

肝に銘じていきましょう。



#書評 #読書

ワオ!と言っているユーザー

  • ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
    ログイン
  • まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
    新規ユーザー登録へ
ハッピー
悲しい
びっくり