読書会でドラッカーを読み進めながら(Day4)「知識労働者と組織の関係」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著

「プロフェッショナルの条件」

を読み進めています。

その読書会のスタイルは

「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」

そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。

従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。

この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。

今日から不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。

この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。

Part1
第2章「新しい社会の主役は誰か」

【知識労働者は組織に依存しない】

(1)あらゆる組織が「人が宝」と言う。ところが、それを行動で示している組織はほとんどない。本気でそう考えている組織はさらにない。

(2)しかし事実上、既に組織は製品やサービスと同じように、あるいはそれ以上に、組織への勧誘についてのマーケティングを行わなければならなくなっている。組織は人を惹き付け、引き止められなければならない。

(3)知識労働者と組織の関係は、まったく新しいものである。

(4)知識労働者と組織の関係は、ボランティアとNPOの関係と同じように全く新しい状況である。彼らも組織があって初めて働くことが出来る。従って組織に依存している。

しかし同時に、彼らは生産手段すなわち知識を所有する。この点においては独立した存在であり、高度の流動性を持つ。

(5)知識労働者も生産の道具を必要とする。(中略)しかし、工場で機械を使って働くブルーカラーと違って、知識労働者は仕事の行い方は機械に指示されない。

つまり知識労働者は事実上、監督されえない存在である。

(6)組織と知識労働者は互いを必要とする。この新しい関係、現代社会における新たな緊張関係の存在は、もはや忠誠心は報酬だけでは得られないことを意味する。

組織は知識労働者に対し、その知識を生かすための最高の機会を提供することによって、初めて彼らを獲得できる。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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#コーチ #コーチング #ドラッカー #人は宝 #忠誠心 #知識労働者 #組織 #読書会

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読書会でドラッカーを読み進めながら(Day3)「組織の使命と果たすべき責任」

こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著

「プロフェッショナルの条件」

を読み進めています。

その読書会のスタイルは

「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」

そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。

従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。

この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。

今日から不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。

この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。

Part1
第2章「新しい社会の主役は誰か」

【迅速な意思決定必要なもの】

(1)組織は、変化に対応するために高度に分権化する必要がある。なぜならば、意思決定を迅速に行わなければならないからである。

(2)あらゆる組織が、いかにコミュニティに根を下ろし、コミュニティから愛されていようと、人口構造や技術や知識の変化によって成果を上げるための条件が変われば、自らを閉鎖できなければならない。

(3)組織には破壊的な側面がある。コミュニティに根付かなければならないが、コミュニティの一部になり切ることは出来ない。組織自体はコミュニティに埋没することを許されない。組織はコミュニティを超越する。

(4)組織の価値観さえ、組織の機能によって決まる。

(5)組織が最高の仕事をするためには、そこに働く者が、自らの組織が行っていることが社会にとって不可欠の貢献であることを信念としていなければならない。


【組織が果たすべき責任】

(1)組織社会では、組織の社会的責任が問題となる。

(2)組織が業績を上げられないことは、社会的に無責任である。資本のコストに見合うだけの利益を上げられない企業は、社会的に無責任である。社会の資源を浪費しているだけである。

(3)組織は成果を上げなければならない。

(4)組織は、従業員、環境、顧客、その他何者に対してであれ、自らが与える影響について間違いなく責任がある。これが組織の社会的責任の原則である。


【明確な使命が成果を生む】

(1)組織は社会やコミュニティや家族と異なり、目的に従って設計され、規定される。

(2)組織は一つの目的に集中して、初めて大きな成果をあげる。目的の多様化、分散は、企業、労組、学校、病院、教会のいずれを問わず、成果をあげるための能力を破壊する。

(3)明確な使命がなければ、ただちに組織は組織としての価値と信頼を失う。

(4)社会やコミュニティは多元的な存在である。それは一人一人の人間にとっての環境である。これに対し、組織は道具である。

(5)他の道具と同じように組織もまた、専門化することによって目的遂行の能力を高める。しかも組織は限定された知識をもつ専門家によって構成される。従って、組織の使命は明確であることが不可欠である。そして組織の使命は一つでなければならない。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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興味深いスタイルの「読書会」に参加しています!(Day1)

興味深いスタイルの「読書会」
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

つい2,3か月前からある「読書会」に参加を始めました。

読書は大好きなので、様々な種類の本を乱読、平行読みをしていますが

「読書会」

に真面目に参加するのは実は初めて、なんです。

世の中に読書会なるものがあることは、もちろん知っていましたが、

「読書は一人で楽しむもの」

という思い込み?があったような気がします。

実は知り合いから誘われたのがきっかけ。

世の中の読書会が、どのようなスタイルで運営されているのか全く知らないのですが、その友人の読書会は一風変わっているように感じて、参加することにしたのです。

そのスタイルというのが、

「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」

そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。

つまり、一人がパラグラフごとに音読して、他の参加者はそれをオンライン越しに聴いている。自分の順番になると音読する。これをしばらく繰り返して、ファシリテーター役の友人が

「では、この辺で一度止まって、感想などを共有しましょう!」

こんな感じで進みます。

そしてこの読書会は一ヶ月に一度の頻度。参加者は総勢で15人から20人くらい。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。

私の最初の印象は、正直に言って

「まだるっこしい」

私はどちらかと言うと、どんどん読み進めて、色々なジャンルの本を、幅広く沢山読みたいタイプ。

でも、何回か参加する内に

「これは深く読める。それも他の方々の意見や感想、疑問が聞けるので内容が更に深く体に沁みる」

そのファシリテーター役の友人の本の選択が絶妙、ということもあるかと思います。

今、読み進めている本が

P・F・ドラッカー著「プロフェッショナルの条件」

この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。

不定期ではありますが今後、この場でキーポイントを少しずつ掻い摘んで、投稿していきます。乞うご期待!

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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