4月
4日,
2022年
「上質な会話」が人を動かす(Day2)「何気ないけれど、大切な視点」
職場に限らず、違和感を感じる会話に遭遇することがあります。
仕事に纏わる話題であればある程度、方向性は見えているだろうし、論理的に話が展開すると想像されるので、比較的扱いやすいような気がします。
むしろ難しいと感じるのは
「家族間での、何気ない会話」
思わぬところ地雷が隠されています。
そもそも、お茶の間で交わす会話に「目的」というものが存在していないことが多いように思います。正確に表現すると、会話を始める段階では、です。
「今日は一日、雨なんだって!出かけるのに面倒くさいよね。」
この発話の内容に大きな目的は無いように感じます。単純に発話者の気持ちを吐露しただけのようですね。
従って、これに対する応答は
「そうね、面倒くさいわね!」
と共感するだけでよいはず。もしくはもう少し踏み込んで
「私も今日は出かけなければならないので、本当に面倒くさいね!」
と「I(アイ)メッセージ」で同調すれば何ら違和感はないはずです。
もしくは、こういう返答もあり得ます。
「そうね!でもこういうお湿りの日もあるよね!最近晴れ続きで乾燥していたから。」
相手の気持ちや関心事が何であるかときちんと把握して上で、共感、もしくは共感した上で「異なる視点」を提供する方法です。
もしこの発話に対してこんな返答をしたら、どうなるのでしょうか?
「あなたはいつも文句ばかり言っているよね!それから、色々な用事を入れ過ぎているのよ。少し余裕を持ってスケジュールを入れた方がいいんじゃない?」
ひょっとしたら、この返答は事実に基づいていて、的を得ているのかも知れないです。しかし、この返答から何が生み出されるのでしょうか?
こんな些細な会話から、大切な視点が色々と見えてくるように感じます。
・発話者の「目的」の有無、又は目的を理解しようとする心掛け
・会話が展開する途上で会話の目的が定まってくる可能性への配慮
・「相手の関心事」に関心を持つ
・相手を「応援する」「励ます」マインドセット
・返答の基本は「共感」と「ノージャッジ」
・「事実」と「解釈」の峻別
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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