私の人生に影響を与えてくれた本について掲載してみることにしました。
一番、印象深く記憶に残っている本は30代後半で出会った「SONY SPRIT」。創業者の井深氏と盛田氏の考え方が技術者の端くれである自分の心に深く刺さりました。
「人のやらないことをやる」「道を切り拓く」「社会への貢献」・・・
こんな会社を実現できたらどんなに素晴らしいだろうと素直に感じられた一冊でした。
大切にとってあったのですが、2年前に電気オタクの中学生に何か感じて欲しいと思い、譲ってあげました。今日、再度、本の内容を振り返るためにWEBサイトを覗いてみると、また、井深氏の偉大さを発見しました。それは、1960年(私が生まれる前)にある大学で講演をされていたのですが、内容はエレクロトにクスがAIへ向かうことを具体的に述べられていました。「自動車の自動運転」「医療や教育への導入」等、60年前から電気技術の未来が見えていたことにびっくりしました。凄すぎる・・・
30代後半、ある大会社の次長さんから頂いた言葉。「ひよこは自分の力だけでは卵の殻を破って外へ出ていくことはできない。外から殻を破る手伝いが必要なんだ。」これは私が会社の風土を変えたくて相談したときのこと。自分だけが変革したいと鼻息荒く訴えてもうまく実現への道のりは開けない。うまく廻りを巻き込んで殻を破る力を大きくしたり、殻が破れやすい温度に上げたり、殻を破った人に助けを頂いたりが必要であるということだった。当たり前のことかも知れないが、当時、その言葉を聞いて肩の力が抜けて、今考えていた道ではない、また別の明るくて歩きやすい道が見えたことを憶えている。
長年、会社務めをしてきたが、格好いい上司とはどのような人をいうのだろう?自分はどんな上司になりたいのか?まずは部下を100%信用してくれる上司、それでいて部下のできていないところは分からないように陰でサポートしてくれる。そして成果は部下にすべて渡す。自分が上司になってからできたかどうか?「部下を100%信用する」ことは大切だが難しい。信用するという意味をよく考えておかなければならない。仕事を任せてしますことは違うと思う。自分も納得のいく仕事をするためには部下と議論も必要。議論の中で100%言いたいことを言えるのが信用。もっと大きな表現に変えると100%自己開示できることかな。
会社の中では、仕事ができる人がリーダーや上司になる場合が多い。特に技術系では何といっても経験が物を言う。しかし役職が上になっていくにつれ自分の思い描いている組織のイメージとの乖離が大きくなってきて壁にぶち当たる。方法論や考え方で自分と部下とのギャップが広がってきて更に壁が高くなる。企業は社員がある年代になったら管理職研修を開催するが部下が決められた枠からはみ出さないように管理する方法を主に教えているように感じる。チームや会社を成長させることに成功しているリーダーや上司は部下に対しての働きかけ(コミュニケーション)がうまいと感じる。仕事以外でも困っていたら水のように流れていって足りないものを補い潤す。コーチングにはそんな役目があるのではないでしょうか?
20代後半の頃、ある大企業の課長さん(後に部長)から頂いた言葉。
「上善水の如し」そのときの話は次のようなことだった。
・水はどこにでもある。特に高価なものでもないが、なくてはならないもの。
常に低い方へ流れていく。上に上がることはない。
何か理由があって凹んでしまった場所があったら水のように自然と流れていき
何もなかったかのように埋めて潤す。それが一番良い。
後になって調べてみたら老子の言葉であることがわかった。当時は若かったので「何で?」と不安になったが、今になると大きな大切な言葉だったんだなと感じている。
考え方が難しくなった世の中ではあるが、今一度、水のように生きてはどうか?
30代で出会った大企業の部長さんから教わったこと。
それは、組織のなかで仕事をするとき、意識すべき大切なことで、頂いた言葉は「ラストマンになれ」。会社の物事を決めるとき稟議書等の紙の上の方に押印する枠を設けることが多いが、常に右端に押印する人の気持ちになって仕事を進めるということ。できたこともできなかったこともあるが、60才を過ぎて過去を振り返ると早くからこの意識をもつことが組織人としては大切だと若い人に伝えたい。
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