選手仲間で,何で試合に出ているのかと,話し合ったことがあるのですが,
「自分は口下手だから,それを克服するため自信を付けるために試合に臨みたい」
「社会人として,自尊心を高めたいから試合に臨みたい」
「チャンピオンになって自信を付けたい」
皆,こういうことを言ってました。そして,自分の弱さを克服するため,自分に自信をつけるため,厳しい練習に臨み,厳しい闘いに臨んでいました。
自分も,20年ほど前,劣等感を克服するために,極真空手を始めました。
今の自分は,20年前の自分とは別人のように,自信がつきました。
厳しい稽古に耐えてこそ,自信がつく。試合に勝てば自信がつく。試合に負けても,厳しい稽古をして,怖い闘いに望んで最後まで闘い抜いたという経験が,仕事や日常生活で大きな自信になります。
いろんな職業の方が強くなるために頑張っています。医者,会社員,飲食店経営者,学校の先生等,様々です。
稽古は厳しいところもあります。ただ,厳しい稽古は強くなるためには,絶対必要なのです。
優しい稽古だけしていては,本番ではすぐ負けてしまいますし,何より,自信がつきません。
本当の自信は,厳しい稽古を乗り越えない限り得られるものではないのです。
ボクシングの井上尚哉選手は,
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誰よりも練習を積んできた自信があるから、大きく見せる必要もない
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と言っていますが,まさにそのとおりだと思います。
常日頃,他の選手と一緒に練習していますが,限界の先の先までやらされ,死にそうで,途中で何度も止めたくなることがあります。ですが,それを乗り越えた後は,乗り越えたという自信がつき,それが弁護士業務にも役立っています。
今はどちらかと,子供には,厳しいことをさせない,痛いを思いをさせないといった風潮があるのかも知れませんが,どんな痛みにも耐えられる子ほど,たくましく強くなると思います。
社会に出たら,厳しいことばかりです。そんなとき,空手をやっていた経験が,きっと役に立つでしょう。
痛みは,強くなるためには,通らなくてはならない道なのです。
男の子は,強くなりたいという本能があると思います。
強くなりたい,チャンピオンになりたいという夢,強い願望があれば,厳しい稽古にも耐えられるようになるでしょう。
子供がそういった夢を持った場合には,親の皆様は,是非,サポートしてあげて下さい。