LAN工事のABC-029(PoE6)

PoEの規格はIEEEで定められています。
現在、IEEE802.3af/at/btが公開されています。

ここで重要なのは「下位互換」と言われるルールで、PSE(給電)とPD(受電)の
関係はPSEが802.3btであれば、PDはaf/at/btのどれもが稼働することを指します。
無論、電力供給の問題があるのでafわかお かずまさ
VegaSystems


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LAN工事のABC-028(PoE5)

PoEはもともと通信線であったLANケーブルに、ほぼ無理矢理
電力伝送を行っているとの認識が必要ですが、この利便性に
つられて本来は別途行うべき電力供給工事を、さして困難でも
高額でもないのに「省く」傾向があります。

これは、後々高い代償を伴うことを忘れてはなりません。
利便性は必ず脆弱性を伴います、PoEを過信してLANを拡張
すると、災害時、酷暑などで不安定な情報通信状態になります。

この不安定(常態化しない)なトラブルは実に根治が厄介で
業務に長期間の障害をもたらします。
通信障害は原因の切り分けが厄介な場合が多く、発生頻度が低いと
長期間に渡るケースも珍しくはありません、この手修復には原因は
簡単でも、突き止めるまでの時間費用が発生するので、思わぬ高額
になることもあります。


わかお かずまさ
VegaSystems


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LAN工事のABC-027(PoE4)

PoEで最も注意が必要なのは電力伝送に関する知識です。
信号伝送と電力伝送は、同じ銅線を使っても動作が全く異なる
部分があります。それは電力伝送はエネルギー伝送だからです。

信号伝送は電圧の波高値で「情報」を送りますが、電力伝送は
伝送時には切れ目なく一定の波高値でエネルギーを送らねばなりません。

エネルギーは質量であり、この質量は電力つまり、電圧と電流の積です。
信号伝送では質量は多くは要求されないので、伝送路(電線)は、
さほどの容積は必要としません、つまり細い電線でも一定以上あれば
沢山の信号を同時に送ることが出来ます。

これは100人でも、一人でも同じ電線径で伝送が可能です。
ところが電力伝送では一人と100人では百倍となります。

一人の使用料を1Wとすれば、100人なら100Wとなります。
電圧が50Vとすれば、一人なら0.02A(20mA)ですが100人なら
2Aとなります。

電流値の大小は伝送中の電圧降下(損失)に直結します。
電流を流すと、その伝送路(電線)の抵抗(線路抵抗)に比例
して発熱します、発熱は電力ロスとなるので、線路抵抗値は
極めて重要となります。

線路抵抗値は、電線径と反比例し(太い電線は抵抗が少ない)、
線路長(電線の長さ)に比例します。
LANケーブルでも、この法則が適用され、見た目はあまり変わらなくても
電線径の太い細い長い短いで、でロスは大きく変わります。

PoEでは使用する電線径が重要である理由はここにあります。

わかお かずまさ
VegaSystems


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LAN工事のABC-026(PoE3)

PoEでは電力伝送の送電方式が規定で定められており、
A方式、B方式があります。
A方式は、1-2、3-6を使って送電。
B方式は、4-5、7-8で送電します。

確固たるルールはありませんが、Switchは概ねA方式
インジェクターはB方式を採用しているようです。
極性ですが、A方式では1-2,3-6の極性が反対となるPSEが
存在します。B方式では4-5が「+」7-8が「-」のタイプしか
無い様です。

A方式もB方式でも、PD側は、これを問題とせずに受電出来る
構造であることが規格で定められています。極性も同様です。

これはブリッジダイオードを使って解決しています。

時々、このPSEはA方式かB方式かとの質問があります。
詳細を尋ねると、当該PDではB方式しか受電出来ない等、
PoE規格に逸脱している「仕様」が記載されている模様。
この場合は、IEEE802.3に準拠していないか、PoEの原理を
理解せず仕様を書いているかです。
9割以上が後者です。

PoEはフールプルーフが仕様の基本となっており、メーカに
よる差異を吸収する形になっていますが、それが根本の部分で
理解されていないのが現状です。


わかお かずまさ
VegaSystems


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LAN工事のABC-025(PoE2)

PoEは同一LANケーブルで、信号伝送と電力伝送を同時に行います。

1000Base以上の伝送にはLANの心線4ペア8本をすべて使用して通信するので、
余剰の心線はなく、電力は同じ心線を使って伝送します。

心線は電線径が24AWG(電線径を示す基準値)でも、0.51mmしかなく、
長距離になると線路抵抗のため電圧がドロップします。
このため、1ペアを一本の線路とみなす工夫がされています。

この線路での電位差(電圧)で電力を送りますが、注意が必要なのは
線路間の電位差で、グランド(接地面)との電位差ではありません。

電力伝送用の線路に通信信号を乗せる事を重畳と呼び、TVの増幅器などで
使われている技術で、決して新技術ではありません。

ただ、LANケーブルはストレートばかりではなく、クロスなども存在するので
想定されるケーブル等の対応は規格で定められています。

もう一点重要なのは、電力伝送はいきなり行われるのではなく、PSEが接続先を
PDとして認識し、手順を経て送電開始となるので、PSEの接続先が非PDの機器や
測定器であっても送電による機器破損は発生しません。

しかし、PoEには「亜種」やIEEE802.3に準じていない機器も存在しているいるので
PoEのシステム構築は、この部分の確認が絶対に必要となります。

特にPSEまたはPDのどちらかが故障で交換する場合には、厳密に規格の確認が
必要となります。


わかお かずまさ
VegaSystems


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LAN工事のABC-024(PoE1)

PoEはPowerOverEthernetの略で、メタルLANケーブルで伝送信号に加え、
電力も送る仕組みです。ぴー・おー・いー と読みます
PoEと「o」のみが小文字の表記となっています、以前はP.o.Eとの表示もありました。

世界規格IEEE(あい・とりぷる・いー)で制定されており、現在は
IEEE802.3af/at/btが定められ、最近はTypeとClassに更に細分化されています。

PoEはメーカが異なっても動作するように仕様が定められていますが、最近は
亜種と思われる規格も出現しており注意が必要です。

電力伝送にはDC(直流)が用いられ、DC48-57Vが動作電圧となっていますが、
上記のようにメーカでの囲い込みが現実には存在しています。
特に囲い込みがお家芸のCisco社を用いる場合は要注意です。

PoEは電源を送る側をPSE、受電側をPDと呼びます。
PSEはHUBやLANケーブルの途中から電源を送るインジェクターなどが
該当します。
PDはカメラや無線LANのアクセスポイントなど。
PoE機能を持ちケーブル延長を可能とするエクステンダー
はPD/PSEと呼ぶことがあります。


わかお かずまさ
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今日の日の出(2020.10.29)

今日の日の出、猿投山の北麓にか... 今日の日の出、猿投山の北麓にかかりました。
今日の日の出頃は水平線に雲があり、太陽が直視出来ました。
カメラはRX10M3 600mm 太陽の右の山は猿投山です。

昨日はTeamsの勉強会、Cannelでの新規投稿制限や、OneNoteの共有の実験を行いました。
Teamsは個人でのトレーニングは実質無理で、複数メンバーでの実験が重要です。
メンバーでの行動は比較的簡単ですが、管理者には様々な経験と知識が必要です。
これはZoomとは比較になりません。

今日は来月から始まる工事の部材チェックと最終の費用積算、東京でのVPNの最終
納期確認、午後からはPoEに関しての来社など。
新製品の開発の打ち合わせも待っています。

これらは大半はTeamsで処理をしています。



わかお かずまさ
VegaSystems


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Bloguruの凄さを実感出来る

Bloguruの凄さを実感出来...
私は長年Bloguruを利用しています。
沢山の大きな写真が投稿できる、動画もOK、そして
最も重要な部分は検索結果がURLで保持出来ることです。

以下は、「PoE」がKeywordのURLです。
https://jp.bloguru.com/kuma/query/?search=PoE&go=

そんなのハッシュタグがあれば!
そうでしょうか? 自分ならともかく、告知したい相手に、
ハッシュタグで探してくれ! は通用するのでしょうか?

EmailでURLを1行、これなら見てくれる可能性は大きくなります。

上記URLは私が長年投稿したPoEに関する全記事です。
これを見れば、この会社はこんなに長く、この機能だけを追い求めて
研究してきたのかと、理解いただけるのです。

年月の積み上げは簡単に真似は出来ません、蓄積したノウハウは資産です。
でも、それを先様に伝えるのは実は大変です。

Bloguruはそれを、いともたやすくやってくれます・・・・・・


わかお かずまさ
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PoE802.3bt検証中その5

PoE802.3bt検証中その...
PoE802.3bt検証中その...
802.3btの検証用の最大出力をどうにか引き出す事が出来ました。
負荷装置に使う電球のW数を調整し、最大出力での点灯を可能としました。

電球の負荷はインラッシュが大きく、この点で苦労しますが、自然放熱による
熱平衡が取りやすく、長時間安定しての負荷となります。

これでPSEの出力が検証用基盤の規格最大まで対応している事が検証で
きたので、様々なPDを接続しての試験が可能となります。

現在のPoEの最大出力は25Wが限界です、これを100W近くまでアップ
出来る規格が802.3btなのです。
正しくは IEEE802.3bt(あいとりぷるいー)と呼称しますが、通常
は802.3XXで呼びます。

様々な用途が考えられています、今後発展するであろうLocal5Gのアクセス
ポイントも802.3btでの展開になると思われます。

ワオ!と言っているユーザー

PoE802.3bt検証中その4

PoE802.3bt検証中その...
PoE802.3bt検証中その...
移動可能な電源での負荷試験に一応の目処がついたので、今度は
安定化直流電源装置を使い、電圧を安定させての負荷試験です。
12V出力での負荷(車両用電球)で、電源装置は74Wの負荷だと表示
しています。
これが限界でしょうね、DC-DC変換器の表面温度は80℃近くにまで
上昇しましたが、この状況で熱平衡は取れているようです。
※ただし開放状態

ワオ!と言っているユーザー

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