家族のことを顧みず、いつか映画監督になることを夢見ながら助監督として撮影現場で働く「野島」でした。次の仕事は、貧しい家庭で育ちヤングケアラーとなりながらも成功した「ARISA」の自伝小説の映画化でした。しかし「ARISA」の周辺で話を聞くうちに、小説に書かれた美談とは程遠い、ある疑惑が浮かび上がります。
真実を追求しようとする「野島」でしたが、名声を気にする監督や大ごとにしたくないプロデューサーら、それぞれの思惑で撮影続行を望む人々が圧力をかけてきます。やがて疑惑の火は「野島」の家族まで巻き込み、彼の日常は崩れはじめます。