3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前週末比45銭円高・ドル安の「1ドル=154円70〜80」銭で取引を終えています。円の高値は「1ドル=154円01銭」、安値は「1ドル=155円00銭」でした。
<トランプ米政権>がメキシコやカナダ、中国に対する関税引き上げを決め、世界経済への悪影響を意識したリスク回避姿勢が広がり、円が買われました。半面、メキシコとカナダへの関税延期が伝わると過度な懸念が後退し、円相場の重荷となっています。
1日、<トランプ大統領>はメキシコとカナダからの輸入品に(25%)の関税を課す大統領令に署名しました。中国には(10%)の関税を上乗せします。関税の引き上げが米国の物価上昇や消費減退などにつながるおそれがあり、リスク回避目的から
米株式相場が大幅下落した場面で、相対的に安全な通貨とされる円に買いが入りやすくなりました。
市場では、貿易戦争や世界経済鈍化への過度な懸念が後退したことは円の上値を抑えています。