「1ドル=156円42銭~156円43銭」
1月
23日
22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比10銭円安・ドル高の「1ドル=156円45〜55銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=156円71銭」、高値は「1ドル=155円75銭」でした。<トランプ米大統領>の関税強化への警戒感から、円売り・ドル買いが優勢となりました。
<トランプ大統領>の積極的な関税政策がインフレ圧力を高めるとの懸念がくすぶっています。21日の記者会見で2月1日から中国の輸入品に(10%)の追加関税を課すことを検討していると明らかにしました。同日に自身のSNSでも、ロシアの<プーチン大統領>がウクライナとの戦争をやめなければ、「高水準の関税や制裁を課す以外に選択肢がない」と投稿しています。
就任式が行われた20日も、カナダとメキシコに対し2月から(25%)の関税をかけることを検討していると表明しています。関税強化による米インフレ再燃が意識されたことで米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大による円売り・ドル買いに流れています。
ただ、日銀の利上げ観測が強まっていることは円の下値を抑えています。賃上げ機運の高まりや<トランプ>就任後の市場の動向を踏まえ、日銀が23〜24日に開く金融政策決定会合で追加利上げを実施するとの見方が広がっています。