「祇園祭の山鉾巡行」中止
4月
20日
山鉾巡行は前祭(17日)に23基、後祭(24日)に11基の山鉾が出ます。昨年の前祭の巡行には約12万人の観光客らが詰めかけました。観光客だけでなく、山鉾に乗り込む人らも密集するため、新型コロナウイルス感染が広がる中、安全を確保するのは難しく、中止する方向で検討されていました。
祇園祭は平安時代の869年(貞観11年)、当時の全国の国数と同じ66本の矛を立て、祇園社(今の八坂神社)から神輿を出して疫病退散を祈願した祇園御霊会(ごりょうえ)が始まりとされています。
1467年に始まった応仁の乱で1477年まで33年間、中止されたほか、太平洋戦争中などにも山鉾巡行や神輿渡御が取りやめられています。1582年(天正10年)の本能寺の変では11月に時期を変更して開催されました。明治時代の1879年(明治12年)、1886年(明治19年)、1895年(明治28年)にはコレラの流行のため、それぞれ延期されています。戦中と戦後直後の1943年から47年にも第二次世界大戦の影響で山鉾巡行が取りやめとなっています。