卵のグレードは良いと言われているのに、
何回も移植して、
一度も着床していない。
その都度、
いつも卵が悪かったからと言われ、
採卵と移植を繰り返してきた。
このまま続ける意味はあるのか?
不妊専門クリニックでは、
原因らしいことは追究せず、
事務的に
次回の採卵、移植スケジュールが説明されていく。
止めるに止められない。
納得できない。
このような心情を持つ着床障害の方が、
よく来院されています。
年齢的にも、経済的にも、
そして、
精神的にも追い詰められている
ように思えます。
3~5回以上、移植して不成功の場合、
卵の問題以外に、
卵を生着させるための
子宮内の環境に問題がある場合があるのです。
その中でも、
精神・神経系の過度の緊張による血流障害と、
同種免疫系としての生着反応の障害による
着床障害の割合が多いと感じています。
不育症とストレス(唾液アミラーゼ活性)
ストレスによる気分の変調が、
不妊(着床障害)と、
妊娠初期流産の原因のひとつですが、
ストレス度を測る簡単な 「ものさし」 として、
唾液中のアミラーゼの測定があります。
当院では、
過去2回の「青クリの会」にご出席いただいた
不育症のご本人と、その夫について、
唾液アミラーゼ活性を測定させていただきました。
結果は、
図のように、
ストレス度が高いと評価される人の割合が、
不育症の女性では、37%、
不育症の男性では、27%、
一般の女性では、27%でした。
この結果より、
不育症女性の背負っているストレスは、
夫にも、なかなか理解されていない
のかもしれません。
2月の福寿草
心の奥底に闇がある・・・。
考えれば考えるほど、不安になる・・・。
ときどき心が寒い・・・。
ひとりになると、
もう一人の弱い自分が見えてくる。
この先、幸せになれるのでしょうか?
こんな気持ち、ありませんか?
多少なりとも、誰にでもあると思います。
心がもやもやしているとき、
今年の2月は異常に寒いですが、
外に出て、
花をじっと見ていると、
元気がでますよ。
福寿草の花言葉は、
幸せを招くです。
明日も重荷を背負って、
がんばろうかな。
「異常なし」と言われ、次の妊娠に希望がもてない。
このような相談が、ときどきあります。
「異常なし」と言われれば、
一般的にはうれしいはずです。
異常がないと判断されたのですから。
健康診断や、がん検査で「異常なし」と言われたら、
本当に安心しますよね。
でも、
不育症や着床障害の検査で「異常なし」と言われたとき、
過去の繰り返した流産や、
何回も繰り返した体外受精・胚移植の不成功の原因が、
本当に、「異常なし」なのか。
繰り返す原因はないということなのか。
何か納得できない部分はありませんか?
仮に、本当に「異常なし」ならば、
過去のすべては、
卵の偶然的染色体異常を含めた偶然的な原因
によるものということになります。
偶然が連続して起こる確率はどんどん小さくなっていきますが、
もちろん、その可能性はあります。
しかし、
結果として、
何回も繰り返し、
流産や不成功を経験されているのです。
この辛い辛い経験が、
あなたの身体と、
あなたの心に、
何か変化を及ぼしているかもしれません。
人は感情の生き物です。
結果として、
イライラ、不満、不信感、あるいは無気力
という気分になっていませんか?
そんな自分の心の状態を、
担当医に話すことができましたか?
診察してくれましたか?
過剰なストレス状態は、
不妊症(排卵障害、受精障害)だけではなく、
着床障害、不育症の大きな原因のひとつですよ。
星に願いを
2月の夕暮れどき、7時ごろ、
東の高い夜空を見上げてみれば、
「すっごく明るい星」 が 見えますよ。
それは、
私たち太陽系の中で一番大きな惑星の
木星です。
無数の星たちの中で、
一番に光り輝く一番星。
その光のむこうに、
あなたの希望(天使たち)が見えてきませんか?
じっと見ていると、
太陽系、銀河系、そして、宇宙の果てへ、
あなたの想い、
あなたの願いが広がっていくはずです。
宇宙には神様がいるはずですから、
小さな遠い遠い光に向かって、
精一杯のお祈り
をしてみましょう。
これからいいことありますように。。。
ご夫婦あるいは流産物の染色体検査は、
臨床的には、非常に重要です。
染色体の異常とは、
23対の染色体の数の異常と、構造の異常のことです。
染色体とは、細胞の核のなかにあって、
遺伝子の塊でもあります。
最近の遺伝医学の進歩により、
ヒトの染色体上には
約2万余の遺伝子があることがわかり、
病気の原因としての遺伝子の異常が
少しずつ解明されてきています。
一方で、最新の研究結果からは、
すべての人が、
平均して50以上の遺伝子に異常があるそうです。
そして、
その異常が病気につながるとはかぎらないのです。
ひとつの結論として、
遺伝子検査がすべて正常な人はいないのですから、
必要以上に検査結果に振り回されないようにしましょう。
気にしすぎると、
それがストレスとなり、
精神面から
原因因子を作ってしまうからです。
身体的異常があるかないか、
まずは検査ですよね。
検査したら、その結果が非常に気になるものです。
血液検査には、必ず検査結果報告書がありますが、
その報告書には、
測定値(検査結果)と基準値が記載されています。
正常値は書かれていません。
誤解されていませんか?
基準値が正常値ということではないのですよ。
「基準値がどのように決められているのか?」
ほとんどの基準値は一般の方の集団を測定して、
その1(5)%~99(95)%の値なのです。
ですから、
基準値が正常値というわけではないので、
検査値の意味、解釈は
担当医に十分説明してもらってください。
検査施設によって、
検査測定法等の違いにより、
基準値が異なる場合もあるのです。
2014年1月18日(土曜日)12時15分より15時45分頃まで、
第7回「青クリの会」を開催しました。
参加していただいた方のストレス度を
今回もチェックさせていただきました。
集計した結果は、近いうちにご報告させていただきます。
今回、予約開始して約1週間ちょっとで定員いっぱいとなってしまい、
参加できなかった方には、ご迷惑おかけしました。
次回には、もう少し定員を増やせるよう計画してみます。
講演内容は、
「不育症と着床障害の克服のためには、
心身両面からの調節(治療)がいかに大切か」
をお話ししました。
今回は、講演に引き続いて、
私と当院看護職による個別相談の時間を十分とりました。
事前に質問用紙に、
ご相談内容のポイントを書いていただきましたので、
多くの方の相談に乗れたと思います。
講演の後の質疑応答は、なかなか勇気がいりますし、
結構プライベートな問題もありますから、
個別相談が良いように思われました。
次回は、
2014年6月7日(土曜日)午後に、
名古屋駅前ミッドランドスクエア5F会議室Aで開催予定です。
休日には
夕暮れどきから、よく散歩に出かけています。
冬の夕暮れどきは寒いですが、
がんばって出かけています。
空を見上げると、
キリッと澄んでいて、
オリオン星座がきれいです。
先日の夕暮れどきの散歩のとき、
寒くて、寒くて、
またまた空腹で立ち往生。
とっさに思いつき、
コンビニへ一目散。
ほかほか、あつあつの肉まん、
極上のおいしさでした。
ちょっと青春気分でした。
私の尊敬する
ドクターグライシャー(ホームページのリンク参照)は、
仕事中、昼食をとりません。
時間がもったいないし、空腹が仕事にはいいからだそうです。
いつも何か行動していました。
シカゴ医科大学、エール大学等の教授職を務め、
世界的な二つの生殖医学専門誌の編集長も務め、
ニューヨークで体外受精専門クリニックの院長も務めています。
そんな彼の嫌いなものが、
退屈な時間です。
何かとボーリング、ボーリング(boring)と言っていました。
ボーリングとは退屈だという意味です。
でも私は、
そんな退屈な時間が息抜きできる時間で
嫌いではありません。
人生短いですから、
そんなに慌ててどうするの、
という感じです。
退屈な時間はゆっくり流れていきます。
ゆったり、まったりとした時間は
人生の肥やしになっていくと思っています。
あなたはボーっとした退屈な時間を持っていますか。
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