独り言

APA、米国初のホテルをシアトルにオープン
ブルース・ラトリッジ執筆 - 2024年11月21日

 

2016年から北米で急速に事業を拡大しているAPAグループ・ホスピタリティ・カンパニーですが、「Coast Seattle Downtown Hotel by APA」は、同グループが米国で直接運営する初のホテルとなります。ホテルは10月28日に開業式を行い、その直前にはAPAグループの元谷一志CEOが海外展開への計画について語りました。同グループは50年間連続で利益を上げ続けており、現在は海外市場での積極的な拡大に取り組んでいます。現在、北米では46のホテルを運営し、そのうち6軒はカナダで直接管理されています。

 

では、なぜ同社はシアトル、ワシントン州を選んだのでしょうか？カナダのホテルの多くはブリティッシュコロンビア州に位置しており、シアトルがカナダ国境に近いことが大きな決め手となりました。特に東海岸とは3時間の時差があることを考えると、戦略的な選択であったといえます。

 

着実に拡大を続けるAPAグループにとって次なる課題は、米国市場でのブランド構築です。「アメリカ市場でブランドを展開することは、グローバル展開における大きな一歩だと思っています」と元谷CEOは述べています。「日本とカナダで拡大してきましたが、今後はアメリカ市場に深く根を下ろしたい。Coast Hotelsを愛されるホテルブランドにしたいと考えています。また、ここで働きたいと思える場所にすることを目指しています。さらに、日本の企業がアメリカで製品やサービスを提供するための架け橋になりたいとも思っています。」

 

安定した施設やサービスは顧客を引きつける上で重要であるものの、それだけではリピーターを確保するには十分でないと元谷CEOは強調しました。「初めて当社のサービスを体験すると強い印象を受けますが、再訪するたびにその印象は薄れていきます」と彼は言います。「新しい発見を提供できるサービスを提供しつつ、徐々に改善・洗練を加えたいと考えています。」
「現状維持は衰退の兆しだと考えています」と彼は述べました。「急速な進化に目を閉じていると、いつの間にか時代遅れになってしまいます。ホテルが最新技術を活用して進化しないと、お客様に飽きられてしまうでしょう。」と元谷氏は主張します。「試行錯誤を繰り返して前進する必要があるのです。」

 

原文：　https://napost.com/2024/specialreport-11222024