“最高の素材を使用して製造。そのまま食べて、美味しい。後を引く味。” 三洋食品 プリンス(Prince)印・オリーブオイルツナ(プレ販売品) びんながまぐろオリーブオイル漬フレーク・高級品 (2019.8更新:本格販売開始にともないパッケージが変更された。現在の新オリーブオイルツナがこれで、中身は同じ) 三洋食品が高級ツナ缶の主戦場・オリーブオイル漬に新規参入した。以前からオリーブオイルツナ(トマト&バジル)というオリーブオイル使用の製品は出していたが、香りづけ程度にオリーブオイルを使っているだけで、本品めいてオリーブオイルを主とする製品は初めて。 高級イタリアンレストラン・アルポルト 片岡護シェフ直伝のスペイン産オリーブオイルをふんだんに使い、びんながまぐろの味を引き出している……というアピールがおどる。イタリア産オイルは過去様々な製品で用いられてきたが、スペイン産オイル使用の製品は珍しい。もっと言うと直売価格で200円前半なのはもっと珍しい。 販売に携わった三洋食品の社員が「過去のプリンス製品と一線を画す、美味しくプレミアムなツナ缶」と太鼓判を押していた。 9月から本格販売するにあたり、モニター用としてアルミ缶にシール貼ったプレ缶を発売した。本格販売の折に使われるDR缶仕様が227円なので、中身は一緒でちょこっとだけ安い。入手できるのは三洋食品の本社直売所か本社通販のみ、新発売にあたり宣伝されたのが静岡のフリーペーパー「すろーかる」のみということで、知名度もプロモートも十分とはいえない印象。 スペックを見る限り他社オリーブオイル漬けより若干グラムあたりのカロリーは低く収まっている。また、オリーブオイル漬けのメインストリームはソリッド缶にあるため、フレーク缶はまだ市場で根を張る余地がありそうだ。 私の観測範囲で本品レビュー記事は見当たらなかったので、これもまた世界初のツナ缶レビューだ。2017.7製造、新商品だから当たり前だが熟成は介していない。ちなみにパッケージのびんながまぐろ絵は赤缶にあしらわれてるアイツと一緒。 ☆缶を開けたところ(開けてそのままの様子) お前本当にフレークかよ。 ほぐし身は非常に粗い。全体的に身がでかい。オリーブオイルの自己主張は他社先行品より引っ込んでいて、無難な味の第一印象にまとまっている。 液汁が野菜スープの下味と塩味を前面に出しており、オリーブオイル漬でしっとりさとツナとしてのバランスの良さを両立した。ただし後を引くしょっぱさが在るため、味の薄いベース食材を用意しておきたい。 今までのオリーブオイル漬では考えられなかった「ごはんにのっける」に適した味が個性的だ。 本格販売後も、本社直売での価格は250円未満帯になる。コストパフォーマンスに長けた新規参入のオリーブオイル漬として、今後市場に浸透できるよう期待したい。 ☆参考資料 「すろーかる 2017年8月号 静岡駅南」46p https://z241.secure.ne.jp/~z241131/backnumber/digital-book/1708_no115/index.html ~ ☆各種評価 ・グレード ★★★★☆ ・価格 ★★★☆☆ #216円/個(プレ缶) ・味覚評価 ★★★★★ #無難さとプレミアムを両立 ・入手性 ★☆☆☆☆ #今は本社通販、本社直売のみ ・原産国 国産 ☆スペック 内容量 70g 217kcal/缶 食塩相当量0.9g 原材料 びんながまぐろ、オリーブ油、食塩、野菜エキス、調味料(アミノ酸等) JAN:なし 製造固有記号なし 製造者 三洋食品株式会社(静岡県焼津市焼津5-7-3) 製品ページ Tuna canning review No.86