“最終的な私たちの選択は、「石巻で続けること」。” 三洋食品 きはだまぐろフレーク [石巻工場製造] きはだまぐろ油漬フレーク・普及品 ☆コメント 焼津に本社をおく三洋食品に、OEMを主とした石巻工場(宮城県石巻市魚町3丁目12-2)がある。 2011年の東日本大震災により甚大な被害を受けたが、2012年7月に操業を再開した。 再開後にJF福島漁連が小名浜港水揚げのかつおを使用して開発した「福島 海の宝」のOEMを受けている等、宮城ならではの地の利を活かした製品が多い…らしい。 らしい、と付けざるを得ないのは、この石巻工場での生産が明言されているのが本品と福島海の宝しか確認できていないためだ。筆者も本品を見つけたときに腰を抜かしてしまったほどのレアリティである。 普及品の価格で国産という点は大いに興味を引き、中身が気になった。 今回手に入れたものは2012.12.26製造のロットで、執筆時点で非常に熟成が進んでいる。 パッケージでは石巻というフレーズを全面的に押し出しており、復興を強く意識した商品であることがうかがえる。 しかし、「buy ISHINOMAKI MIYAGI」を直訳すると「宮城県石巻市を買う」になるのだが、誤植だろうか… (製造者が静岡の本社工場という表記、これは缶詰に書かれた内容そのままであることに留意いただきたい) 肉は細かく油が多い。はごろものようなフレークを想像すると肩透かしを受ける。 しかしコストパフォーマンスという側面でなんら後れを取っておらず、食味は悪くない。 安価で必要十分な味。静岡で盛り上がる高級志向とは一線を画した、普段使いに最適なツナ缶である。 もうちょっと入手しやすければなぁ… ☆各種評価 ・グレード ★★☆☆☆ ・価格 ★☆☆☆☆ #83円/個 (生鮮館むらぬし/仙台市) ・味覚評価 ★★★☆☆ ・入手性 ☆☆☆☆☆ #公式webにも本品が並んでいない ・原産国 国産 ☆スペック 内容量 80g(固形量表記なし) 228.8kcal/缶 食塩相当量0.9g 原材料 きはだまぐろ、大豆サラダ油、食塩、野菜エキス、調味料(アミノ酸等) JAN:4953685003896 製造固有番号YSSK3 製造者 三洋食品株式会社(静岡県焼津市焼津5-7-3) Tuna canning review No.20 ☆参考資料 ・JF福島漁連「福島 海の宝」カタログ http://www.fsgyoren.jf-net.ne.jp/fukushimauminotakara3.pdf (PDF) ・JFグループ「福島県の水産物の現況と課題・取組について」(2014.9.19) 23p http://www.maff.go.jp/kanto/syo_an/seikatsu/iken/pdf/h260919tokyoshiryou2.pdf (PDF)
投稿日 2016-11-03 18:29
ワオ!と言っているユーザー