《 雅羅・/・襍感〝晩秋=初冬〟❖ ’24-304 ❖ 》

ツタウルシ(蔦漆)  ウルシ科... ツタウルシ(蔦漆)  ウルシ科(Anacardiaceae)ウルシ属
学名:Toxicodendron orientale Greene
ツタウルシ;つる性落葉木。 北... ツタウルシ;つる性落葉木。
北海道〜九州の山地の落葉樹林内に生える。
つるから気根を出して、ほかの樹木の幹をはい登り、
日の当たる樹冠部で枝を広げる。秋には紅葉する。
樹皮は黒褐色。
若枝には褐色の毛が密生するが、
のちに無毛になり、小さい皮目が無数にできる。
本年枝は直径2〜5mm。葉は互生。3出複葉。
小葉は卵形または楕円形で、先は短くとがり、
基部はくさび形または円形。
側脈は7〜9対。頂小葉は長さ5〜15cm、幅3〜9cm、
側小葉は長さ5〜12cm、幅3.5〜7cm。
表面は無毛、裏面は側脈の基部に褐色の毛が密生する。
成木の葉は全縁だが、幼木の葉には粗い鋸歯がある。雌雄別株。
葉腋から総状花序をのばし、黄緑色の小さな花を多数つける。
花序は長さ3〜5cm。
花弁は5個、長さ約3mmの長楕円形で、雄花も雌花も反り返る。
雄花の雄しべは5個。
雌花には退化した雄しべが5個と雌しべが1個ある。
花柱は3裂する。果実は核果。
直径5〜6mmの扁球形で縦の筋があり、
表面には短い刺毛が散生する。
8〜9月に黄褐色に熟す。
のちに外果皮は剥がれ、白いロウ質の中果皮が露出する。
核は黄褐色で扁球形。花期は5〜6月。
冬芽は裸芽で褐色の毛が密生する。頂芽は長さ4〜8mm。
側芽は球形〜卵形で長さ1〜3mm。
葉痕はハート形〜腎臓形でやや隆起する。
維管束痕は7個。(樹に咲く花)




《 身近の紅葉に愛でたい樹〝ツタウルシ〟》
**  神奈川県植物誌  **... **  神奈川県植物誌  **
1.ウルシ属 Toxicodendron Mill.
落葉高木または低木,ときにつる性の木本.
葉は互生し,奇数羽状または 3 出複葉.
花は雌雄異株または雌雄雑居性.
葉腋に円錐花序を出す.萼,花弁,雄しべは 4~6 個.
子房は上位 1 室,花柱 3,核果はやや偏平.
本属は一般に秋に紅葉する.温帯~熱帯に 22 種がある.
日本に 5 種があり,この内 1 種はウルシで栽培され逸出している.
A.葉は 3 出複葉.
気根により他物にからまって上昇するつる植物(藤本)............................................(1)ツタウルシ
(1)ツタウルシ Toxicodendron orientale Greene; Rhus ambigua Lavallée ex Dippel
つる性木本.気根が出て他の樹木にはい上がる.
葉は 3 小葉からなり,羽状脈をもち,卵形~楕円形で長さ 5~15cm,
全縁(幼葉には粗鋸歯がある).葉の下面の中部の脈腋に褐毛がある.
雌雄異株.北海道,本州,四国,九州;サハリン,千島に分布.
山地~丘陵に生える.
幼木の葉はブドウ科のツタ Parthenocissus tricuspidata (Siebold& Zucc.) Planch. に似るが,
ツタは 3 出脈で葉の下面脈腋に毛叢がなく,
枝の変化したつるの先端の吸盤で上昇する.

近間の里緑地では見かけない。否、探しきれていない。
茅野市北山・軽井沢・丹沢等で見た。
紅葉見物に遠出できないときは、鎌倉で出会っていた。
鎌倉での紅葉散策の第一弾だった。
鎌倉を離れて、暫く見ていない。


「令和陸年(皇紀2684年)10月30日」


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