10月
30日,
2024年
《 雅羅・/・襍感〝晩秋=初冬〟❖ ’24-304 ❖ 》

北海道〜九州の山地の落葉樹林内に生える。
つるから気根を出して、ほかの樹木の幹をはい登り、
日の当たる樹冠部で枝を広げる。秋には紅葉する。
樹皮は黒褐色。
若枝には褐色の毛が密生するが、
のちに無毛になり、小さい皮目が無数にできる。
本年枝は直径2〜5mm。葉は互生。3出複葉。
小葉は卵形または楕円形で、先は短くとがり、
基部はくさび形または円形。
側脈は7〜9対。頂小葉は長さ5〜15cm、幅3〜9cm、
側小葉は長さ5〜12cm、幅3.5〜7cm。
表面は無毛、裏面は側脈の基部に褐色の毛が密生する。
成木の葉は全縁だが、幼木の葉には粗い鋸歯がある。雌雄別株。
葉腋から総状花序をのばし、黄緑色の小さな花を多数つける。
花序は長さ3〜5cm。
花弁は5個、長さ約3mmの長楕円形で、雄花も雌花も反り返る。
雄花の雄しべは5個。
雌花には退化した雄しべが5個と雌しべが1個ある。
花柱は3裂する。果実は核果。
直径5〜6mmの扁球形で縦の筋があり、
表面には短い刺毛が散生する。
8〜9月に黄褐色に熟す。
のちに外果皮は剥がれ、白いロウ質の中果皮が露出する。
核は黄褐色で扁球形。花期は5〜6月。
冬芽は裸芽で褐色の毛が密生する。頂芽は長さ4〜8mm。
側芽は球形〜卵形で長さ1〜3mm。
葉痕はハート形〜腎臓形でやや隆起する。
維管束痕は7個。(樹に咲く花)
《 身近の紅葉に愛でたい樹〝ツタウルシ〟》