《 雅羅・/・〝里緑地の花  '10-12〟❖ ’24-305 ❖ 》

サラシナショウマ(晒菜升麻)キ... サラシナショウマ(晒菜升麻)キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Cimicifuga simplex Wormsk.
蕾状態の茎。 蕾状態の茎。
サラシナショウマ(晒菜升麻);... サラシナショウマ(晒菜升麻);サラシナショウマ属
北海道、本州、四国、九州、各地の山地の木陰や草原に生える。
地下茎は、黒色を帯び横に伸びる。
茎は単一で直立し高さ1mに達し、上部は分枝する。
茎の下部は、無毛で頂端に白色の細毛を密生させる。
葉は互生、基部に近い茎葉は2~3出複葉。
長さ30㎝以下の長柄で、葉柄基部は膜質となって茎を抱く。
小葉の葉身は卵状三角形、長さ30㎝以下、頂小葉は披針形~菱形。
普通、3裂し縁は不揃いの鋸歯縁。側小葉は、無柄で頂小葉より小さい。
葉裏は脈上に僅かに毛があり葉表は無毛。上部の茎葉は小さく1~2出複葉。
茎頂および分岐した茎の先に長い穂状花序をつける。
花柄は5〜10mmで短毛。雄花と両性花とが混生する。
苞は先細、小花柄より短く小花柄は長さ5~10㎜前後。
萼片は、4~5枚、舟形で蕾を包み花弁状、背に短毛がある。
花弁は白色3〜5mm。先は2浅裂し雄蕊に混ざって先端が曲がる。
雄蕊は多数、長さ5〜6mm、花糸は無毛で先が少し広がる。
萼片・花弁ともに花が咲くと落ちてしまう。
花糸は白色、狭い線形で長さ5㎜位で無毛。葯は楕円形、長さ約1㎜。
雄蕊が伸びると多数の長い雄蕊が、ブラシ状のように見える。
雄蕊の数は変化あり、心皮は2~8個、灰色~白色の毛で有柄。
花の散った後、果柄に数個の楕円形袋果がつく。花柱は、先が少し曲がる。
熟すと口が割れて種子がこぼれる。種子は数個入っている。
楕円形で長さ約3.5㎜位。周囲に鱗片状の翼がある。


《 里緑地で新た開花していた〝晒菜升麻〟》
**  神奈川県植物誌  **... **  神奈川県植物誌  **
7.サラシナショウマ属 Cimicifuga L. ex Wernisch.
多年草.根茎は発達する.
根生葉は大型で長柄あり 3 出複葉.花序は頂生して総状または穂状,
萼片は花弁状で4~5 枚,花弁は 1~8 枚でふつう下部に蜜腺がある.
萼片や花弁は早落し,多数の雄しべが萼片や花弁より長く,
白く目立つ.果実は袋果.
北半球の暖帯以北に約 15 種ある.
日本には 3 種があり,いずれも県内に産する.
ルイヨウショウマ属 Actaea に含める見解もあるが,
Cimicifuga が側系統群である確実な証拠が見出せないため,
ここでは従来通りまとめた.
A.花には花柄がある.葉下面脈上の毛は屈毛 ..................................................................................(1)サラシナショウマ
A.花はほとんど無柄,葉下面脈上の毛は縮れて開出
B.葉は 1~2 回 3 出複生し,上面脈上有毛 ............................................................................................(2)イヌショウマ
B.葉は 1 回 3 出複生し,上面脈上無毛 ..............................................................................................(3)オオバショウマ
泉の森の晒菜升麻は、散策路縁で... 泉の森の晒菜升麻は、散策路縁で誰でも見れる所に咲いている。
今回、新たに別場所に開花していると聞き、訪ねてみた。
神奈川県内では、シイ・カシ帯の丘陵からブナ帯まで林内に生え、
県央の沖積層を除きほぼ全域に自生・分布する、と資料にある。
ここ泉の森は、沖積層、洪積層が混在している場所に映る(私見)。
 地質学での地質年代は検証されているが、泉の森の植生環境は分析を見ない。
散策していると、不可思議な植物と出会えて楽しい。
今回見た晒菜升麻は、中々見つけられない場所。
散策路下、崖の下で草木に隠れ余程注意深く探さないと。
よくぞ見つけたものだと感心する。
而して見えやすく周りをつぼ刈りしてあるではないか!!
こんな気遣いをしてくださる植物調査をされてるご婦人達。
里山緑地の調査、保存・保全の姿を見た思いだった。
自然(植物)とは、まず見つけることに始まる。
里山緑地にして然りだ。感謝感謝の思いで花と対話した。

サラシナショウマは、山菜としても美味である。
若葉を茹でて水にさらし山菜として食したものだ。
食料不足だった子供の頃、野草で食卓は潤っていた。
又、升麻(ショウマ)って、漢方的に生薬でもある。
解熱、解毒、扁桃腺、口内の腫れ等に効く。
10~11月に根を掘り、洗って日干しにする。


「令和陸年(皇紀2684年)10月31日」


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