10月
29日,
2024年
《 雅羅・/・襍〝備忘録 24-44〟❖ ’24-303 ❖ 》
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学名:Neolitsea sericea (Blume) Koidz.
別名:シロタブ、タマガラ、オキノミノキ
上画像、シロダモ雌株。赤い実と奥・黄色い雌花。
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シロダモ; (常緑小高木)
宮城・山形県〜沖縄の暖地の山野の比較的湿潤なところに生える。
樹高10〜15mになる。樹皮は緑色を帯びた暗褐色。
まるい小さな皮目が多く新枝には黄褐色の毛が密生する。
葉は互生。枝の先に集まってつく。
葉身は長さ8〜18cm、幅4〜8cmの長楕円形~卵状長楕円形で全縁。
3脈が目立つ。若葉は垂れ下がり、両面とも黄褐色の絹毛に覆われる。
成葉になると表面は無毛。裏面はロウ質におおわれて灰白色。
多少絹毛が残る。葉柄は長さ2〜3cm。雌雄別株。
葉のわきに黄褐色の小さな花が集まってつく。総苞片は広楕円形。
花被片は4個。雄花の雄蕊6個。葯は4室、内面に2室、左右に2室。
雄花にも雌蕊があるが結実しない。
雌花には雌蕊1個と仮雄しべが6個ある。花被片は4個あり、平開する。
葯のない棒状の仮雄しべと黄色い腺体がある。
果実は液果、長さ1.5cm前後の楕円形。翌年の10〜11月に赤く熟す。
種子は球形。花期は10〜11月。
冬芽の葉芽は長楕円形で先端は尖る。花芽は球形で無柄。(樹に咲く花)
クスノキ科の特徴に葯には弁がある。
果実が黄色く熟すものをキミノシロダモという。

6.シロダモ属 Neolitsea (Benth. & Hook.f.) Merr.
常緑高木または低木.雌雄異株.
花序は散形,花芽は数個の総苞片に包まれる.
アジア,オーストラリアの熱帯および亜熱帯に約 85 種が知られる.
日本に 3 種が分布し,県内には 2 種がある.
A.葉は長楕円形で長さ 8~18cm,下面は著しい白色.花は秋に咲き黄色.
果実は赤く熟す ..................(1)シロダモ
(1)シロダモ Neolitsea sericea (Blume) Koidz. var. sericea
常緑低木.冬芽はふく瓦状の鱗片に包まれる.
葉は互生,枝の上部ではときに偽輪生になり,葉柄の長さ 2~3cm,
3 行脈があり,下面は著しい白色,若葉は両面に黄金色の絹状毛がある.
花期は 10 月.散形花序は葉腋から枝中間の落葉痕につく.
果実は液果で翌年の秋に赤色に熟し,雌株では花と果実が同時に見られる.
本州,四国,九州,琉球;朝鮮半島(南部)に分布.
県内ではシイ・カシ帯のほぼ全域で見られる.
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シロダモ(白梻)の思い出。
花期の11月頃、冬山の準備・トレーニングに夢中になっていた若い頃。
横須賀線・東逗子駅から鷹取山によく通った。
今でこそしっかりと緑地公園かしている鷹取山周辺だが、
まだまだ素朴な緑地・・地元民の遊び緑地だった。
そんな地への入口にある神武寺(逗子市)。
そこは、今でも自然豊かな緑地である。
その神武寺にシロダモが居り、花と実を魅せて居た。
花柱痕(かちゅうこん)がそれほど大きくないシロダモ。
実が赤く熟したはずなのに続いて花が咲く不思議。
花が咲くまで赤い実が傷まず残っているは稀と聞いた。
「令和陸年(皇紀2684年)10月29日」