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Zak_Kinchaku-Bukuro
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10月
8日,
2024年
《 雅羅・/・襍〝備忘録 24-38〟❖ ’24-282 ❖ 》
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チヂミザサ(縮み笹) イネ科(Poaceae)チヂミザサ属
学名:Oplismenus undulatifolius (Ard.) Roemer et Schultes var. undulatifolius (Stend.) Koidz.
別名:ケチヂミザサ(毛縮み笹)
特徴の葉。
チヂミザサ(縮み笹);多年草。
北海道〜九州の林縁や林地の木陰に生育し、やや群生する。
ちょこっとこんもりした薮の縁などにも生育している。
茎高は、30〜50cm、基部は長く地を這い枝分かれし生長する。
節は太く、短毛が密生する。
道端や原っぱの縁で余りめだたず、あちこちで生息。
葉は互生し、広披針形で先は次第に尖り基部は狭まり、
光沢なく両面に細毛、葉鞘は無毛で縁辺にだけ毛がある。
葉は縁が縮んで波打つのが特徴で、それを特徴に探す。
しかし、花軸に毛が生えていないコチヂミザサも同様で、
葉の周りが縮れているので葉だけでは見分けられない。
花序の枝は殆ど水平に開出し、緑紫色の小穂を疎らにつける。
小穂は倒卵形、長さ2〜2.5mm、2小花からなるが
第1小花は退化して護穎のみとなる。苞穎は長さ1mm。
第2苞穎は第1小花の護穎と同長。
第2小花の護穎と内穎は厚くガラス光沢がある。
果実は広楕円形、突頭、暗褐色、長さ1.5mm。
花期は8〜9月。ーー日本イネ科植物図譜より引用ーー
《 面白い葉〝縮み草〟 ❖泉の森にも居る!!❖ 》
長短2本の針と粘液で強力に刺さりくっつく(ひっつき虫)。
イネ科の特徴の通り、花びらを持つ花ではない。
また、特徴が葉の縁が縮んで波打つ、と云われ名前の由来だが、
周りを注意深く見ると、他の植物の葉に隠れても匍匐して広がっている。
小穂は、見た目は一つに見えるが雄蕊と雌蕊を包む外花頴(ガイカエイ)と、
退化し結実しない内花頴(ナイカエイ)の2つがくっついて構成されている。
雌蕊の羽毛状の毛の下に、紫色の葯の雄蕊がぶら下がる。
開花時の雌蕊の柱頭の羽毛状の毛が目立つ。
外花頴の羽毛状の毛の先に出る雄蕊の紫色の葯を見つける。
そして雌蕊の羽毛状の白い毛を注意深く観察する。
小穂の基部には2個の苞頴(ホウエイ:蕾を包むように葉が変形した部分)、
その先端に長い芒(ノギ)をつける。この芒が後に大事な役目を持つとか。
果実が熟すると長さ0.3cmの小穂は、基部で外れ易くなり中に種子がみえる。
小穂についている長い芒と少し短い芒が一本、それぞれについている粘液。
粘液が球状に点々とついており、そこを通る小動物の体毛にひっつく。
その後しばらくしていずれかの場に落ちてそこに新たな命が芽生える。
チヂミザサは芒と粘液によるいわゆる「ひっつき虫」のひとつ。
芒が衣服によく突き刺さる。粘液でべたべたしている。
手で払っても全然落ちない。指で摘まんで一つ一つ摘み取って除去。
山野を歩いたあと、チヂミザサの芒が残ったままなんてよくある。
このチヂミザサ、茎や花序軸に開出する毛の多いもの、少ないもの。
以上のように説明を受け覚えさせられたが、
実際に緻密に観察などしたことはない。
他に観察したい草花が多いから。
**神奈川県植物誌**
イネ科;
73.チヂミザサ属 Oplismenus P.Beauv.(佐藤恭子,図:佐藤恭子)
木陰に生える 1 年草ときに多年草.地を這って分枝し,支柱根がある.葉身は狭卵形で基部は心形,縁は波をうつの
が特徴.花序の主軸上に 10 内外の総を出し,総の片側に数個の小穂が集まってつく.小穂は 2 小花からなり,第 1 包穎
には長芒が,第 2 包穎には短芒がある.第 1 小花は護穎だけに退化,第 2 小花が登実,成熟すると芒が粘液を出し,小
穂ごと動物などについて散布する.熱帯,亜熱帯に分布の中心があり,世界に 5 種,日本に 2 種,県内には 1 種見られる.
A.高さ 15~30cm,花序 10~15cm.葉長 3~7cm,葉幅 8~15mm(広義チヂミザサ)
B.花序の主軸や葉身,葉鞘に基部の膨れた長毛がある ....................................................................(1a)ケチヂミザサ
B.花序の主軸や葉身,葉鞘に毛がないか,あっても短毛 ................................................................(1b)コチヂミザサ
A.高さ 5~10cm,花序 3~5cm.葉長 1~2.5cm,葉幅 3~6mm..................................................(1c)チャボチヂミザサ
(1a)ケチヂミザサ Oplismenus undulatifolius (Ard.) P.Beauv. var. undulatifolius
葉身には短毛の密生に加え,基部の膨れた長毛も混ざり,特に葉の基部で顕著である.葉鞘,花序にも開出した
毛が生えざらつく.花期は 8~10 月.北海道,本州,四国,九州,琉球;旧世界の温帯~亜熱帯に広く分布する.
県内では平野部~山地まで林中や林縁の陰地に普通.
(1b)コチヂミザサ Oplismenus undulatifolius (Ard.) P.Beauv. var. japonicus (Steud.) Koidz.
ケチヂミザサに比べ全体に毛が少なく,
葉身は短毛が密生してビロードのような触感.
特に典型的なものは円錐花序の中軸は節部以外ではほとんど無毛である.
今回,ケチヂミザサとコチヂミザサを 2 変種として分けるにあたっては,
基部の膨れた長毛の混生の有無を判別の基準とし,
花序の枝や葉身に生える毛が短毛のみで,
基部の膨れた開出毛のないものはコチヂミザサとした.花期は 8~10 月.
北海道,本州,四国,九州;朝鮮(中部~南部),
中国に分布する.
県内では林中,林縁の陰地に生え,平野部~山地まで広範囲で普通に見られる.
(1c)チャボチヂミザサ Oplismenus undulatifolius (Ard.) P.Beauv. var. microphyllus (Honda) Ohwi
全体非常に小型で全草毛が少なく,花序の軸は無毛,
花序はほとんど枝を分けず,軸に 1~3 個ずつ小穂がつく.
標本:横浜市旭区 1990.7.28 小崎明則 KPM-1104279.
「令和陸年(皇紀2684年)10月8日
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