《雅羅・/・襍録〝森の山煙草〟❖ ’24-213 ❖》

タマアジサイ(玉紫陽花) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea involucrata Sieb.
synonym  Platycrater involucrata (Siebold) H.Ohba & S.Akiyama
別名:ヤマタバコ(山煙草)
タマアジサイ群。
蕾状態。
しっかりとした散策路だが、人影なく静か。
最もタマアジサイらしい姿。


《水車小屋広場の垣根〝玉紫陽花〟7月草花XXVII  ❖ ’24/07/30 ❖ 》
タマアジサイ(玉紫陽花);日本固有種・落葉低木。
宮城県南部〜紀伊半島の太平洋側、長野県・新潟県〜福井県の山地・谷間・沢沿いに自生。
樹高は1-2m。樹皮は灰白色から茶褐色で、成長すると薄く剥がれる。
葉は十字対生し、葉身は長さ10-25cm、幅4-10cmの長楕円形〜倒卵形。
先は鋭く尖る。縁に歯牙状の細かい鋸歯が密にあり、両面には硬い毛がある。
冬芽は1個の頂芽と2個の対生する側芽がある。
頂芽は芽鱗に包まれ、長さ6~8㎜、芽鱗は薄く、粗い毛が多数ある。
側芽は頂芽よりも小さい。
葉痕が冬芽の下にあり、V字形~三角形、維管束痕は3~5個ある。
枝先に苞に花序が包まれた蕾をつけ、蕾は球形、直径1.5~3.5㎝。
蕾が開くと、包んでいた苞は落ち、散房花序状の集散花序が開く。
花序は直径10~15㎝、花序軸には白色の短毛が密にある。
花序の周辺に装飾花をつけ、花弁状萼片は3~5個、白色~帯紫白色。
花序の中央部に淡紫色の両性花を多数つける。花弁は5個、雄蕊10本。雌蕊1本
花期は7~9月。蕾が玉のように見えることからタマアジサイと名付けられた。
別名は、かつてはこの葉を葉煙草の代用として用いられていた事による。

タマアジサイの品種;
*ギョクダンカ(ヤエノギョクダンカ)
花びらのように見える装飾花の萼片が重層化し、八重咲きのように見える品種。

*ラセイタタマアジサイ、伊豆諸島に見られる品種。
ゴワゴワした葉をラセイタソウと同様にラシャ(羅紗=羅背板)に見立てて命名。
蕾や花の様子はタマアジサイと同じ。

*ヨウラクタマアジサイ
大島(伊豆諸島)に見られる品種で、花全体が白い装飾花に覆われる。

*ミハラココノエタマアジサイ
八重咲きの花が手鞠状に咲く品種

*テマリタマアジサイ
丹沢山(神奈川)の周辺に見られる品種で、名前のとおり花が手鞠状になる。

*ヒマラヤタマアジサイ
ヒマラヤ及び中国西部が原産。本種よりも葉は黄色っぽく、蕾や花の形が異なる。

「令和陸年(皇紀2684年)7月31日、記」
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