コクサギ(小臭木) ;
クサギ と同じように、葉に臭い匂いがあり、小柄低木な事で名前が付いた。
クサギはクマツヅラ科、コクサギはミカン科と種類は異なる。花色も違う。
植物体にカンフェンとリナロールを含み、独特の臭気がある。
コクサギは、雌雄異株。雌花は、雄花よりやや大きいく実ができるのは雌株だけ。
葉は枝の左右に2個ずつつく特殊な互生で 、コクサギ型葉序と呼ばれる。
葉の長さは5~12㎝の倒卵状長楕円形。葉には油点がある。
雄花は総状につき、直径約8㎜。花弁は4個で淡緑色。黄色の花粉を付けた雄蕊も4個。
雌花は長さ1~2㎝の花柄の先に1個ずつつく。
泉の森では、例年、3月4週~4月2週頃に咲いている。
ニオイ成分で、葉はダニの駆除薬として使われていた(家畜用)。
一般的に ミカン科の植物の葉は、油点と呼ぶ香りの貯蔵庫があり、
陽に透かすと星のように明るい点が無数に見える。
香りは葉に閉じ込められていて、ちぎると揮発して臭う。が花は、可愛い。
この季節、サイクリングにはもってこいの季節。桜の季節であるが、
箱根往復の折、大磯町高麗山で見るコクサギの花は、楽しみだった。
「令和参年(皇紀2681年)3月28日、記」