泉の森は、中々に植生濃い場所。森の中に多種多様な樹・野草が見られる。
散策路から獣道的道を進むと可愛い植物と出会える。
フッキソウ(富貴草) ;
フッキソウ(富貴草)、名前からすると気品ある豪華な花を想像してしまうが、、、!
森のなかでひっそりと静かに花を見せる。花より常緑の葉を思った樹名のようだ。
更には、草と命名されているが、ツゲ科の植物で派な樹木。
常緑、一年中緑の葉を広げている繁栄につながる、と富貴という名がついた由。
そんなことからか、公園や社寺の庭でよく見かける。春を感じさせる花って思う。
茎はやや太く下部は地を這い根茎のようになり、上部は直立、 雌雄同株。
葉は厚く、密に互生、長さ5cm~、幅4cm位で卵状楕円形または菱状倒卵形。
葉の質は革質、葉先の半分には粗い鋸葉がある。茎頂に長さ3㎝前後の花をつける。
直立した花序に雄花が茎の上部に密につき、その下に雌花が5〜7個つく。
雄花にも雌花にも花弁はなく、4個の広卵形の緑色の萼片と小さな苞がある。
雄蕊4個、花糸は太く白色、葯は紫褐色。雌花は花序下部に4~6個、花柱は白色で2個。
タチツボスミレ(立壺菫);
タチツボスミレはスミレ科、スミレ類の中で山野に最も普通に見られるスミレ。
茎は枝分かれして株を作り、高さ5~15㎝、花後は30㎝にもなる。
葉は心臓形で長さ3㎝前後。花はふつう淡紫色で早春から咲き始める。
タチツボのツボは、線引きに使う大工道具の墨いれに似ると云う説がある。
有茎類と言われるように花の終わった後には30cmも茎が伸びる。
葉は、長さ幅ともに1.5~2.5㎝の心形~扁心形で縁に低い鋸歯がある。
花茎は咲き始めはほとんどなく、花期には6~10㎝、花が終わってから高く伸びる。
花茎や花柄は無毛。托葉は鱗片状、櫛の歯状に細かく深裂する。
花は淡紫色、側弁の基部は無毛。距は細く、長さ6~8㎜。花は匂わない。
ニオイタチツボスミレやナガバタチツボスミレより花の色が薄いのが普通である。
個体数が多く、色々な品種や変種に分類され、茎や葉が多様に変化してる。
「令和参年(皇紀2681年)3月13日、記」