カキドウシ(籬通し) ;
この花には、別名が沢山ある。カントリグサ(癇取草)・カンキリグサ、
カキドオロシ・カキドウロ、ツルハッカ、カイトリバナ・カイトリグサ、
カイネンヅル・カイネグサ、カイネダワラ、ウグサ。
茎がつる状に伸び、垣根を通り抜けるので付いた名前。
薬草(癇取草)と呼ばれるのは、子供の夜泣き、ひきつけに用いられた事による。
道端や草むらで普通に見られ、茎や葉をもむといい香りがする。
茎高は5〜25cm。つるの節から根をだし斜上し、枝を出す。
葉は対生、有柄で円い腎形、長さ1-5cm、幅1.2-5.5cm、円頭に鈍い歯牙。
葉腋に長さ1.5〜2.5cmの淡紫色の唇形花を1〜3個ずつつける。
花は唇形花で、上唇は直立し、凹頭、切れ込みはやや不規則。
下唇は3裂し、中央裂片が大きく、基部に白毛があり濃紫色の斑紋が目立つ。
雄蕊4個あり、上唇の内側に沿ってのびる。萼に15脈があり裂片の先が刺状。