《時節感慨・・訪問先で》 ホツツジ(穂躑躅) ; 名前的にはミヤマホツツジがより高い場所に育つように思えるが、実際には大差ない。 見分け方は、ホツツジの雄蕊はまっすぐで、 ミヤマホツツジ は上に反り上がる。 1m位の落葉低木で日当たりが良く岩の多い山地環境で見れる。 密に枝分かれし若枝は赤みを帯び後に灰色。葉は互生し楕円形で殆ど無柄。 枝先の円錐花序に花冠が深く3裂した白色の小さな花を咲かす。 容姿としては、ツツジ科植物のなかで最もツツジらしからぬツツジと言えるか。 円錐花序に付いた花は、極めて小さいく花柱は長く伸び先端がやや上向きに曲がる。 ホツツジは低山以下の山地に自生し小群落を作る。地味で山地が似合う植物だ。 そんな亜高山帯から高原に下りてくる場所に自生してる花に秋桜がある。 コスモス(秋桜);(画像は園芸種??) 「秋桜」をコスモスと読ませるが、桜の名前には白や薄いピンクが似合う。 白だけではぱっとしないが、コスモスの名所では赤系の中に必ず白を配しており、 引き立て役として存在感が高い。河原など乾いた場所に逸出が見られる。 茎は大方は、直立し全体に無毛。葉は対生、2回羽状深裂し裂片は糸状。 茎頂でよく分枝し長柄の先に多数の頭花をつける。頭花は直径7㎝前後。 花色はピンク、白、紅紫等。舌状花は8個程度が多く、舌状花の先は3裂する。 筒状花は黄色等、色々な色があり、園芸品種も多い(明治期に渡来した植物)。 「コスモス街道」「コスモス広場」等の名称を聞くが、自生群落を観たことがない。 野生コスモス(オオハルシャギク、学名 Cosmos bipinnatus)の群落は壮観だとか。 同行した米国人が語ってくれた。メキシコの標高1600メートル以上の高原。 昼夜の寒暖差が大きい。乾燥した冷たい風の中で楚々と咲いている由。 * * * * * 気候変動真っ只中、早まる開花、遅れる開花。多様性あるって喜んでいる。 「画一的貧化」を思う日々だ。植物は、我が思考の基である。 紅葉・黄葉は、これから始まるが、自分の予定では紅葉見物は今年は☓?? 思いもよらない雑務が出来、それから逃れられない!! 「2019/10/02筑波・加波山周辺」