“石菖”《襍草 ・/・古往今来361》


セキショウ(石菖)  ショウブ科(Acoraceae)
分類:草 学名:Acorus gramineus Soland.

クロンキスト体系ではショウブ科(新エングラー体系ではサトイモ科ショウブ属)に属する。
小川の縁などの水辺に自生するが、常緑なので庭などに植えられることも多い。
この根を乾燥したものは石菖根と呼ばれ、漢方薬として利用される。
葉は平滑で長さ30-50cm、幅2-8mm。花は3-5月に見られ、花茎は10-30cm、
花序は花時には長さ5-10cm、斜上または直立する。果被片は広倒卵形で淡黄緑色。
本州・四国・九州などで見られる。
低地~山地の渓流畔、小河川、水路、湧水地、山間の溜池畔に生育する。
セキショウ群集の標徴種。
根茎ははぼ円柱状、径5~10mm、丈夫で硬く、香気を持ち多節、
分枝して横走し群生をつくる。
葉は根茎の先端から2列に十数個はかま状に剣状葉を根生し、
長さ20~60cm、幅5~10mm、特有の香気がある。
葉身基部は淡紅紫色を帯び、上方は両面ともに中央脈がなく平滑、
光沢があり濃緑色、全縁、鋭尖頭である。
花期になると葉間から扁3稜形の花茎を出し、上方に肉穂花序をつける。
苞葉は剣状で葉と同形、花序の基部から斜出する。
肉穂花序は狭円柱形、淡黄色で長さ10mm程度、
表面に小花を密生し下方から順次開花する。
小花は両性花で小さく、径約2mm。花被片6個、外花被片は扁円形、
内花被片はやや方形、長さ約1mm、円頭。
雄蕊6個、葯は黄色。雌蕊1個、子房は六角扁円形で、高さ葯.2mm。
セキショウにはアリスガワセキショウ、マサムネセキショウ(斑入り)など、
古来から園芸品種がある。
また、根茎は鎮静、健胃、腹痛、婦人病の薬用として利用される。
古くは「しょうぶ湯」はセキショウの葉を使ったが、
ショウブ栽培が普及した為ショウブにとって変わられた。


3月29日誌「大和市・ふれあいの森」

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