“山路(2)”《襍感 ・/・古往今来246》

今は、右側に登山道がしっかりと付いているが、
昔は左側の沢沿いを歩いた。樹々を見上げながら。
かつては橋下の沢沿いをヘツって(岩場をはうように)上流へと向かった。
どこにでも見られる枝沢だが、この眺めの中にしっかりと
自然の摂理が見て取れる。
岩一つ一つにも凄絶な歴史がひめられて・・・!

歩き始めて唯唯、驚くはかつては渡渉しながら進み登っていった道が、
橋あり木道的に渡しがあったりで。。。!
沢沿い、狭い谷間って感じた所が整備されすぎたって感じる。
フサザクラの蕾やムラサキシキブの紫の実が目の前に見れた昔、
今は、沢沿いをへつる感覚もない。上流に向かうって感覚なし!?!
だが先に進むと枝沢と出会う。こうした雰囲気は、やん中そのもの。
流れの窪に落ち葉が積もり始めている。
落ち葉って大切な役割、働きがあるね、って眺めておった。
雨粒が直接土壌に当たらないクッションの役割を持つ。
土壌が流されることを防いでいる。
積った落ち葉、降る雨をスポンジのように蓄えて、
ゆっくり地中にしみ込ませる役割、巧みな技ではないか!!
落ち葉をよくよく見ると下の葉や水の中の葉はボロボロに腐っている。
葉の形すらなくなりつつある。
落ち葉は、小さな生き物によってかみ砕かれ、
更には、土中に住む微生物によって分解される。
植物やプランクトン等の成長に不可欠な養分、再び土や水中に還元される。
豊かな森で生まれた栄養分が、川を伝って海に。豊かな漁場をも育てる。
相模湾が魚類の宝庫と言われるのも合点が行くってもの。
沢に転がっている石を見ると、雑だが3種類に分けられる(丹沢での話)。
ごま塩模様の石、緑っぽい石、そして黒っぽい石だ。
丹沢は地下マグマがゆっくり上昇して出来た山地。
3種類の岩石を見て生い立ちもわかると聞いた事がある。
プレートテクトニクス理論って、壮大なるロマンを持つ。
フィリピン海プレートに乗ってきた伊豆半島、
本州(北米プレート、ユーラシアプレート)にぶつかり今も押し上げ続けている。
何百万年後には大島など伊豆七島も本州の一部になっているのか???
このプレートとプレートのぶつかり合いで丹沢は今も少しずつ高くなって!?!
道同者を待つ間、景色を見ながら想いをふくらませた。


12月03日誌「西丹沢・東海自然歩道2014・11・16」


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