#ハーモナイゼーション(Vol. 120)
12月
3日
今朝の岩手の朝の気温は3度。
マイナスじゃないだけラッキー!
この時期になると、摂氏0度以上であることがとてもありがたく感じてしまいます。
調査の詳細は守秘義務があるため詳細には書けませんが、今日のお話は日本の行う「国際科学技術協力」について。
日本を含め、世界中の国が日々科学技術の進展に取り組んでいますが、その取り組みに欠かせないのが、豊富な資源を有する途上国の存在です。
特に、昨今世界を脅かしているコロナ対策も同様なのですが、感染症領域などでは、日本や先進国にフィールドはありません。そのため多くの研究者や研究機関はこぞって途上国のフィールドを目指します。そこでお金を投じ研究を進めていくのですが、場合によっては、ほしい情報データだけとれば「はい!さよなら!」となるケースも多く、「資源の搾取」と非難されたりもします。
もちろん、緊急性を要する感染症(例えば今回のコロナのような)への対応としては、致し方ない場合もあるかもしれませんが、国際社会の均衡を保ちながら、世界の科学技術の進展を図っていくためには、別のアプローチをとっていく必要があります。
そういう点に着目し、日本はODA事業で研究x国際協力のスキームを用意し長年活動を実施しています。
その活動に対する調査の一環で、先日国内のある大学の先生にインタビューしたのですが、とても感動的なお話を聞く機会をいただきました。
「世界的な基準を満たしていくために、やるべきことを日本側サイドだけがやっていくこともできる。しかし、現地側が歩み寄っていけるような形に収めていくことが、相手国側の研究レベルのボトムアップにもつながっていく。それがひいては、世界的な科学技術のボトムアップにもつながっていく。大切なのはいかにそのハーモナイゼーションを醸成していけるか」
研究を推し進められつつ、こうした点をも念頭において現地で活動を進めてこられた先生方の思いに感服すると同時に、この「ハーモナイゼーション」の概念は決して忘れてはならないことだ、と改めて感じることができました。
また、あらゆる分野で成功された方のお話を聞くにつれ、
成功の秘訣は、自分ひとりの利益を追求するのではなく、他者の利益をも考えられること、そんなところにあるんだろうな、とも感じます。
ということで、今日は日本の行う国際協力のお話でした。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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