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日常のつぶやき~この庭と草木

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鏡の背面

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2018.7.30 2018.7.30

最近、篠田さんばかり読んでいます。

つい最近まで、知らない作家さんだったので、読んでいない作品ばかりです。

◇内容◇
薬物や性暴力によって心的外傷を負った女性たちのシェルター「新アグネス寮」で発生した火災。
「先生」こと小野尚子は取り残された薬物中毒の女性と赤ん坊を助けるために焼死。
しばらくして、警察から「小野尚子」として死んだ遺体は殺人容疑不起訴の半田明美であったという衝撃の事実が告げられる。
スタッフ中富優紀は、ライター山崎知佳とともに、すべての始まり「1994年」に何が起こったのかを調べ始め、
かつて半田明美を追っていた記者長島にたどり着く。
老舗出版社の社長令嬢、さる皇族の后候補となったこともある優しく、高潔な「聖母」の正体とは……

一人の人間の入れ替わりがどこに着地するのかと、ゾクゾクとして読みましたが、
最後がなんだかスッキリしないまま終わってしまいました。
すべてのピースがきっちりと合わなかったような読後感でした。

【本】
#本

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ブラックボックス

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2013.1.30 2013.1.30

食べることは生きることに直結する食の安全。

以前、一日30品目!!と謳われていましたが、今では肥満に繋がるとも・・・。

いったい安全性はどこに?

何を食べればよいのか・・・。

◇内容◇
完璧にマニュアル化されたハイテク農場で安定的に生産され、
徹底的に衛生管理され、冷蔵庫並みに冷えた深夜の野菜工場で、
外国人労働者たちに美しくパック詰めされた
「安全安心」が謳い文句のスタイリッシュな野菜サラダ
そのサラダが、あなたの健康を害しているとしたら……

会社の不祥事で故郷に逃げ帰ってきた栄実、
どん詰まりの地元農業に反旗を翻した野菜生産者剛、
玉の輿結婚にやぶれ、故郷で栄養士の仕事に情熱を傾ける聖子。
中学時代の同級生三人が奇しくも関わり、悩み、たどりついた
「食」の安全を揺るがす恐怖の実態とは?

「安定、安心、安全」を目指したはずの「食」の現場で、
利益追求と最先端テクノロジーが食と環境の崩壊連鎖を生む。

おひさまと土と旬が恋しくなる作品です。

【本】
#本

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ハルモニア

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1998.1.1 1998.1.1

主人公東野秀行の身勝手さが目立つ作品でした。

篠田さんの作品には、男性の身勝手さが頻繁に描かれている気がします。

◇内容◇
精神に重度の障害を持ちながら、ある特定分野でのみ驚異的な能力を発揮するサヴァン症候群。
この症例をもつ浅羽由希とチェロの先生東野秀行がたどる物語。

読後感の悪い作品でした。

【本】
#本

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廃院のミカエル

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2010.11.30 2010.11.30

コロナ禍で、旅行に行けない日々が続きますが、

新潟→四国から、ギリシャへと飛びました。

◇内容◇
商社現地社員の美貴は、ギリシャで口にした蜂蜜にビジネスチャンスを見出し、
通訳の綾子や偶然知り合った壁画修復士の吉園とともに産地の村を目指す。
だが途中、廃院となった修道院に迷い込んでしまう。
独居室の壁に描かれた大天使ミカエルの絵。無人の聖堂に響く祈りの声。
逃げるように街に戻った後も次々と奇妙な事件が。
綾子の異様なふるまい、相次ぐ村人の死、積み重なる家畜の死骸…。
かつて、あの修道院で何が起こったのか。

コロナウイルスではないけれど、病原菌が世界をかけるおはなし。
こうして、病気は世界へと蔓延していくのだなと感じました。

廃院のシーンでは、ゾクゾクとした恐怖を感じました。

【本】
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冬の光

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2015.11.15 2015.11.15

主人公の人生は、一体何だったのか・・・?


◇内容◇
四国遍路を終えた帰路、フェリーから冬の海に消えた父。
出世を目指し、企業戦士として、家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。
死の間際、父の胸に去来したのは、二十年間、愛し続けた同窓の女性のことか、それとも?
足跡を辿った次女が見た冬の光とは―

本文より
森で暮らす日々が終わると最後は、遊行期に入る。
この世での役割は終えたので、自分は妻や子供に別れを告げて旅に出た、と、実に幸せそうに語っていた。ようやく人生のすべての義務から解放されて自由の身になり心ゆくまで修行することが許された。こんな日が来るのを夢見て、現世の辛い生活に耐えたんだ、と

ネパールで会った遊行の旅を続けるおじいさんの談

60を少し過ぎた主人公は、遊行期に入るには未だ若すぎると思うのだけれど。
身勝手さが光る作品でした。

【本】
#本

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薄暮

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2009.7.1 2009.7.1

埃まみれの文庫本から繋がった本を図書館に返却したので、同じ作者の本を借りてきました。

埃まみれの文庫本は、神好きな二男のものなのか、
本好きの義兄が読み終わって置いて行ったものなのかは不明ですが・・・。

◇内容◇
田園を美しく輝かせる一瞬の光が、雪国に厳しい冬の訪れを告げる――。
封印されていた一枚の絵が脚光を浴びた時、
「閉じられた天才画家」は、新潟小桑原の妻の元を離れ寺に籠る。
郷土の人々の欲望と疑心がうごめき始める。

様々な人間模様が窺われる作品でした。

【本】
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三月は深き紅の淵を

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三月は深き紅の淵を

先日読んだ本の『弥勒』の後ろに紹介されていたので

題名に魅かれて、図書館で借りました。

閉架の本です。1997年7月7日第一刷発行。

中学生の頃、よく本の巻末の紹介の本を立て続けに読んでいたのを思い出しました。

◇内容◇
鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。
彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、
十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。
たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。

第一章 待っている人々
第二章 出雲夜想曲
第三章 虹と雲と鳥と
第四章 回転木馬

第一章と第二章は、面白く読めたのですが、第三章は?、第四章は理解不能でした。

この本はシリーズらしく、続きがあるようです。

【本】
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『ゴサインタン 神の座』→『聖域』→『弥勒』

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2002.10 2002.10

5月に暗い部屋を片付け時に部屋から埃まみれの文庫本が出てきました。

あまりの埃に捨てようと思ていたのですが、

読みたい本がないので、埃を拭って読みました。

なんともムカつく本でした。

最後は、はぁそうなの?と思いました。

◇内容◇
豪農の跡取り結木輝和はネパール人のカルバナ(勝手に淑子と名付ける)と結婚したが、両親が相次いで死に、妻の奇異な行動で全財産を失う。
怒り、悲しみ、恐れ、絶望…揺れ動き、さまよいながら、失踪した妻を探して辿り着いた場所は神の山ゴサインタンの麓だった。
現代人の根源にある、魂の再生を力強く描く

『ゴサインタン 神の座』は、真ん中で、三シリーズになっているらしいので、

図書館で前後の単行本を借りました。

本は、単行本で読まなくては、読んだ気になれません。

シリーズといっても、続き物ではありません。

『西域』1994.4.20
◇内容◇
異動先の編集部で、偶然目にした未発表の原稿『聖域』。
なぜ途中で終わっているのか。なぜこんなに力のある作家が世に出ていないのか。
過去を辿っていくと、この原稿に関わったものは、みな破滅の道へと進んでいる。
口々に警告されるが、でも続きを読みたい、結末を知りたい。
憑かれたように実藤は、失踪した作家、水名川泉を追い求め東北の地へ。

『弥勒』1998.9.20
◇内容◇
新聞社の永岡は、妻の櫛がヒマラヤの国パスキムの破壊された仏像の一部と気づく。
5年前入国した首都カターで見た美麗な仏像彫刻だった。
美術品持ち出し禁止の国で政変のため寺院が崩壊したと聞いて、密入国を試みる。
僧侶達は虐殺され都市は壊滅していた。彼も革命軍に捕らえられ…。
旧習を打破し、完全平等の理想郷を求める人間達のもたらす惨劇。

本文より「死は稲妻のようにいつ訪れるとも知れず、人の命もバター灯明が風に吹き消されるように、いつ絶えるか知れない。
死に至る理由は夜空の星の数よりも多く、生きるためのよすがとなるものは、真昼に見える星の数ほどしかない。
太陽が昇り、月が沈み、太陽が沈み、月が昇るように、ただ生と死の輪は巡る」

どちらも面白かったです。

読みながら、自身の境地と様々な精神世界を巡りました。

【本】
#本

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そのひと皿にめぐりあうとき

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2021.5.30 2021.5.30

そのひと皿って、どんな料理?

美味しそうな料理?

◇あらすじ◇
戦禍とコロナ禍を生きる17歳

1946年戦争で両親と住まいを失った里見滋は、焦土と化した東京で飢えと貧困に苦しむ。
放浪の果てにたどり着いた上野の地下道、そして闇市で、きょうを生き延びるためにもがき続ける。

2020年都内の私立高校に通う洲崎駿は、新型コロナウイルスの感染拡大によって自粛生活を強いられる。
父の勤務先が倒産したのをきっかけに、平穏だった家族の日常は崩壊していく。

ものがたりは、戦禍の時代とコロナ禍の時代で、平行して進んでいくが、
最後にふたりの過酷な青春が74年の時を経て、鮮やかに交錯する。


最後は、こう繋がったか ! お見事です。福澤くん。

夕食は、焼きそばを作って食べました。

【本】
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『花下に舞う』

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(2021/3/30) (2021/3/30)

弥勒シリーズ第十弾。

桜の装丁に戻りました。

◇内容◇
口入屋の隠居と若女房が殺された。
北定町廻り同心木暮信次郎は、二人の驚愕の死に顔から、
昔、亡き母が呟いた「死の間際、何を見たのであろうか」という言葉を思い出す。
岡っ引伊佐治、商いの途に生きようと覚悟する遠野屋清之介とともに、江戸に蔓延る闇を暴く。

すんなり事件は解決されたとばかり思っていると・・・まだまだ頁が残っています。
事件は、更なる展開を見せ、解決の先に、再び新たなる新事実へと。
面白く読めました。

赤ん坊だったおこまちゃんが大きくなり、物語に花を添えています。

2006年から始まった弥勒シリーズ。
飽きることなく、まだまだ続きます。

【本】
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ワオ!と言っているユーザー

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