2021.4.15
以前、よく読んでいた篠田節子さんの作品を検索するとこの本に出合いました。
気軽に面白く読めました。
◇内容◇
「田舎のポルシェ」・・・実家の農家を飛び出した女性が、実家の米を引き取るため大型台風が迫る中、
強面ヤンキーの運転する軽トラで東京を目指す。
波乱だらけの強行軍。
「ボルボ」・・・不本意な形で大企業勤務の肩書を失った二人の男性が意気投合、
廃車寸前のボルボで北海道へ旅行することになったが――。
「ロケバスアリア」・・・夫に先立たれた介護士は「憧れの歌手が歌った会場に立ちたい」。
女性の願いを叶えるため、コロナで一変した日本をロケバスが走る。
それぞれ秘めた思いを抱いて、トラブル連発のロングドライブが展開する。
続きが読みたくなる三作品でした。
【本】
フリーペーパーで、この本が紹介されていて、興味が湧いたので、
図書館で借りました。
◇内容◇
1000年の歴史ある着物を着てグローバル社会に踏み出そう。
海外から注目されている着物の知識をわかりやすく解説します。
-----目の前にある一枚の着物が、どうやって着物になったのか、
どれだけの人の手がかかっているのか。
そうした背景がわかると、
私達人間の手に貴重なモノを生み出す無限の可能性があることを感じます。-----
二月に生家仕舞いをした時に
母の着物を処分しようと思い、着物の買取を謳っているお店に買取を依頼しました。
仕付け糸が付いたままの着物や一度も締めたことがない帯など、
担当の方がいうには「全て中古品になります」とのこと。
「着物の買取を売り」にしているのに、結局、金(GOLD)やブランド物のバッグが目当てのようでした。
何だか日本の伝統衣装の着物が可哀そうになりました。
仕方がないので、桐の箪笥ごと、持ってきました。
その後、着物を洋服にリメイクする本を読んだりと・・・。
嫁入りの時の桐の箪笥にも着物がぎっしり。
涼しくなったら、久しぶりに着付けを始めたいという気分になりました。
これからの趣味は、着物への回帰です。
【本】
2023/6/1
今夏によく使ったストール(自宅で染めたもの)
左からコチニール染、栗の渋皮染、藪虱染
藍・桜・栗・ピーマン・貝紫・柿渋・日本茜・マリーゴールドその他の草木染
それぞれの染色家さんの思いが表現されます。
自然と向き合い、美しい色を生み出す草木染めを生活にさりげなく取り入れて。
環境への関心が高まる中、四季の移ろいに寄り添い、植物の持つ色や力強さを染める「草木染め」。
ジャパンブルーと呼ばれ世界的に人気のある藍や、夕暮れの色に例えられる茜など、その美しい色は古来より愛好されてきました。
従来の渋いイメージを一新するような、モダンな染め作品をつくる染色家を訪ねます。
同じ植物でも年や季節によって色のゆらぎがあることや、経年変化があることもいとおしみながら作品づくりをする様子、
染めた作品を生活の中にさりげなく生かす方法などを紹介。
また、自宅のキッチンでできる、身近な材料で染める手法や、端切れを生かした小さな作品づくりも学びます。
NHKテレビで「趣味どきっ!染めものがたり」を見て、
タイミングよく開催の草木染講座に参加しています。
自宅で、材料から準備して、採取して、煮込んで、染めて、媒染・・・
一人で染めるのも愉しいのですが、
準備された染液で、みなさんと染めるものまた愉しいです。
楽ですしね♪
売るほどあるストールが増えてしまうのですが・・・(苦笑)
【本】【草木染】
2019/7/25
フリーペーパーで紹介されていたSFの『ファミリーランド』。
家族を描いた短編集なのですが、
紹介者が「ずっと報われないお話が続いて、最後だけハッピーエンドでよかった」みたいな感想を書いていたので、
気になって読みました。
2019年夏に出版された本で、コロナ禍はまだ未知の世界でした。
コロナ禍で変わってしまった世界がこの本に感じられました。
◇内容◇
家族をテーマに描いた、新感覚の家族小説。
いつの時代も「家族」は、やさしく、あたたかく、いびつで、おそろしい。
コンピューターお義母さん・・・スマートデバイスを駆使して遠方から家族に干渉してくる姑と水面下で繰り広げられる嫁姑バトルの行方。
(息子と孫は血縁なのでやはりそうなるんだと未来になっても変わっていない)
(介護施設の恐怖も露わに)
翼の折れた金魚・・・金髪碧眼のデザイナーズチャイルドが「普通」とされる世界での子どもの幸せのかたち。
マリッジ・サバイバー・・・次世代型婚活サイトでビジネス婚をしたカップルが陥った罠とその末路。
サヨナキが飛んだ日・・・自立型看護ロボットによって育児の負担が減った一方で、隔たれる母と娘の関係。
今夜宇宙船の見える丘に・・・技術革新によって生み出された、介護における新たな格差。
愛を語るより左記のとおり執り行う・・・対面しない葬式が一般的な世界で、二十世紀型の葬儀を希望する死者の本当の願いとは。
(これって、本当にハッピーエンドだったの?)
ここ3年、介護と看取りと葬儀を経験したので、身近な話題でもありました。
以前から「生命線が長いので、天寿を全うしますよ」とよく言われます。
私を看取るのは誰なのでしょうか?
その頃には、おひとり様専用の看取り~墓場までのサービスが構築されているのでしょうか?と時々考えます。
【本】
2020.10.30(2020.11.18・2刷)
2020年に第三弾『アンと愛情』が出ているのに気付きませんでした。
おはなしは、まだ続きそうです。←『赤毛のアン』と同じくらい続くのかな?
◇内容◇
成人式を迎えるアンちゃん。
大人になるには、まだ早い気がするけど、
それでも時間は進むし、世の中は待ってくれません。
おいしいおやつを食べて、前を向いて。さあいきましょう。
デパ地下から着物売り場、催事場に金沢旅行。
少しずつ拡がる世界。さらに深くなる和菓子の謎。
お待たせいたしました。たっぷりお召し上がりください。
様々な説明は、少々くどく感じますが、
登場する和菓子は、美味しそうで美しいし、それなりに愉しめました。
鈴木大拙館『水鏡の庭』が登場します。
この方の本は、読んだことがありません。
家には、義父の古い鈴木大拙全集があるのですが。
【本】
1月にリクエストした本がようやく回ってきました。
『旬のカレンダー』 旬の暮らしをたのしむ会
◇内容◇
1年12カ月、その時期旬の食材、行事、レジャー、手土産、花、など400個の旬のものを紹介。
慌ただしい毎日のなかで、少し立ち止まって、暮らしのなかに「季節感」を取り入れてみませんか。
お金をかけずに、何もない日を特別な日にする「何する?」「どこいく?」「何食べる?」が見つかる1冊。
3月からはじまり、2月で終わります。
旬の野菜、旬の魚介、旬の味、旬の菓子、旬の花と花言葉、
季節のレジャー、季節の家仕事、季節の行事。
最後に大切にしたい神社・お墓参りの作法も。
家庭で教わることが少なくなった現代・・・
一年をたのしむ教科書的な本です。
【本】
2023/1/30
1月に出版されていたのを3月初めに気付いて
図書館にリクエストして、ようやく手元に届きました。
◇内容◇
よき時、それはかつての栄光ではなく、光あふれる未来のこと。
欅の大木たちの「ウニ、ヤニ、ハニ、アニ、ムニ、ギニ」という言葉に四合院造りの家主・兵馬が耳を聳てるところから始まる。
いつか、愛する者たちを招いて晩餐会を——
九十歳の記念に祖母が計画した、一流のフレンチシェフと一流の食材が織りなす、豪華絢爛な晩餐会。
子どもたち、孫たちはそれぞれの思いを胸にその日を迎える。
徳子おばあちゃんは、なぜ出征が決まった青年と結婚したのか?
夫の戦死後、なぜ数年間も婚家にとどまったのか?
そしてなぜ、九十歳の記念に晩餐会を開くことにしたのか?
孫の綾乃は祖母の生涯を辿り、秘められた苦難と情熱を知る——。
一人の命が、今ここに在ることの奇跡が胸に響く。
そして、最後は、四合院造りの兵馬へとつづく。
相変わらず、巧みな文章力でした。
四合院造りの始まりでは、本を閉じたくなりましたが、
次第に物語に深く入っていきました。
最後になって、再び四合院造りの家庭に着地するとは思いませんでした。
昨年まで、長生きしたくないとずっと考えていました。
それなのに天寿近くまで生きるとよく言われます。
天から人に愛情を分け与える使命を授かっていると・・・
まだまだ長い人生は、続くのだから、愉しまなくては!!
【本】
2022/8/30
2022/9/25 第二刷
弥勒シリーズ11作目。
発売された後に図書館にリクエストしたら、届いた本は二刷でした。
【あらすじ】
元刺客の小間物問屋の主・遠野屋清之介と老練な岡っ引・伊佐治は、
捕り方に追われ、ある朝忽然と消えた同心・木暮信次郎の謎を追う。
いったいどこへ? いったい何が?
次々と見つかる火傷の痕をもつ死体の意味は?
江戸に蔓延る果てない闇を追い、男と男の感情が静かに熱くうねり合う。
最終段階まで、姿を現さない信次郎。
周りの思いの深さを感じました。
かたっ。最初の頃のこの音がキーワードでした。
少し澱んだ感じでしたが、最後まで面白く読めました。
このシリーズは、まだまだ続きそうです。
【本】
2022/7/27
あらすじ
江戸は神田三島町にある袋物屋の三島屋は、風変わりな百物語をしていることで知られている。
語り手一人に聞き手も一人、話はけっして外には漏らさず、
「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」これが三島屋の変わり百物語の趣向である。
従姉妹のおちかから聞き手を受け継いだ三島屋の「小旦那」こと富次郎は、
おちかの出産を控える中で障りがあってはならないと、
しばらく百物語をお休みすることに決める。
休止前の最後の語り手は、商人風の老人と目の見えない彼の妻だった。
老人はかつて暮らした村でおきた「ひとでなし」にまつわる顛末を語りだす
第一話 賽子と虻
第二話 土鍋女房
第三話 よって件のごとし
八刊目になりました。今回の作品は、なんだか時間が止まったような留まったような感じでした。
いつもの面白さがあまり感じられませんでした。
【本】
最近、読みたい本がなくて、古典に帰ろうと思い、
先日は中学生の時に読んだ『ジェーン・エア』を再読しました。
図書館では、世界文学全集しかなく、古い本を借りて読みました。
ラミネートコーティングされていない本でした。
ラミネートコーティングされた本は、本が斜めに傾くので好きではありません。
図書館の本は、たくさんの方が読むので仕方がありませんが。
2mmの活字が二段に並んでいて、眼がシバシバしました。
慣れると進みます。
今回も世界文学全集で、2mmの活字が二段に並んでいました。
閉架本で、ラミネートコーティングされていません。
昭和33年発行の本なので、私は未だ生まれていません。
『ジェーン・エア』も同じ大久保康雄さんの訳でした。
この方の訳が非常に好きです。
『レベッカ』は、独身の頃、テレビで見て、それから本を読みました。
久しぶりに読むと、忘れている物語が再度愉しめました。
【本】
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