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日常のつぶやき~この庭と草木

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双子座の星のもとに

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1998.6.20 1998.6.20

先日、思い出した作家さんの本を久しぶりに借りました。

表紙の装丁がとても好みですが、現在、この表紙では流通されていないようです。

出版社も変わって、幻の装丁になっていました。

◇内容◇
二十二歳のその日まで双子であることを知らずに育ったフローラとローズ。
出会うはずのない二人が偶然、ロンドンのイタリア料理店で出会う。
そして、フローラは知らず知らずのうちにローズの人生に巻き込まれてスコットランドへ

久しぶりに読むイギリス物語に、はじめは、退屈してしまいましたが、
双子が出会う頃から物語が頭に入ってきました。

なるほど、こういう展開になったのか?という、さらっとした物語でした。


現在の私の胸に引っかかったのは・・・ここでした。
「アンガスはすっかり老いこんでいるんだよ、
弱って、わけもよくわからなくなっているんだ。
その年取った彼をぼくらは、彼が生まれ育った土地から根こそぎ引き抜いた。
どんな人間にたいしてにせよ、それは限りなくむごいことだ。
アンガスはボトゥリックで生まれた。彼の父親も祖父もそこの土地を営々と耕してきた。
妻をそこに伴い帰った。彼らの子どもたちもそこで生まれた。
ところが今、彼の生涯の終わり近く、彼がわれわれの役に立たなくなると、
われわれは彼を自分たちの見えないところに、
彼を見てわれわれの胸が痛まないところに送りこんだ。
見知らぬ人々の介護を受けるに任せて」

【本】
#本

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